ポップでユニークなキャラクターが面白い『ユリーズ (Yulli’s)』のビール。このビールを醸造しているブリュワリーが、アレクサンドリアにあります。
2014年、サリーヒルズのクラフトビールとベジタリアンの店『Yulli’s』でオリジナルビールが誕生。その後、もっと大きな醸造所が欲しいということでオープンしたブリュワリーです。
ただこのブリュワリー、びっくりするような工業地帯の中にポツンとあって、しかも、バス停や駅からまあまあ歩くんですよ。
だからずっと行きたいとは思っていたものの、ひとりでは入りにくいですし、誰かを誘おうにもよっぽどビールやブリュワリーが好きな人じゃないと声を掛けにくいなあと思っていました。
…でもなんと、最近ブリュワリー仲間が出来たのでついに行くことが出来ました!
そしてますます好きになりましたよー (笑)
こんなビールです
こんなところに⁉︎と思うような場所にあるブリュワリー
「本当にこの道を行けば、ちゃんとブリュワリーがあるんだよ〜!」
隣を歩く友人に思わずそう言いたくなるくらい、ひっそりとした道路でした。前にひとりで下見に行った時も、看板が出ているにも関わらず道を間違えてないよね?と不安になった記憶があります。
あの時は、地図上では有名カフェ『The Grounds』の近くにブリュワリーがあるように見えたので、軽い気持ちで行ってみたんです。でも実際に歩いてみると、ものすごく遠く感じました。(周りに工場しかないせいもあると思います)
今回はシドニーパーク付近でバスを降り、グーグルマップを見ながらブリュワリーのある Burrows Road を目指します。そしてしばらく歩いていると、その道路の入り口に看板がありました。
あと300mだそうですが、ここはトラックがしょっちゅう行き来している工業地帯のような場所。「本当にこんなところに?」と半信半疑になってもおかしくありません。
と言いつつも、歩いていたらちゃんと到着。
工場か倉庫のような入口ですが、看板やサインが出てます。
…が、なんとなく勝手に人の家の敷地内に入っていくような気分。
でも当たり前ですが、中に入るとちゃんとブリュワリーでした!そして結構かわいい (笑)
一見味気ない倉庫のような雰囲気の中に散りばめられたユニークなキャラクターたちの絵。こういうのを見たらパッとテンションが上がりますよね。
トイレのドアもかわいかったです。
意外と中は広い
そしてブリュワリーの中は狭いかと思いきや、上の階もあって思ったより広いんです。
上から見下ろした下の様子
下のスペースは狭いですが、上の階は広々としています。
平日で人がほとんどいないので、席も選びたい放題。こうやってみると全然普通のブリュワリーでした (笑)
上は落ち着いてゆったりした雰囲気
ということで、さっそくビールを飲みましょう!
ユニークなキャラクターのビールが色々
いつもなら何種類かのビールを飲めるテイスティングパドルを頼むのですが、ここではやっていないとのことで、$4の小さなグラスで好きなだけ頼むことは出来るよとスタッフの人に提案されました。
でも実は私たち、ここに来る前に違うところで飲んでて、2軒目のブリュワリーだったんです。そんなこともあって、今回はおとなしく一杯だけにすることに。
けど、そうなると迷いますよね〜。
何種類か試飲させてもらった後、私は定番の Amanda Mandarin IPA 6.7% にしました。
ほんのりマンダリンの味がするアメリカンスタイルの IPA のキャラクターであるアマンダは、11時に起きて夕方から夜にかけてステージに立つアーティスト。
こういう設定イメージが面白いです。
友人は Margot Dry Apple Cider 5%。アデレードヒルズで採れたリンゴから作られたアップルサイダーだそうです。
マーゴットはウィットに富んだ面白い女性みたい。こういう物語がついていると、楽しいですね。
ちなみにビールは一杯だけでしたが、暖かいサイダーは飲みました。寒いのは嫌ですけど、こういうのが飲めるのは嬉しいです。
あと、もう売ってないみたいなので限定品だったんだと思いますが、Chiho Sake IIPA 10% というビールと日本酒を掛け合わせたものも出てたみたいです。ちょっと飲んでみたかったかも。(キャラクターの顔が日本人っぽくないですが)
そして、現在もタップで飲める日本っぽいビール。これ、ずっと前からある気がするのですが、ロングセラー??(でも、味は普通かも)
ウェブサイトを見てたら、こんなビールもありました。(多分、過去の限定品)
ビールは個別の単品で飲んでも一緒に合わせて飲んでも良いんだそう。普段はスーツに身を包んだ弁護士チャールズと、夜になると現れるチャック、2人合わせてチャーリーですって。面白ーい!
もちろん缶ビールも売っているので、気になるビールを買って家でゆっくり飲むのも良いですね。
よく見るとカレーやラクサもありました。
食事やイベント
ここでは多国籍料理が食べれるみたいです。
キムチや豆腐などのアジアの食材を使っていたり、ギリシア風だったり。グルテンフリーも。
イベントも色々やっているので、興味があればウェブサイトをチェックしてみてくださいね。
気になる小物たち
ブリュワリーに行く楽しみのひとつとして、コースターを集めたい人もいるかもしれません。
私は普段は持って帰らないのですが、ここのコースターはついお土産にしたくなるかわいさです。
サニタイザーもここで作っているようなのですが、デザインはなんか微妙ですね。
あと、Tシャツや帽子なども色々売っています。
ところで、棚のディスプレイを見ていたら、意外なものを見付けました。
え?
ええ??
こ、これは…!
まさか、こんなところでこんな昭和の香りがするものがw
おわりに
ということで、このブリュワリーの面白さが伝わったでしょうか?行けて本当に良かったです。
あと、サリーヒルズのレストランは昔行ったことがある気がするのですが、記憶が曖昧なのでまた行ってみたいです。
しかもこのレストラン、バイロンベイにもあるみたいですよー!
近年のオーストラリアには小規模なビールの醸造所「マイクロブリュワリー」が多く存在します。その数の多さはビール好きでも把握するのが大変なほどですが、ビールの味の違いはもちろん、ブリュワリーによって雰囲気もコンセプトもデザインも違うので[…]