キングスクロスのレトロな有名カクテルバー『ザ・ルーズベルト (The Roosevelt)』

かつて、シドニーのキングスククロスはアメリカ兵が夜遊びで訪れる場所として知られていましたが、『ザ・ルーズベルト (The Roosevelt)』は、その頃の面影が残るカクテルバーです。

1943年の第二次世界大戦の終わり頃にオープンし、1947年にかつてキングスクロスの王と呼ばれた悪名高いエイブ・サフランの最初のナイトクラブとなった後は、アメリカの有名歌手フランク・シナトラやエラ・フィッツジェラルド、サミー・デイビスJr. が飛行機で来るような、シドニーで最もホットなスポットになりました。

当時は警察官から政治家、ビジネスマンなど誰もがお酒を飲む場所であり、「six o’clock swill」と言って、ホテルやパブを6時で閉める法律 (1916年〜1954年には) が定められていた頃は、5時に仕事が終わった人たちが1時間でお酒を出来るだけたくさん飲むためにここを訪れていたそうです。

しかし犯罪の温床となっていたために閉鎖されてしまいましたが、2012年にオリジナルのカクテルバーに敬意を払い再オープンしています。

そんな時代に思いを馳せつつ、カクテルを一杯飲んでみるのも良いのではないでしょうか。

キングスクロスの有名カクテルバーへ

クリスマスイブ直前の日曜、「お酒が好き」という共通点で集まった仲間と現地で午後5時に待ち合わせ。お店の外席にはすでにお客さんがいっぱいでした。

どこか懐かしさを感じる店内です。

カクテルと食事

6時半までハッピーアワーだったので、マティーニ、ネグローニ、トムコリンズをそれぞれひとつずつ注文。マティーニはジンベースかウォッカベースか、レモンかオリーブか聞かれます。

ドライアイスをモクモクさせたグラスが来て、目の前でマティーニが注がれるという演出。

こちらは私が最初に頼んだネグローニです。よく見ると氷に「R」の文字がついていて、おしゃれでした。

ということで、かんぱーい！

後から来た人も入れて5人になったところで、2ドルオイスターと3ドルコロッケも注文しました。

どちらも、とってもおいしかったです！

そして2ラウンド目は私もマティーニ。ウォッカベースにしてみました。

これで私たちは大満足です！ということで、2件目に移動することにします。

ちなみにこのカクテルバーの隣には、かつて映画館だったんだろうなーという使われていない建物が。何となくランドウィックの『ザ・スポット』にある映画館を彷彿させられます。

おわりに

キングスクロスは今でこそおしゃれな場所のようになっていますが、昔は色々良くない話もたくさんあった場所なので、そんなダークな歴史の一面を味わうのもこの場所ならではの楽しみ方なのかもしれません。

さて、今回のメンバーはビールやカクテル、飲食店などに人一倍詳しい人ばっかり！

「オージーってグラニースミス (青リンゴ) をジュースにして、ウイスキーやバーボン混ぜたカクテルよく飲んでない？」という話から、そのカクテルを飲みに15分くらい歩いてオックスフォードストリートへ行くことになりました。

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