歴史の詰まった『Sir ジョセフ・バンクスホテル (Sir Joseph Banks Hotel)』

Sir ジョセフ・バンクスホテル (Sir Joseph Banks Hotel)は、シドニー郊外のボタニーの大通りにあるホテルです。

1920年代にオリジナルのホテルから現在の位置にライセンスが移されて以来、ビストロ、ビアガーデン、TAB などを含むクラシックなパブで、ブティックホテルとして宿泊も出来ます。

ホテル名にもなっている植物学者ジョセフ・バンクスはオーストラリア固有植物バンクシアの名前の由来になっていることでも知られていますが、このパブの壁にもバンクシアの絵が描かれている場所がありました。

小さいですが素敵なパブです。

※ ボタニーは地理的にはシドニー空港から近いものの、公共交通機関を利用となると乗り換えが必要になります。

 

Sir ジョセフ・バンクスホテル

Sir Joseph Banks Hotel

『Sir ジョセフ・バンクスホテル』があるのは、ボタニーの飲食店が集中している中心部から約1.5km先、大通りの Botany Road をまっすぐ南へ行ったところです。

Sir Joseph Banks Hotel

こちらがそのホテルになります。昔の法律の名残で「ホテル」と呼ばれていてもパブしかないことも多いですが、ここは宿泊も出来ます。

Sir Joseph Banks Hotel
1354 Botany Road Botany NSW 2019
https://sjbhotel.com.au/
10am-3pm

私が行った時は土曜日だけが9時までとのことでしたが、今ウェブサイトを確認すると日曜日だけ10時までになっています。でもハッピーアワーは月〜金の4pm-6pm になっているので、この時間帯は一時的なものかもしれません。

行く場合は事前に確認してくださいね。

ウェブサイトのWhat’s On をチェックすると、月〜水は食事も安くなるみたいですよ。

Botanyパブの向かい側には何軒かカフェも

そして、このパブの横道 Waratah Road をまっすぐ行くと旧 Sir ジョセフ・バンクスホテルの建物と、かつてオーストラリア初の動物園やクリケットグラウンドがあったSir ジョセフ・バンクスパークがあります。

そのことからも分かるように、この辺りは歴史がある場所なんです。

 

Sir Joseph Banks Hotel

入り口は何ヶ所かありますが、ビアガーデンから直接入れるドアもあります。

Sir Joseph Banks Hotelここは宿泊施設入り口でしょうか

ビアガーデン

Sir Joseph Banks Hotel

ガーデンは植物学者のジョセフ・バンクスにちなんでいるのか、植物が飾られていて良い雰囲気です。

Sir Joseph Banks Hotel

壁にもバンクシアの絵がたくさん描かれています。

店内

Sir Joseph Banks Hotel

写真はないのですが、店内のパブスペーは小さめでした。奥が多分スロットや賭け事が出来る VIP lounge です。

食事

Sir Joseph Banks Hotel

食事はシュニッツェルやピザ、バーガーなど、オーストラリアの典型的なパブ飯メニューといった感じです。

Sir Joseph Banks Hotel

こういうメニューもありました。

Sir Joseph Banks Hotel

キッチンのところにもメニューが。

Sir Joseph Banks Hotel

私は Premium Black Angus Burger $21 を注文。チーズ、ベーコン、トマトなどが入っていてボリュームたっぷりでした。

Sir Joseph Banks Hotel

ここはファンクションルームだと思うのですが、小部屋のようなところの壁にはニューサウスウェルズ州の州花ワラタでしょうか、花の絵が描かれてます。

全体的に、素朴なかわいいパブという印象です。

 

さて、このホテルについて語るなら、もともとのオリジナルである『旧 Sir ジョセフ・バンクスホテル』についても触れる必要があります。

これを知らないと、ホテルの面白味も半減してしまうかも…。

意外と歴史ある地域

Sir Joseph Banks Hotel

現『Sir ジョセフ・バンクスホテル』の奥、Anniversary Street にある旧 Sir ジョセフ・バンクスホテルの建物。

この辺りでは最も古い建物で、1999年にニューサウスウェールズ州の遺産に登録されています。

1920年に新しく今のホテルが建てられてからは長年空き家になっていましたが、2000年頃にアパート改装されました。

Old Sir Joseph Banks Hotel
23 Anniversary Street, Botany

1844年に『Banks Inn』として建てられたジョージア様式の建物は、1870年代までに建物が追加されていったため、イタリア様式も混じっています。

実はこのホテルと敷地は、当時オーストラリア初の動物園を兼ね備えた人気のお出掛けスポットだったんです。

ですが、20世紀初めになると、その面影はなくなってしまいました。

オーストラリアの歴史とミステリー

 

1987年にはボタニーベイのカウンシルが、ヨーロッパ人入植200周年を記念して『Sir ジョセフ・バンクスパーク』を完成させ、その中には動物のモチーフがたくさん飾られたプレジャーガーデンや、ジョセフ・バンクスの銅像もあるので、時間があれば見に行ってみるのも良いと思います。このホテルのすぐ近くです。

ちなみに、ジョセフ・バンクスは、1770年にキャプテン・クックとオーストラリア大陸に上陸した人物ということで、ボタニー中心部には『キャプテン・クックホテル』もありますよ。(こちらも宿泊施設あり)

Captain Cook Hotel

歴史を知っていると、また違った見方が出来ますよね。

おわりに

パブはそれぞれ個性があるので、個人ん的に古いパブ巡りは楽しいと思っています。

こういった歴史上の人物の名前がついたバブは特に興味があったのですが、期待を裏切らずジョセフ・バンクスが全面に出た場所で良かったです。

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Acknowledgement to Country

This website would like to acknowledge Gadigal peoples of the Eora nations, Aboriginal and Torres Strait Islander people, the traditional custodians of this land and pay our respects to Elders both past and present.このウェブサイトは伝統的な土地の所有者であるエオラ、ガディガルの人々を含むアボリジナルおよびトレス海峡諸島の人々、そして過去と現在の長老に敬意を表します。