サウスコーストの町カヤマにある1891年創業の『ザ・グランド (The Grand)』は、宿泊施設を伴うパブです。
いかにも歴史のありそうな建物がカッコ良いのですが、でも私はパブではなくてブリュワリーに行きたかったので、不思議に思いました。
というのも、カヤマに行ったら絶対に行こう!と思っていた『Barons Brewing』というブリュワリーに行こうとグーグルマップで調べると、このパブに案内されるからです。
とりあえず、入ってみることにしました。
1891年創業のパブ
カヤマの Bong Bong Street と Manning Street の角にあるパブ『ザ・グランド』はビーチも近く、有名なブロウホールからも徒歩5分〜10分程度。カヤマ駅からも近く、良いロケーションです。
49 Manning Street, Kiama NSW 2533
https://www.grandhotelkiama.com.au/
ビストロ: 月〜金 12pm-3pm・5pm-9pm / 土・日 12pm-9pm
中は、昔ながらのシンプルなパブでした。
奥がビストロと宿泊施設でしょうか。
壁にビストロメニューが
奥に続く道
ここで Barons Brewing のビールが飲めるのかな?と思ってタップを見たのですが、特に変わり映えしない見慣れたビールしか並んでないように見えたので、とりあえず XXXX だけ飲んで帰るかな、と思いました。
ですが、もう一度よくグーグルマップのレビューを見ると、ここで Barons Brewing のビールが買えると書いています。
せっかくシドニーから何時間もかけてここまで来たのだから、あるなら買いたいと思って元気な年配 (といっても私より年下かも) の女性スタッフさんに聞いてみると、答えは「Yes!!」。
そしてなんと、一種類だけですが Barons Brewing のタップがあるじゃないですか!なぜ気付かなかったんでしょう。
やっぱり聞いてみるものですね。
スタッフさんによると、このビールはここでつくっているわけではなく、Narellan という場所でつくられているとのことでした。
「え、どこですか?」
「キャンベルタウンの近くよ」
「へええ!」
まさかキャンベルタウンの近くで作られているなんて。
ウェブサイトには住所は書いてませんし、グーグルマップは遠く離れたここ、カヤマのパブをを表示してるんですけどね。
ということで、唯一タップで飲める「ブラック・ワトルエール」と缶を2本。
ラガーとペールエールにしようと思ったのですが、ペールエールは売り切れだったので、レモンマートルのウイットビアーにしました。これ、オーストラリアらしくてかえって良かったかも。
ブラック・ワトルエールは、苦味もなく飲みやすくておいしかったです。
で、このビールはどこでつくられてるって?…と思って改めて缶をよく見たら、びっくり!
あーそうだ、Narellan っていう地名だった‼︎
このブリュワリーに来る日本人は多くないでしょう。いや、オージーでもそんなにはいないかも?そんな風に思ってしまう『Merino Brewery (メリノブリュワリー)』は、キャンベルタウンからバスで約40分、ナレラン (Narella[…]
なんと、まさかの!
でもメリノブリュワリーにはこのビールは売ってなかったので、あのエリアのボトルショップに行けば買えるのでしょうか?
ああ、今年はやっぱりキャンベルタウンに呼ばれているかもしれないです。
よーくみると、パブの外にもこのビールがちょっと載ってたんですよ。
曜日によってスペシャルメニューやハッピーアワーなどがあるので、行く時はウェブサイトを見てみてください。
ああ楽しかった!
さよなら、カヤマ。また来るよ、多分。
おわりに
古いパブも好きですが、ブリュワリーを辿っていくと思わぬところで思わぬ情報と繋がることがあって面白いですね。
たまにはシドニーから離れた場所に来るのも良いものです。