映画 Wolf Creek (ウルフクリーク) のあらすじ・感想

  • 2019年2月17日
  • 2021年8月18日
  • 映画

近頃、海外を旅行する若い人の危機感が薄いとちらほら話題になっていますが、この実際にあった事件をベースにした映画『Wolf Creek (ウルフクリーク) 』を観れば震え上がるかもしれません。

かくいう私も旅行やサバイバルが大好き、そしてホラー映画も全然平気なのですが、やっぱりしばらくアウトバックの旅が怖くなりましたし、実際にトラウマになってしまった人もいるようです。

という事で、この映画に興味がある人、観るかどうか迷っている人、もしくは途中まで観て怖くてやめた人などは、ぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。

ウルフクリークの概要

(出典: https://en.m.wikipedia.org)

ウルフクリークはオーストラリアでは有名ですが、日本劇場未公開でした。

私もオーストラリアに来たばかりの時にシェアメイトに教えてもらい観て、バックパッカーズとしてファーム生活していた時に観て、その後出会った今のオーストラリア人パートナーが持っていたので観て、何だかんだで3回は観てます。

そして、この記事を書くにあたってもう一度観たので、最低でも4回。

決して気持ちの良い内容ではなく後味も悪いのに、なぜこんなに何度も観ているのか…と言えば、やっぱり怖いもの見たさでしょうね。

2005年に一般公開されるとイギリスやアメリカでタブーを破る新手のホラー映画として話題になり、一方では批判的評価もされている賛否両論の映画です。

 

タイトルWolf Creek (ウルフクリーク)
監督Greg McLean 🇦🇺
脚本Greg McLean
製作David Lightfoot, Greg McLean
公開2005年
上映時間104分

 

出演:
Mick Taylor 役: ジョン・ジャラット (John Jarratt) 🇦🇺
Liz Hunter 役: カサンドラ・マグラス (Cassandra Magrath) 🇦🇺
Kristy Earl 役: ケスティー・モラッシ (Kestie Morassi) 🇦🇺
Ben Mitchell 役: ネイサン・フィリップス (Nathan Phillips) 🇦🇺

 

 

この映画は実際にあったオーストラリアの事件、90年代頃にニューサウスウェールズ州で起こった Ivan Milat バックパッカー連続殺人事件と、2001年にノーザンテリトリーで起こった Bradley Murdoch バックパッカー殺人事件がモデルになっています。

ただ、西オーストラリア州のウルフクリークという場所はフィクションです。

撮影もウルフクリーク国立公園のクレーター映像以外は南オーストラリア州で撮影され、ウルフクリークに登るシーンも実は南オーストラリアなんだそう。

そして、雨のシーンは撮影の時に6年間雨が降らなかった乾燥地域にも関わらず、突然雨が3日も降り続けたので当初の予定にはなかったという、ホラー映画の撮影につきもののちょっと奇妙な現象も。

 

Eri
グロいのが苦手な人や心臓の弱い人は絶対に観ないでください。18歳以下の閲覧も制限されています。とにかく痛いし怖い、ラストでは悲しくなりました。オーストラリアは比較的安全な国とはいえ、こういう危険もあり得るかもなあと思うと怖いですね。

 

 

⚠️ ここから先はネタバレあります。

あらすじ

舞台は1999年。イギリス人バックパッカーのリズとクリスティは、シドニーの友人ベンと共に西オーストラリア州のブルームからクイーンズランド州のケアンズまで車で旅行する計画を立てていました。

そしてその道中、隕石によって形成されたクレーターがあるウルフクリーク国立公園に寄り、3人で自然を満喫。

ところが車に戻って来たら時計もエンジンも動かなくなっていて、周りに何もないアウトバックの真ん中で困り果てたものの、車内で夜を明かすしかありません。

そんな不安な夜を過ごしていた時、ミック・テイラーと名乗る男性の乗る車が通りかかります。ミックはとても親切で、彼らの車を自分の車で牽引し、寝床を提供してくれたのです。

これで安らかな夜を迎えられると思ってほっと安堵した3人。

しかし、これが悪夢な夜の始まりでした。

夜が明けた時、彼らは生きて帰れるのでしょうか…。(いまいち緊迫感がない文章ですみません。)

感想

見終わった時の感想は「もう一生観なくて良いかな」ですね。もう何度も観てるので、これが見納めかもしれません。ホラーでもゴースト物とかだったら全然平気なんですけど、こういう痛くて心理的にじわじわ来るのはちょっと辛いですね。

肩にタトゥーが入った青春真っ盛りのお兄ちゃんが、2人の女性とアウトバックへ旅行。出発前日の宿泊先でお酒飲みながらプールで暴れて、いかにもヨーロピアンがやってそうな大はしゃぎな夜を過ごしてたのに、次の日の夜の落差はすごい…。

三角関係みたいにいちゃいちゃしてリア充そのものだった彼らが、突然思いもよらない地獄に突き落とされるんですよ。

そもそも、オーストラリアのアウトバックを旅した人なら想像出来ると思うのですが、アウトバックのど真ん中で車が動かなくなったらかなりの恐怖ですよ。周辺何百キロも何もないんですから。

そんな所で一晩過ごす恐怖、暗闇から知らない車がやって来る恐怖、でも本当の恐怖はこれからだったっていう…。

助けてくれると言った気の良さそうなミックというおじさんに最初は警戒した3人も、お金は取らないと言われて安心して安易に彼のテリトリーに入ってしまう…。ただより怖いものはないですね。

焚き火を囲んで雑談するシーンも一見和やかですが、この後起こる事を知った上で観るとめちゃくちゃ怖いです。目が覚めたら手足を縛られているという状況も、実際にあったらかなり怖いシチュエーション。もう、怖いものだらけですね。

でも、アウトバックの真ん中で車が動かなくなったら、他に選択肢はあったのでしょうか? そうやって過去に多くの幸せそうだった家族やカップルたちがミックの罠にはまっていきました。

女の子は恐怖とパニックの中、勇気があって的確な判断が出来てすごいと思いましたが、後半はもう大どんでん返しを繰り返し繰り返し、どろどろめちゃくちゃの戦いですよ。ひと息つく暇もないほど緊迫しています。

何しろ周りは車の通りも少ないアウトバックですからね。何が起こっても目撃者もいません。

ネタバレすると、最後にひとりだけボロボロの状態で逃げて、通りかかりの車に発見されて助かります。でも、本当は3人で笑いながら通るはずだった町に瀕死の状態で到着し、航空救急で病院まで運ばれる事になってしまいました。なんだかこっちまで無念さで悲しくなります。

医療設備が充実していない僻地であるアウトバックでは、飛行機で病院まで運ぶサービスがあります。オーストラリアの内陸部はそれほど広大でへんぴな場所なんです。

どうぞ旅行の際は、親切に見える人も警戒してください、オーストラリアの広さを甘く見ないでください、そんな気分にさせられます。

おわりに

知らなかったんですけど『ウルフクリーク2』も出てたんですね。この映画はもう観なくても良いかもと言いつつ、2はいつか観るかもしれません。

 

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