これは、私たちが2019年12月中旬から2020年の年始にかけて、車で旅をした時の記録です。
この時はオーストラリア全土で酷いブッシュファイヤーが起こっていて、シドニーを発つ前日もシティにある私たちの18階のアパートからでも分かるくらい濃い煙が立ち込めていました。
私には初めての体験だったので不穏な気持ちにもなっていたものの、予定通り12月11日の昼頃にパートナーの車でメルボルンに向けて出発。
こうしてサマーホリデーが始まりました。
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ブッシュファイヤーと隣り合わせのオーストラリア
シドニーを発つ前日、見納めをしようと町を歩いてみたのですが、そこには煙で白く霧がかかって真っ白な光景が広がっていました。こんなシドニーは10年以上住んでいて初めてです。
→ ブッシュファイヤーで煙るシドニーと大気汚染 PM2.5 を防ぐP2マスクとは?
そんな様子なので、私は「この状態で本当に旅行に行くの?」と何度かパートナーに問いかけると、パートナーは「そりゃ行くよ。道路はまだクローズされてないしね。」という反応。
私がこんなに懸念しているのに、何でこの人はこんなに落ち着いてるんだろう?と思ったのですが、彼に言わせると「1994年のブッシュファイヤーの方がもっと酷かったよ。」との事。
そう言えば、パートナーの一家がまだシドニー郊外に住んでた時には火が家の前まで来たと言ってましたし、「ああ、私はここ10年くらいしかオーストラリアにいないからこの非常事態にあたふたしてるけど、オーストラリアの人たちは人生の中で何度もブッシュファイヤーに直面して来たんだよね…」と気付きました。
私はずっとビルに囲まれたシティに住んでいるので、正直こんな状況になるまでブッシュファイヤーのニュースやウワサを耳にしてもどこか他人事というか、あまり実感がわかなかったんですよね。
まあ、この旅行後半になると、いよいよそんな事も言ってられなくなるのですが。
忙しくも平和なスタート
そんなこんなでシドニーを後にした私たち。でも、車で走っても走っても何となく煙で曇っている空が続いていて、一体どこまで煙ってるんだろう…と思いました。
パートナーパートは次の日にメルボルンで仕事が入っているらしく、とにかく今夜中にメルボルンに着きたいとの事。だから、ほとんどノンストップの強行で、マジか…と。シドニーからメルボルンまで880kmくらいあるのに、うちのパートナーはこういうところはタフなんですよね。
それでもビクトリア州に入るまでに3カ所は寄り道しています。
レッドルースターでランチ休憩
最初の休憩はランチです。パートナーが KFC が良いと言うので、シドニーから南西へ55kmくらい離れたキャンベルタウンという大きな町付近で探していたら、その近くのウッドバイン (Woodbine) で色んなファーストフード店が集中しているエリアを発見!
ちょっと道路を挟んでますが、マクドナルド、ハングリージャックス、KFC、レッドルースター、シズラー、アウトバックステーキハウスまであります。オーストラリアってこういう場所多くて便利ですよね。
Cnr Campbelltown & Leumeah Roads Woodbine 2560
「おお、レッドルースター!」とパートナーは嬉しそうでした。KFC はわりとどこにでもありますけど、レッドルースターはそんなに見掛けませんもんね。実は私もほとんど利用した事がありません。
レッドルースターのロールを2人でシェアして、チキンナゲットなども注文。お腹空いてないと思っていましたが、案外ペロリと食べてしまいました。
→ オーストラリアのファーストフード『レッドルースター』
次回、機会があったら今度はシズラーに行ってみたいです。私の地元にはなかったので日本で行った事はなくて、ニュージーランドで一度行っただけなので。
イエリンブールのビッグアップルを見る
次のストップはイエリンブールのビッグアップルです。旅行する時に毎回パートナーに「見たい所をちゃんと決めておいてね!」と言われるので、今回こそはビッグアップルをちゃんと写真に収めようと決めてました。
「え?今まで何回も見たでしょ?」とパートナーは言いますが、見たと言ってもいつも「あ!」という間に通り過ぎてしまうだけなんです。急に道路に現れるような、ちょっと変な場所にあるんですよね。
一度走っている車の窓から奇跡の1枚が撮れた事はあるものの、ビッグシングスのファンとしては止まった状態でしっかり写真を撮りたいし、あわよくば行ってもみたいと思うものです。そう思って数年…。
なので、今回は事前にパートナーにお願いして、車を停車してもらう事に成功。でも、なんか錆びれてるなあと思ったらなんとここ、クローズしてしまったようです!
あー遅かったか…。またビッグシングスがひとつ減ってしまったと思うと、ちょっと寂しいです。
→ 消えゆくイエリンブールのビッグアップルのモニュメント
ヘザーブレイパイショップへ
さあ、これでビクトリア州までひたすら車を走らせるだけ、という感じで Hume Highway (M31) を進んでいると、パートナーがいきなり「あ、そうだった!」みたいな事を言い出して、左折しました。
何かと思ったら、ここにおいしくて有名なパイショップがあるんだそう。サットン・フォレスト (Sutton Forest) という所にあるヘザーブレイパイ (Heatherbrae’s Pies) というお店です。
「えっ、でもさっきご飯食べたばっかりなんだけど…」と思ったのですが、パートナーのテンションが上がっていたので私もどんなお店なのか興味を持ちました。
お店に入ると、いきなりかわいい車のオブジェが。パートナーが「ほらここ、オレの出張中に写真送っただろ?」と言われて、その写真をうっすら思い出しました。そうか、ここだったのか…。
パートナーは後で食べる用にミートパイを買っていましたが、私はお腹がいっぱいなのでそんな気にはなれず、おやつ用にアップルパイとココナッツタルト、それからコーヒーを購入。でも、次回はぜひ食べてみたいですね〜。
とりあえず、この後会う予定のパートナーの友人のお土産にちょうど良いケーキを見付けたので良かったです!
→ オーストラリアらしいミートパイの店 Heatherbrae’s Pie (ヘザーブレイパイ)
やっと青空が!
午後4時40分頃のガンダガイ周辺
更に進んで行くと、そのうちだんだん曇っていた空から青空になって行きました。
途中でパートナーの友人に会うそうなので、本当にいつもギリギリのバタバタ。だから今回はゴールバンもガンダガイもどこも寄る余裕はなく、ひたすら車を走らせます。
それにしても、何となくガンダガイはシドニーから近いイメージがあったのですが、気のせいでしたね (笑) サットンフォレストから更に2時間半ですからね。ここら辺はずっと何もない景色が続きます。
午後5時半頃
キャンベラを過ぎた辺りで久しぶりに青空が見えて来て、ビクトリア州に入る頃には良い天気。
ビクトリア州に入る手前くらい
国土が広いオーストラリア、ここまで離れるとシドニーの出来事がまるで嘘のように平和です。
ああ、そりゃツイッターでシドニー在住の日本人がブッシュファイヤーで騒いでいても、メルボルンの人は何も言及しないわけだなと妙に納得しました。
おわりに
さて、ブッシュファイヤーから離れてビクトリア州に向かっている私たち。既に午後6時近くを回っています。
今回のサマーホリデーはどんな旅になる事やら。
次はビクトリア州のベナラでストップ
12時ごろシドニーを出発した私たちは、メルボルンに向けて車を走らせていました。 […]…