マイクロブリュワリーの先駆けとなった『ヤングヘンリーズ (Young Henrys)』でビール!

現在オーストラリアには無数のビールを製造するマイクロブリュワリーが存在しますが、その先駆けとして2012年にシドニー郊外ニュータウンにオープンしたのがヤングヘンリーズ (Young Henrys)というブリュワリーです。

数々の賞を受賞したビールはもちろん、過去には国内外のミュージシャンとのコラボビールや10周年記念ビールなど、期間限定商品も多く発売して来ました。

ここでは食べ物は販売していませんが、ジンやジンジャービア、アップルサイダーなどもありますし、さすがニュータウンだけあって週の初めにオープンしている貴重なブリュワリー!しかも、いつもお客さんもそこそこ入ってます。

周りには人通りもあるので、多くのブリュワリーと違って、ある程度暗くなっても大丈夫という安心感もありますね。

あと、パドルが6種類$15、4種類$10というのも安い‼︎

 

Young Henrysこんなビールです

 

『ヤングヘンリーズ』ブリュワリーへ

Young Henrys

『ヤングヘンリーズ (Young Henrys)』は、知らなければ、まさかこんなところにお店があるなんて!と思うような奥の道にあります。

…と言っても、メインストリートからほんのちょっとだけ奥に入るくらいですけどね。

Young Henrys

Young Henrys
76 Wilford Street, Newtown NSW, 2042
https://younghenrys.com/
毎日 12am-7pm

Young Henrys入り口には、ニュータウンらしいアーティスティックな絵が

Young Henrys

平日の午後1時前。まだオープンして間もなかったせいか、ブリュワリー入り口には大量のビールが山積みになっていて、お客さんも1組ほどでした。

(こういうブリュワリーは週末混んで平日はガラガラなことが多いので、もう1組も入ってるんだ!という感覚)

Young Henrys

何となくニュータウンらしさを感じるような派手な内装に、ビール瓶に入ったバンクシアの花。緑もたくさんあり、ファンキーでありながら落ち着く空間です。

スタッフさんもフレンドリーなので、おすすめやテイスティングなど気軽に聞ける、リラックスした雰囲気が良い感じ。

Young Henrys

私たちはランチをまだ食べていなかったので、一応スタッフに食べ物はあるか聞いてみたところ、週末は売っていることもあるけれど、平日は何もないとのこと。ただ、テイクアウェイをしてここで食べても良いよと言われました。

ここはニュータウンなので、周りには飲食店が山ほどあります。

ということで、一旦外に出てランチを食べてから、また戻って来ることにしました。

 

Young Henrys

戻ってきたのは午後2時半頃、入り口にあった大量のビールはスッキリと片付けられていて、お客さんもまたパラパラ増えてました。

Young Henrys

私は初めて来るブリュワリーでは、数種類少しずつ飲めるパドルを頼んで色々試してみたいので、今回もそうしました。

4種類で$10、6種類で$15だそうで、どれでも選んで良いとのこと。

Young Henrys

こういうの、すごーく迷ってしまうんですが、私は「ワトルシード」というのに反応してしまうので、左から4番目のビール (期間限定) を真っ先に選びました。飲んだ感想は、わりと苦味強めでちょっとだけ癖のあるビールという感想です。

ジンジャービアも他のメーカーさんとの飲み比べをしたくなるので選びましたが、結構甘めでした。それから甘いライトなものが好きな友人が頼んでたアップルサイダーを少し味見させてもらったら、こっちはわりと酸味が強かったような。

Young Henrys

こちらも期間限定ビールのようで、タスマニアの Hobart Brewing co. とのコラボビールもありました!

Young Henrys

で、色々悩んで最後の最後に6種類目で選んだのが Newtowner。

「それ、このブリュワリーがいちばん最初に作ったビールだよ!」と店員さんが教えてくれました。

後で調べたら、ニュータウン150周年記念の時に合わせて作られたオージーペールエールなんだそうで、オーストラリアとイギリスのモルツ、そして2種類のオーストラリアホップが使われているみたいです。これは飲んでおかないとですね。

Young Henrys

ということで、ラガーを含めて選んだ6種類。

念のために言っておきますが、友人2人が4種類だったのに私だけ6種類にしたのは、せっかく来たので色々味わってみたかったからというのもありますが、記事を読んでくれる人にもたくさん紹介出来るかも?と思ったからですよ (笑) 6種類で $15は安いですし。

Young Henrys

でも、ごめんなさい。どれがどのビールか特に印がついていないので、分からなくなってしまいました (笑)

多くの限定コラボビールも発売

Young Henrys

ちなみに私たちが座っていたのは、お店の隅にあるプライベート感がある席だったのですが、後ろの壁には記念ビールの瓶や缶が飾ってありました。

Young Henrys

ヤングヘンリーズはオーストラリアのバンド You Am IDZ Deathrays、アメリカのバンド Foo Fighters、そして洋服ブランド Afends、アイリッシュウイスキーを製造している Jameson など、多くのコラボレーションビールを限定発売したこともあり、伝説の車椅子テニスプレイヤー Dylan Alcott とパートナーシップを結んで活動もしています。

それから、2023年にはオーストラリアのラグビーリーグチーム South Sydney Rabbitohs のコラボビールも発売されたようです。

他にもクラウドファンディングを行いブリュワリーの屋根にソーラーパネルを設置したり、大学と提携してビール発酵プロセスで生成される二酸化炭素を酸素に変えるバイオリアクターを設置したりと、様々な取り組みに精力的な様子。

 

そんな、オーストラリアとクラフトビールの関係を変える役割を果たしたとも言われているヤングヘンリーズ。少しだけ、このブリュワリーがオープンするに至った話にも触れておきましょう。

ヤングヘンリーズの作りたかったもの

十数年オーストラリアにいる人なら感じるかもしれませんが、近年の独立したマイクロブリュワリーの多さは目を見張るものがあります。

オーストラリア全土あちこちに小規模なブリュワリーがあり、ボトルショップに売られているビールの多さは、いかにビール好きでも全部把握するのは至難の業。

ただ、昔から飲まれていた有名ビールは大手に合併吸収され、現在ほとんどが日本の会社が所有するビールになってしまいました。

そういう背景もあるのか分かりませんが、ヤングヘンリーズの創始者であるリチャード・アダムソン (Richard Adamson) とオスカー・マクマホン (Oscar McMahon) は、10年以上前からマイクロブリュワリーのアイディアを持っていたそうです。

ブリュワリーをオープンさせる前の彼らは、グリーブのパブ (現在はもうない) でクラフトビールを試飲したり語り合ったり出来るビールクラブを運営していました。

その流れで「ビールを飲む人々と触れ合える場所を作れたらどんなに素晴らしいだろう」と考えるようになり、数年後にニュータウンにブルワリーを設立するに至ったのです。

だからでしょうか。今回初めて来てみて感じたのは、ビールを飲みに来た人を温かく迎えてくれるような雰囲気でした。そして経験上、それは多くのブリュワリーで感じます。

それに個人的には、パブよりもブリュワリーの方がひとりでも入りやすい気がするんですよね。

 

ちなみにですが、ニュータウンにはもう一軒メルボルン発の『Mountain Goat』というブリュワリーがあり、こちらも週初めから開いてて食事もあるので、ブリュワリーのハシゴにもおすすめです!

おわりに

ヤングヘンリーズはクラフトビールが好きなら一度は行っておきたいブリュワリーではないでしょうか。これからの新作コラボも気になりますね!

ビールを辿ればオーストラリアについて色々見えて来ることも多いので、やっぱりブリュワリー巡りは楽しいです。

 

ちなみに、ニュータウンには今のところブリュワリーは2ヶ所あって、もうひとつはメルボルン発の『Mountain Goat』です。そちらはまた全然違う感じなので、比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

もう少し足を伸ばせばブリュワリーが密集するマリックビルもありますよ!

 

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