オーストラリア中が白熱するメルボルンカップをシドニーで楽しむ方法

毎年11月にメルボルンで開催される『メルボルンカップ (Melbourne Cup)』は、オーストラリア最大の競馬レースで、このレースが始まると「オーストラリア中の動きが止まる」と言われるほど大きなイベントです。

ここニューサウスウェルズ州のシドニーでも、この日は華やかな帽子や髪飾りを身に付けてドレスアップした女性や正装の男性たちが町を歩き、レース中のビジネス街は人が減りシーンと静まり返ります。

イギリスの流れを汲むこの国では、競馬は歴史がある格式高いイベントであり、日本人が持つ競馬のイメージとは全く違うもの。

そんなメルボルンカップなので、短期滞在の人でも参加してみたい人は多いでしょう。

ということで、ニューサウスウェルズ州のシドニーでメルボルンカップを楽しむ方法をいくつか紹介します!

 

歴史あるメルボルンカップについて

メルボルンカップは、1861年から始まった競馬レースで、毎年11月の第1火曜日にビクトリア州の州都メルボルンにあるフラミントン競馬場で開催されます。

年間を通して行われる様々な競馬イベントの中でもメルボルンカップは特別大きく、当日はメルボルン都市圏のみですが祝日になっているほど。

午後3時から行われる数分間の3200mレースがメインですが、その数日間メルボルンではメルボルンカーニバルが開催され、お祭り騒ぎです。

そんなメルボルンカップにはドレスコードがあり、基本的に女性は華やかなドレスや帽子で着飾り、男性も正装して参加します。

ですが、それは場所によりけりで、カジュアルに楽しむ人も大勢いるので、服装について少し触れておきましょう。

ドレスコード

当日どんな服を着るかは、どこに行くかによります。

もし、しかるべき場所に行くなら正装しないといけませんが、メルボルンカップに参加する全員が着飾っているかというと、それは場所によります。

ラフな格好で問題ない場合もありますし、しっかりおしゃれするのが必要な場合、もしくはどっちでもオッケーな場合など様々です。(後で説明します)

『Forever New』という服屋さんで売っていた髪飾り

メルボルンカップといえば大きな帽子や髪飾りですが、派手なのはちょっと…と思う人は、控えめでシンプルなヘアバンドを選んで雰囲気を出しても良いかもしれませんね。

とりあえず男性はスーツ、女性はきれい目なワンピースなどを着ておけば大丈夫です。

ロイヤルランドウィック競馬場で観戦した時

Melbourne CupDavid Jones や Myer などで売っているメルボルンカップの帽子

ちなみに、2020年にロイヤルランドウィック競馬場のレストランでメルボルンカップを観戦する機会がありました。

その時、うちのパートナーは私に派手な帽子と豪華なドレスを身につけて欲しそうでしたが、私は適度に正装だけど派手すぎない服装が良いと思い、パンツにジャケット、それにヒールがないぺたんこのサンダルで行きました。

そして帽子の代わりに黒いヘアーバンドして、髪を巻いて。

Melbourne Cup

会場には背中がガバッと開いたドレスや丈の短いスカートの人もたくさんいましたが (ほぼ白人です)、カジュアルでも行けそうなワンピースやパンツルックの人もちらほらいて、帽子かぶっていない人も普通にいましたよ。

 

さあ服装が分かったら、次はいよいよメルボルンカップの楽しみ方です!

シドニーでメルボルンカップを楽しむ方法

Melbourne cup Sydney

メルボルンカップ当日の午後12時前には、ドレスアップした人たちがちらほら歩いてました。

この日は各地で大小様々なファンクション (パーティ) が開催されるので、そこへ向かう人たちだと思われます。

Melbourne cup Sydney

ルナパークのファンクションルームでも、ひとり数百ドルの席が設けられていたそうです。

ロックスにもドレスアップした人たちが大勢いて、こういう人たちのファッションは見ているだけでも楽しいものです。

そして、ロックスには記念撮影する場所も設置sれていましたよー!

ロックスで記念撮影

Melbourne cup Sydney

ロックスにあった写真を撮るブース。

なんと、撮影用に髪飾りや男性用の帽子も用意されてました。

たまたま日本の修学旅行生と遭遇。

「メルボルンカップー!」と叫んでいる生徒もいました。

レストランや特設会場へ

Melbourne cup Sydney

この日限定で、メルボルンカップを観るための特別スクリーンが設置されているレストランもあります。

他にも多くのレストランやガーデンなどでメルボルンカップイベントをやっているので、探してみても良いかもしれません。

 

でも、食事はどうでも良いから、とにかく賭けたいという人は、TABへどうぞ。

TABに行く

TAB は Totalizator Agency Board の略で、公営の賭け事が出来る場所です。

午後3頃に行われるあのたった6分間くらいのレースのために、部屋が人でギュウギュウになりますけどね。

ここは賭けるスペースしかなく、ラフな格好でパッと行ってパッと帰れるので楽ではあります。

【4コマ漫画】オーストラリア人ってどんな人?より

パブに行く

パブの中にも TAB があるので、飲みながらメルボルンカップが楽しめます。

服装はカジュアルでもおしゃれしても、お好みで!

 

あとはショッピングセンターです!

ショッピングセンター

シティ中心部にあるワールドスクエア (World Square) ショッピングセンターには大きなスクリーンがあり、そこでも賭ける事が出来るようになってました。

私のような「賭けるのはどうでも良いから、ちょっとだけ雰囲気を味わいたい」という人にも良い空間です。

賭ける事が出来る設備がついた TAB の車が来てました。レストランの外席に座ってスクリーンを観ている人もいて、気軽で良いですね。

レースが始まる数分前からどんどん人が増えて、レース中終盤には多くの人たちの歓声や叫び声が。私はただその中で眺めてただけですが、十分参加した気になりました(笑)

競馬場に行く

Melbourne Cup Royal Randwick Racecourse

もしちゃんと正装して観戦したいなら、シドニーシティからバスで15分くらい離れた場所ですが、ロイヤルランドウィック競馬場などの競馬場に行くのも良いかもしれません。

ちゃんとしたレストランは高いですが、一般席なら$50以下で中に入って観戦できます。

メルボルンカップの日は専用のシャトルバスも運行されるみたいですよ。

 

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Melbourne Cup Royal Randwick Racecourse

ファンクション

1月に行われたゴールドコーストコーストのマジックミリオン

ひと席数百ドルするファンクションに参加したことがありますが、こちらは大きなスクリーンでレースを観戦しながら食事をします。もちろん正装。

そこで印象的だったのが、初老でワインを片手に持ったドレス姿の女性が賭け事に興じる姿。様になっているというか、優雅というが、なんだか「さすが慣れている」という感じでした。

 

こういう席は、ブックメーカーを使う常連さんが招待されることもあります。

ブックメーカーを使う

オーストラリアに住んでいるなら、オンラインで賭ける事が出来るブックメーカー (Bookmaker) の会社を利用するのも手です。(オーストラリアの住所が必要)

簡単に言うとネットで賭け事をする人たちのアカウントを作って独自の配当倍数を提供する会社で、オーストラリアにはブックメーカーがいる大きな会社は5社ほどあり、小さなものを入れると数え切れないほどあるのだとか。競馬だけではなくてスポーツは何でも賭けられます。

いつでもどこでもスマホでぽんっと賭けられるの、ある意味危険な気もしなくはないですが…。

(ちなみに、2018年は Sportsbet と Ladbrokes という大きなブックメーカー会社のウェブサイトがちょうどメルボルンカップの時にクラッシュして大騒ぎだったようです)

テレビで観戦

レースの様子や女性のファッションなどはテレビでも放送されるので、家でまったり観るのも良いかと思います。

Eri
Eri
うーん、でも私はやっぱりギャンブルには興味がわかないな…。

私にはこれくらいで十分かも。

でもこんな私ですが、2015年にメルボルンカップで史上初の女性ジョッキー、ミッシェル・ペインが優勝したのをテレビで観た時は、お兄さんの嬉しそうな顔が印象的でうるっと来てしまいました。ぶっちゃけレース自体はよく観てなかったんですけどね (笑)

2019年9月には彼女の半生を綴った映画が公開され、お兄さん本人も出演してるんですよ。

 

オーストラリア人と競馬

ちなみに私もお付き合いで何度も競馬場へ行ってますが、小さな子たちがちょろちょろと走り回っている事が多くてびっくりします。

パートナーは学校のクラスでメルボルンカップのレースを観て育ったそうで、それくらい競馬はオーストラリアの人たちにとって身近なんですね。

実際、オーストラリア国民の80%が何らかのギャンブルに関わり、一人当たりの支出は世界一らしいですよ。

だから、メルボルンカップはオーストラリアの違う一面を見れる良い機会でもあるかもしれません。

ちなみに、オーストラリアでは誰でも馬主になれる可能性があり、2019年にはついにうちのパートナーも数人と共同出資して馬を持つ事になりました。びっくり。

おわりに

せっかくオーストラリアに来ているので、こういうオーストラリアの側面を見ると、また新しい発見があるかもしれませんよね。

雰囲気だけでも味わう価値ありです。

 

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Acknowledgement to Country

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