赤レンガの駅舎に、長く続くホームの屋根…。かつて列車を待つ人で賑わった場所は、今では散歩しながら店やアートを見つけられるThe Station(ザ・ステーション)として知られています。
歴史的な駅舎やホームのほか、地元の作り手のショップ、本屋、広場、鉄道を題材にした作品などがあり、マーケットやイベントの会場にもなっている、鉄道の街だったニューカッスルの面影を、普段の街歩きの中で楽しめる旧駅のエリアです。
Customs HouseやQueens Wharfなども近くにあり、観光とも組み合わせやすいので、ぜひリストに入れておいてください!
The Stationの歴史や楽しみ方

The Stationは、ニューカッスルCBD東側のScott StreetとWatt Streetの角付近にあり、港側のWharf RoadやMarket Street Lawnからも入れる位置にあります。
ライトレールで来る場合は、「Queens Wharf」や「Newcastle Beach」で下車してください。
道には線路の跡がくっきりと残っている
| 所在地 | Corner of Scott and Watt Streets, Newcastle NSW 2300 地図でThe Stationを見る |
|---|---|
| 見どころ | 歴史的駅舎、旧ホーム、鉄道を題材にしたアート、店舗、広場、イベント |
| 営業時間 | 店舗・イベントごとに異なります。買い物や催しが目的の場合は各案内を確認 |
| 料金 | 買い物・ワークショップ・イベントはそれぞれの料金や参加条件によります |
| 滞在の目安 | 駅舎と広場を歩いて30〜60分ほど。店舗やイベントを楽しむ場合は、その内容に合わせて時間を追加 |
現在は、長期的な活用に向けた計画と並行して、ポップアップ店舗や催しを展開しています。広場を散策、店の営業、特定のイベントへの参加などは、公式案内もチェックしておくと安心です。
1858年の小さな駅から、街の交流拠点へ

現在見られる建物には、長く鉄道の拠点として働いた歴史が残っています。
この場所の最初の駅舎が造られたのは1858年。小さなレンガ造りの建物と一つのプラットフォームから始まりました。港と内陸を結ぶ鉄道は、産業と人の移動を支え、ニューカッスルの成長とともに駅も拡張されています。
1878年には、John Whittonの監督のもと、新しい駅舎が整備されました。切符売り場、待合室、荷物の取扱所、駅長室などを備え、その後も増改築を重ねていきます。
かつての駅には、接客付きの食事を楽しめるダイニングルームもあり、交通の結節点に食事や滞在の機能が加わっていたことは、現在の再活用を考えるうえでも興味深い背景です。
旧Newcastle駅は2014年に鉄道駅としての営業を終えました。その後、歴史的な部分の保存と屋外空間の整備が進み、店舗や催しを通して市民や旅行者が集まる場所へと使い方が変わっています。

再整備計画が進行中。訪問前に最新情報を

HCCDCは、歴史的な建物を修復し、飲食店、専門店、イベント、短期滞在施設などを組み合わせる長期的な活用計画を公表しています。
再整備に伴う変更:確認時点では、計画・文化遺産に関する承認を条件に2027年の工事開始が見込まれていて、工事中は屋外空間も閉鎖される期間がある予定です。現在の店舗やイベントを訪ねたい場合も、来訪前に公式の更新情報をご確認ください。
新しい施設は今後の計画として案内されているものです。訪問時に利用できる店舗や公開範囲は、現在の営業情報と現地案内で確認できます。
まずは旧駅舎とホーム、鉄道の痕跡を見る
赤レンガと、細部の装飾を楽しむ駅舎

Scott Street側から見たいのは、赤レンガの中央棟と両側へ続く建物のつながりです。現在の中心となる駅舎は1878年の建築で、ヴィクトリアン・イタリアネイト様式の特徴を持ちます。
建物全体の姿に加え、窓の形、角を縁取る装飾、軒下、屋根を支える金属の細工にも注目してみてください。保存工事では、閉じられていたベランダの復元や金属装飾の修復も行われました。

ホームの屋根、ベンチ、ベル、時刻表

ホーム側へ回ると、細長く延びる空間に駅の面影が残っています。保存された駅のベル、ベンチ、時刻表など、列車が発着していた頃の要素を探して歩くのも楽しみ方の一つです。
旧線路の部分は埋められ、現在の広場や歩ける空間へと変わっています。駅舎、ホーム、かつて線路があった位置を見比べると、街の中心に鉄道が入っていた頃の配置を想像できます。
海も見えるベンチで休憩できる

地元のショップと本屋をのぞく
Make Space|ニューカッスル周辺の作り手に出会う

Make Spaceは、地元や周辺地域の作家による作品を扱う、アーティスト運営のショップです。一点ものや少量制作の品が並び、ジュエリー、衣類、生活雑貨、アートなどを見ながら、この地域のものづくりに触れられます。
旅先で、作り手のいる土地ならではの品を探したいときにも。ワークショップや特別イベントも開催しています。公式掲載の通常営業時間は木〜月10:00〜15:00です。
Betty Loves Books|旧駅舎で本を選ぶ

旧駅舎に入るBetty Loves Booksは、オーストラリアや海外の文学を扱う独立系書店です。駅舎の中で本を探す時間も、この場所ならでは。店の最新情報は、公式の店舗一覧から店舗のSNSへ進んで確認できます。
店舗はそれぞれの営業時間で動いています。目当ての店がある場合は、その営業日に合わせると、建物の見学と買い物の両方を楽しめます。
広場のアート、宝探しマップ、イベント
蒸気機関車を題材にした「The Flyer」

プラットフォームにあるThe Flyerは、ニューカッスルとシドニーを結んだ蒸気急行「Newcastle Flyer」を題材にしたパブリックアートです。音や光の仕掛けがあり、鉄道の歴史を遊びながら知る入り口になります。

無料のScavenger Huntマップで細部を探す

公式サイトでは、Scavenger Hunt(宝探し)のマップを配布しています。駅のベルやベンチ、時刻表、作品などが探す対象になっているので、子ども連れはもちろん、大人が建物の細部を見つけるきっかけにもなります。

マーケットやライブの日は、広場がイベント会場に

広場では、マーケット、音楽、食に関する催し、ワークショップなどが開催されます。旧駅舎を背景に買い物や音楽を楽しめるのが魅力です。開催日や規模、料金は催しごとに異なるので、イベントを目当てにする場合は、公式の「What’s on」から予定を確認してください。
ライトレールやフェリーでのアクセスと周辺散歩

鉄道で来る場合はNewcastle Interchangeからライトレールへ乗り換え、Queens WharfまたはNewcastle Beachで下車。それぞれ徒歩約3分です。StocktonフェリーのQueens Wharf乗り場からは、Market Street Lawnを経て東へ歩いて約5分。バス停も近くにあります。
シドニーから列車でニューカッスルまで約3時間。到着するのは街の西側にあるNewcastle Interchange駅で、そこから中心部(CBD)や海へは、ライトレールに乗り換えて移動するのが一般的です。港の対岸へ渡るフェリーや、ビー[…]
この周辺は、旧駅と関係の深い建物を探す散歩にもおすすめです。西側のMarket Street Lawnには、1936年の鉄道信号所を活用したSignal Box(レストラン)、東寄りには時計塔のあるCustoms House(パブ)があり、港と鉄道、貿易のつながりをたどれます。
さらにHunter StreetのThe Lock-Upへ寄ったり、海側のFort ScratchleyやNobbys Beachへ向かったりと、CBDの歴史散歩から海岸観光へつなぐ立ち寄り先にも。見どころはたくさんあります。
参考・公式情報
HCCDC:The Stationの店舗、イベント、アクセス
HCCDC:保存工事、広場の整備、駅舎の歴史
HCCDC:将来計画と工事の見通し
Heritage NSW:Newcastle Railway Station
NSW Government:Market Street周辺の散歩
Make Space:公式サイト
HCCDC:Scavenger Huntマップ
Transport for NSW:ライトレール案内
※ 情報確認:2026年10月29日。営業時間、料金、公開範囲、イベント等は変更される場合があります。来訪前に各公式サイトの最新案内をご確認ください。

