昔ながらの素朴なギリシャ系スイーツ屋さん、そんな表現がぴったりな『トリアノン・ケーキショップ (Trianon Cake Shop)』はシドニー中心部から約10km、マリックビル駅から3kmほど南へ行ったアールウッド (Earlwood) というサバーブにあります。
3世代にわたって営業しているんだそうで、ギリシャのお菓子がたくさんです!
昔ながらのギリシャのケーキショップ
トリアノンがあるのは、アールウッドのメインストリートです。
289 Homer St, Earlwood NSW 2206
https://www.facebook.com/Trianoncakeshop/
月〜金 7am-5pm / 土 6am-5.30pm / 日 6.30am-4.30pm
私のパートナーが「車の修理の見積もりでマリックビルに行くから、帰りに何かおいしいディナーを食べよう」と言ったので私もついてきたのですが、めぼしい場所が見付からないままマリックビル駅を車で通り過ぎてアールウッドまで来てしまいました。
そして、アールウッドのメインストリートを走っている時にパートナーが「あっ、おいしそうなケーキ屋さんがある‼︎」と言い、Uターンで戻って来たんです。
よく見てるな〜。
外からショーウィンドウを覗いてみたら、ギリシャ系のお菓子がたくさん。じゃあ、中に入ってみましょう。
小さいお店の中にも、ギリシャのお菓子がぎっしりでした!
このお店の創業は1977年。賞も受賞しているんですね。
Koulourakia はギリシャのバタークッキーのことでしょ、そして Kourabiethes はマリックビルのギリシャカフェで買って、とてもおいしかったのを覚えてます。
Loukoumi は見ての通り、ターキッシュでライト。色んな種類がありますね。
とってもカラフルで、かわいいですねー!
ネズミの形のラムボール?
ということで、色々購入してみました。
Kourabiethes、独特のサクサク感がおいしいんですよね。ネズミのラムボールもしっとりどっしりと洋酒が効いた感じでおいしかったです。
ただ、グーグルのレビューを見ると、このお店は評価にすごくムラがあるのはちょっと気になりました。
ちなみに、レジのところに「現金の方が助かる」的なことが書いていたので紙幣を出すと、お店のおばあちゃん、にっこり笑ってくれました。
後日、この記事を書くにあたって調べていたら、The Greek Herald というサイトであることがわかりました。
マルーブラジャンクションのお店とも繋がりが!
このお店の創始者アンドレアスさんとディミトリオスさんは、もともと息子とキプロス北部モルフォウでケーキショップを営んでいたそうですが、1974年に起こったトルコのキプロス侵攻により北部はトルコに占領されたため、全てを失い難民に。
それで、ここオーストラリアのシドニーに移住してきたそうです。
キプロスについて↓
2人はキングスフォードの『Alaska Cake Shop』で働いた後、再び一緒にアールウッドでケーキショップを開きます。それがこのお店です。
8年後にアンドレアスさんがマルーブラで『Athens Cake Shop』をオープンしたので、彼らは別々の経営を始めましたが、1994年にディミトリオスさんは自分の店を売却することに決定。
買ったのはアンドリアスさんで、現在は2人の息子が後を継いでいます。
ああ、だから。何となくマルーブラのお店と雰囲気が似てる気がしたんですよ。
でも今はマルーブラのお店は『Greek Cakes by Eleni』という名前に変わって、経営しているのはファノスさんとエレンさん。
マルーブラにある『Greek Cakes by Eleni』は、40年以上お菓子を作り続けているキプロス出身のオーナーが運営する小さなカフェです。オーナーのファノスさんと奥さんのエレニさんは、1975年に結婚してからすぐにオーストラ[…]
Good Food の記事 によると、ファノスさんもキプロス北部でパテシエをしていたらしく、同じくキプロス侵攻で結婚してすぐオーストラリアに来たそうなので、もともと繋がりがあったのかもしれませんね。
ちなみにマリックビルにも『Athens Cake Shop』というお店があるのですが、多分関係ないと思います。
コロナ禍の買い占めで町から食料が消えた時は、この店で小麦粉やお米、砂糖などを仕入れて売ってたそうですが、多くのビジネスが潰れていく中、生き残って良かったですね。
この後、同じストリートにあるチキン屋さんに行くか、フィッシュ屋さんに行くかで迷った私たちですが、両方行きました (笑)
おわりに
アールウッドに初めて来ましたが、シティからバスで一本で来れるようです。
初めて来た町の昔ながらのお菓子屋さん、この時代に生き残るのは大変かもしれませんが、個人的には末長く頑張って欲しいと思ってしまいます。