最近話題 (?) の中東のお菓子クナーファ (クナフェ) は、中東風チーズケーキと表現されることもあります。
起源はファティマ朝のエジプトやマウイヤ朝のシリアなど色んな説がありますが、10世紀頃の現在のレバノン、ヨルダン、パレスチナ、シリアが含まれる地中海東部レバント地方で生まれたという見方が有力なよう。
日本語にするとクナーファだったりクナフェだったり、英語表記も Knefeh や Knafeh と統一されていなくてややこしいのですが、とりあえずアラビア語で كنافة です。(全然分からない…)
「QVB にあるレストランにあるみたいだから食べに行かない?」と誘われた時、どんな食べ物かさっぱり分かってなかった私ですが、ものすごく興味はありました。
シドニー中心部、クイーンビクトリア・ビルディングにある『Sherwal』という中東フュージョンのレストランです。
中東フュージョン『Sherwal』
クイーンビクトリア・ビルディングのレストラン、久しぶりに来ました。
『Sherwal』はレベル1 (日本で言う2階)、南側の角にあるレストランです。
4年くらい前に同じ場所で友人とお茶をした記憶があるのですが、以前は全然違うカフェだったはず。いつの間にか中東レストランになってたんですね。
Queen Victoria Building, Shop 44; Level 1, 455 George St, Sydney NSW 2000
https://www.qvb.com.au/stores/sherwal
通常 9am-8pm (ウェブサイトを確認してください)
ありました、入り口のショーケースにホームメイドのクナーファが!
実はここに来る前にバーで飲んでいたのでお腹空いてなかったのと、初めて食べるデザートということで、とりあえずひとつのクナーファを2人でシェアすることに。
店員さんも感じが良くて、「このチーズはレバノンから取り寄せてるんだよ!」と教えてくれました。
お店の雰囲気はこんな感じ。
それぞれ注文したコーヒは、かわいくて暖かみのあるカップに入ってました。
そして来たクナーファがこれ!上には乾燥したバラの花が乗ってます。
レバノンのチーズ、面白いほどよく伸びました (笑)
お店によってはシロップに浸しているものもあるそうですが、ここのクナーファは多分シロップかかってなくて、チーズにポロポロした甘い生地が乗ってます。(国によって色んなスタイルがあるみたいです)
何だろう、甘いのとしょっぱいのが一緒にくるような、不思議な感じでした。
今度は他のお店のクナーファも試してみたいですね。
あと、このお店にある他のメニューもちょっと気になります。
食事やドリンクメニュー
今日のスペシャルメニュー。
メニューにはいかにも中東っぽい料理の写真も載ってましたし、インスタを見てみるとすごく興味深い感じの料理もありました。
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そして写真ではちょっと見にくいと思いますが、レバノンのアルコールなんていうのも置いています。
Arak Brun はレバノンの蒸留酒で、リコリッシュのような味がするらしいですよ。(イタリアのサンブッカみたいな感じなのかな?と想像)
そして Arak Fakra はグレープのブランデー?だそう。うーん、ちょっと気になりますね。
こんな飾りも
シドニーのクナーファ事情
さて、今回はクナーファが目的でレストランに来たので、シドニーのクナーファ事情についてちょっと調べてみました。
実は2020年にシドニー郊外 Kingsgrove に、オーストラリア初のクナーファ工場が出来たので、オンラインショップで取り寄せれば家庭でも簡単にオーブンで焼いてクナーファが食べれるようです。
この工場がオープンするきっかけとなったのは、2017年にレバノン系オーストラリア人である Salam Daherさんが、彼女のカフェでフレンチトーストにクナーファのチーズを挟んだオリジナルメニューを作ったことだったそう。
そのメニューは人気を博したので、需要に応えて設立したのがそのクナーファの工場だったと。
シドニー発祥のクナーファのフレンチトースト、すごく気になりません?
今やオーストラリアの色んなカフェメニューになってるそうなので、探せば食べれるかもしれませんね!
※ 2024年2月になって、やっとリトルベイのカフェで見つけました。
おわりに
中東の料理はよく分からないので挑戦することが少なかったのですが、色々知っていくと面白そうですよね。
前に知り合いのレバノン人がおすすめしてたレバノン料理は酸っぱいものばっかりだったので、そういうイメージがついてしまったというのもありますが、どうなんでしょう。
ということで、また改めて食べてみようかなと思いました。もちろんクナーファも。