ユニークな外観のエッタモガパブ (Ettamogah Pub) は、オーストラリアの漫画に出てくるパブをモデルにしたパブです。
“エッタモガ” とはアボリジナルの言葉で「良い飲み物の場所 (Place of good drink)』を意味し、『The Ettamogah Pub』という漫画は『The Australasian Post』という雑誌で50年近く連載されていました。
実際のパブは現在、ニューサウスウェルズ州に2店舗、クイーンズランド州と西オーストラリア州に1店舗ずつありますが、それぞれ全く違う特徴があって面白いです。
全土に4店舗あるエッタモガパブ
ニューサウスウェルズ州ケリービルリッジのパブ
漫画の作者ケネス・メイナード (Kenneth Maynard 1928-1998) はもともとは警察官でしたが、1958年に漫画家としてデビュー。漫画はたちまち人気を博し、雑誌の顔になりました。彼は1998年9月29日にクイーンズランド州ゴールドコーストで肝臓癌により亡くなっています。
漫画の絵を見てみたい人はKen Maynard | visualhumorからどうぞ。
最初のパブは、1987年に作者の故郷であるニューサウスウェルズ州のオルベリーにファミリー向けの観光地としてオープン。1988年にはクイーンズランド州に、2001年に西オーストラリア州、そしてシドニーは2003年のオープンでした。
そんなパブをオープンした順にひとつひとつ追ってみたいと思います。
オルベリーの『Ettamogah Pub』
View this post on Instagram
561 Burma Rd, Table Top, Albury, New South Wales 2640
https://www.opentable.com.au/r/ettamogah-pub-albury
シドニーから西南に500km以上行ったビクトリアの州境に近い町オルベリー。ここのパブがオリジナルとは思えないほど情報が出てこないのですが、写真を見る限りおもちゃっぽい建物です。
食事をするなら要予約というほど小さいようで、敷地内にはケネス・メイナードのミュージアムを含む小さな村のようになっています。
サンシャインコーストの『Banana Bender Pub』
View this post on Instagram
ブリスベンより北のサンシャインコーストにある遊園地『オージーワールド』の一部として営業されていたエッタモガパブ。ですが、実は数年前から著作権の問題で争っていて、2018年には『Banana Bender Pub』と名前も建物も全く違うパブに変わっています。
View this post on Instagram
これはこれで南国の雰囲気や独自のビールもあって素敵ですね。ちなみに、“バナナベンダー” とはオージースラングでクイーンズランド人という意味です。
西オーストラリア州のパブ
View this post on Instagram
75 Main Street, Cunderdin, WA 6407
https://www.cunderdinpub.com/
月〜金 11am-11pm / 土 11am-12am / 日 11am-10pm
西オーストラリア州は、州都パースから東に約156km のカンダーディンという町にパブがあります。ここでは田舎町の雰囲気も十分に味わえそうですし、金曜日の夜は子供の食事が無料になるなど色々やっているようです。
宿泊施設も併設されているので、ちょっと泊まってみたい気もしますね。
シドニーの『Ettamogah Hotel』
View this post on Instagram
Cnr Merriville & Windsor Rd, Kellyville Ridge, NSW 2155
https://www.ettamogahhotel.com.au/
月〜木 10am-1am / 金・土 8am-1am / 日 8am-10pm
シドニーCBD から40km ほど離れたケリービルリッジにあるエッタモガパブは、スポーツバー的要素も強いですし、ライブイベントなども盛んで「やっぱりシドニーのパブだなあ…」という感じです。
私は外からしか建物を見た事がないので、いつか中に入ってみようと思います。
おわりに
見事なまでに場所によって全然雰囲気や形態が違いましたね。でも、それぞれ魅力があるので、気になった人は行ってみてくださいね。