オーストラリア各地に、巨大な建物やモニュメントが点在することを知っているでしょうか。
これらは『ビッグシングス (Big Things)』と呼ばれていて、果物や動物など様々なバリエーションがあります。
インパクトがあり記念撮影に最適なだけではなく、その土地にまつわる歴史や名産物などを知る手掛かりとなるので、ロードトリップの際はぜひ目的地のひとつにしてみてください。
この記事では、有名なビッグシングスの紹介や楽しみ方、注意点などをまとめました。
ビッグシングスについて
Big Things (大きなもの) と呼ばれる巨大な建物は、オーストラリア国内に150〜200以上はあると推定されています。
くだらない、チープだと笑う外国人もいますが、地元のアイコン的存在として長年愛されてきたものも少なくなく、オーストラリアの貴重な歴史的建造物のひとつに入れても良いのではという意見もあり、熱烈なファンも大勢いるんです。
そして何より、旅行者にとってビッグシングスは、その土地の特徴や文化などを知る大きな助けにもなります。
それに、広大な土地の長距離移動は単調な同じ景色を何時間も見続けないといけないので、わりと退屈です。そんな時にビッグシングスが現れると心浮き立つのではないでしょうか。
車がないと難しい場所も多いですが、公共交通機関や長距離バスで行ける場所もありますし、町から徒歩でも大丈夫なものもあります。
どんなビッグシングスがある?
ビッグシングスの定義は難しく、オーストラリアのビックシングスと認定されているものを指すこともあれば、人によってはただ単に大きな看板だったり「これはビッグシングス??」と思うような微妙なものまで入ることも。
なので、どこからどこまでがビッグシングスなのかは個人の感覚にもよりますが、以下のものはビッグシングスとして代表格と言えます。
この大きなメリの羊のように、中がお土産屋さんやレストランになっているビッグシングスは結構あります。
キングストンSEのビッグロブスター “ラリーくん” (SA)
インフォメーションセンターやお店などの前に、象徴のように建っているビッグシングスも多いです。
サンシャインコーストのビッグパイナップル (QLD)
アミューズメントパークの一部になっているビッグシングスなんかも。
こういうお店のオブジェも個人的にビッグシングスに入れる人もいますが、入れると数えきれないほどありますね。とりあえず、当サイトではそれらを全部ひっくるめてビッグシングスと呼んで情報収集に努めています。
ビッグシングスはいつどうやって始まった?
オーストラリアのビッグシングスブームは、60年代まで遡ります。
通り過ぎて行く車を引き止めるために、何か目をひくインパクトのある建物を!と考えられたのがコフスハーバーのビックバナナ。それを皮切りに、次々と様々な巨大建造物が建設されました。
最初は車を運転する人の注目を集める事が目的だったので道路脇に建てられていましたが、そのうち町の観光スポットとしても建てられるようにもなり、そのお陰で普段なら見過ごして通り過ぎてしまうような小さな町の観光効果にも貢献しています。
現在でも、ビッグシングスは増えています。
ただ残念ながら、ベリーのビッグオレンジのように存続できずに廃墟化してしまったもの、取り壊されてしまったものなども数多くありますし、解体の危機に晒されたものの、地元住民の熱い希望で何とか生き残っているものも少なくありません。
バリナのエビは、昔はレストランの屋根にいたのですが、取り壊しが決まった時に住民が大反対をしたため、違うお店の駐車場に移され存続の危機を免れました。そんなビッグシングスの話も多々聞きます。
ちなみに、コフスハーバーのビッグバナナがビッグシングスの火付け役になったかもしれませんが、いちばん古いのはアデレードのモーテルにあるビッグ・スコットマンです。
もしもっとビッグシングスを見たいなら、私が作った各州のサイトにリストアップしているので見てみてください。
また作っていない州もありますが、そのうち作りますね!
ビクトリア州のビッグコアラ
じゃあ、どこに何の建物があるの?という話ですが、実はほとんどの場所は日本のガイドブックには載ってません。
私がこのブログを始めた2017年は、英語でビッグシングスのブログを書いている人は数人いたものの、日本語のブログでは書いている人がいなかったので、私が始めようと思って作りました。
情報源は地元のパンフレットやインターネット、ビッグシングス専門のインスタアカウントなどから。
インスタアカウントを作って分かったのは、やっぱりビッグシングスファンのオーストラリア人は多いんだなあ〜という事!同じようなビッグシングス専門アカウントの人をたくさん見付けました。
ビッグシングスを敢行する際の注意点
ごく稀に、グーグルマップで調べても違う場所に連れて行かれることがあります。住所や大体の位置などを事前に確認しておくと良いかもしれません。
せっかく写真を撮るなら、行った事がない人にもいかに大きかったかを伝わるような写真を撮った方が楽しいので、人間も一緒に写すのをおすすめします!下手をすると遠近法が効いて、実物よりも小さく見えてしまうと残念なので、近くに立ってくださいね。
おわりに
オーストラリアは観光業が盛んと言われますが、観光客にアッピールしているのはごく限られたエリアだけという印象があります。
ですから、もしガイドブックには載らない素敵な場所を見付けたいなら、ビッグシングスを目印にしてみてください!