シドニーには意外と隠れ家的レストランがたくさん存在していて、こんな所にお店が!と驚く事がたまにあります。
今日紹介したいのはSASAKI という日本食レストランなのですが、ここもシドニー市内の人通りのある道から外れたひっそりした場所にあります。
このレストランは山陰地方の世界観を表現しているそうで、インテリアにもこだわりを感じますし、料理も普通の日本食とは違うちょっと一風変わった趣があります。
オーナーは日本の人ですが、ガッツリ日本食というとよりもオーストラリア人がターゲットの日本の心を伝えるレストランという感じでしょうか。
とにかく丁寧に食べるというのはこういう事だよな〜と感じさせてくれたレストランでした。
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雰囲気のある店内
場所はハイドパーク南側 (ミュージアム駅のある側) のわりと近くですが、ビルの隙間の奥に入った一見ひっそりとした場所にあるので、近所に住んでいる私たちも一瞬探してしまいました。
本当に「あっ、こんな所にお店があるんだ⁉︎ 」と思うような場所です。
SASAKI
102/21 Albert Street, Sydney 2000
月〜土 ディナー 5.30pm〜10.00pm (ラストオーダー 9.30pm)
http://www.sasaki.com.au
このレストランがまだオープンしたてだった去年の2017年に一度予約しようとしたら満席で入れなかったので、やっと念願叶いました。
午後8時過ぎにお店に着いた時には店内はわりと空いていましたが、9時頃には満席になっていたので、やはり事前に予約した方が良いです。(行ったのは木曜日。)
席数はそんなに多くない小さなレストランです。
雑貨などのこだわりを感じるムードのある店内で、スタッフも感じが良くサービスも行き届いていると思いました。
スタッフは確認してませんが多分日本人なので、日本語が通じると思います。
最初に何に驚いたかって、ちょっと写真では分かりづらいのですがテーブルにセッティングされているお箸の細さ!
ガツガツと食べたり乱暴に洗ったりしたら、すぐにポキっと折れてしまいそうな繊細なデザインの箸。こんなの初めて見ました。
注文した日本酒入ったグラスも繊細!おそらく割れやすいので食器洗い機では洗えないやつです。(ついキッチンさんの手間とか考えてしまいます ^^;)
飲み物は地ビール、ワイン、日本酒、モクテル、お茶などなど結構充実していて、パートナーはモクテル (Ichigo chan) を注文しました。
お料理
メニューを見ると “Aemono (和え物)” とか “Hitokuchigahi (ひと口菓子)” とか日本語の言葉がそのままローマ字で書かれていて、パートナーはいちいち私に「これってどういう意味だっけ?」と聞いてきました。
あえて説明書きがないのは、お客さんとウェイトレスとのコミュニケーションを大事にしてるからなんでしょうか。実際、注文時にウエイトレスさんが “これはこれこれこういう料理だけど大丈夫?” と色々説明してくれました。
それにしても、毎回思いますがアルファベットで日本語を読むのって結構時間がかかりますね(笑)
メニューは$80くらいのコースメニューもありましたが、単品ももちろんあって、単品なら大体7品くらい頼むと良いよとウエイトレスさんからアドバイスをもらったのでそうしました。
以下が私たちが注文した食事です。
生ガキ。
洋風トッッピングのカキは食べる機会が多いですが、これは日本の味で新鮮でした。
漬け物・ホタテのお刺身。
ホタテの上には天カス?のようなサクサクした物が乗っていて、醤油なしでいけます。
パートナーは漬け物が来た時、思ってたピクルスじゃなかったそうで、洋風のピクルスをイメージしてたようです。そんなわけないじゃ〜ん。
逆に私は白ごはんをイメージしてライスを注文したら、炊き込みご飯が来ました(笑)
値段を見てたら白ごはんにしては高いと気付いたのでしょうが、何も考えずにパッと注文してしまったので(笑)
確かにオーストラリア人は白ごはんをおかずと一緒に食べる人少ないので、炊き込みご飯は良いアイディアかもしれませんね。もちろん、とってもおいしかったですよ!
冷たい鶏肉、レタスとわさびマヨネーズがけ。
鶏肉がすごく柔らかかったです!わさびの味も結構しっかりとついている感じでした。
ブリの刺身とメロン。
この緑色は抹茶ではなくて、里芋に春菊をすり潰したものなんだそうです。斬新!
ちなみに、オーストラリアではブリを “Kingfish” と言い、 “Yellowtail” ではありませんのでご注意ください。それはオーストラリアではアジになります。
ズッキーニフラワー。(本当は4本ありました。)
中にチーズと豆をする潰したものが入っていて、ポン酢をかけて食べます。
和牛ステーキ。
ステーキはちゃんとカットしてあります。上に乗っているのはカリフラワーです。
甘いソースとお好みで辛いチリをつけて。
柔らかくておいしかったです♡が、私たちはもうお腹いっぱい!
でも、デザートは別腹ですけどね‼︎
気になる面白そうなデザートが色々あって、私たちは興味津々。
パートナーが 「もなかって何?」とウエイトレスさんに聞いたら「マカロンのような感じの…」と説明してました。なるほど、マカロン。
「オレに任せろ!」とパートナーが言うので任せてたら、なんとデザート3つも注文!彼はたまにこういう事をやります (笑)
もなか (キャラメルとアーモンド)、プラム酒カスタード、白桃とクリームチーズのタルト。
梅酒カスタードは要するに梅酒味のプリンなんですけど、お酒が苦手なパートナーもおいしい!と言ってました。
タルトももなかの皮もパリパリでサクサク! 私、もなかの皮がとても好きなのですが、こんなにパリパリな皮は初めて食べたかもしれません。
どれもハズレなし。
ちなみに、このデザートひとつの値段ですごく安いレストランだと一食分食べれます。
全部で締めて約$180。まあちょっと良い所へ行けば、シドニーの物価はこんなものです。
カフェ Cre Asion
帰り際、このお店のフリーペーパーをもらいました。こんなのも発行しているなんて、すごいですよね。
日本語と英語で書かれているそれを読んでみると、そこにはオーナーである佐々木優さんという方の想いが色々書かれてました。この方、洋食レストラン出身なんだそうです。
“レストランは料理だけではなく空間やサービス、インテリアなどの要素も絡み合う総合芸術” とか季節の料理を愛情を込めて作っているという想いなど色々書かれていて、確かにそういう想いがちゃんと伝わって来たなあと思いました。
初めて知ったのですが、レストランと同じくAlbert Street にある Cafe Cre Asion というカフェも佐々木さんがプロデュースをひとりで手掛けてオープンしたんだそうです。
http://www.creasion.com.au
小さくてひっそりとしたカフェなんですけど、いつもローカルの人たちでいっぱいでずっと気になっていたんですよね。
おわりに
私は悪いと思いつつも時々ついつい食事をかき込んで食べてしまう事があるのですが、こういう食事を丁寧に提供してくれるレストランに行くと、食事は大切に味わわないとなと思い出して反省します。
今度は大切な日に来てコースメニューを食べてみたいなあ、と思いました。
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