こちらは今まで書いたオーストラリアの映画のレビュー記事の一覧です。有名な作品から日本未公開のものまで、色々選んでます。
映画はオーストラリアを違う角度から見る事ができるので、本やネットとはまた違った情報が得られて新しい発見があるかもしれませんね。
中には日本語訳が存在しない作品もあるので英語の勉強にもなりますが、多くの作品はオーストラリア訛りがあります。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/List_of_Australian_films
映画を観る前に
オーストラリアの映画やゲームには必ず The Classification Board in Australia (ACB) によって、どんな映画なのか規制区分が表示されています。特に子供さんがいる場合は、こちらを参考にすると便利です。
G (general) 幼い子供を含む全ての人にとって安心して楽しめる内容で、子供に悪影響を与える可能性は極めて低い一般向のけ作品。 | |
PG (parental guidance) 基本的に安心な内容ですが、一部子供が混乱する場面が含まれている可能性もありますので、保護者が一緒に視聴するのが望ましいです。(2004年までは「G8+」という表示だった) | |
M (mature) 過激な表現が含まれている可能性があるので、15歳以上からの視聴することをお勧めします。(2004年までは「M15+」という表示だった) | |
MA15+ (Mature Accompanied) 15歳以下には不適切な内容が含まれています。15歳未満は保護者など大人の監視のもとのみ購入・閲覧等が出来ますが、お勧めしません。 | |
R18+ (Restricted) 18歳未満の購入や閲覧等は禁止されています。また、18歳以上でも不快に感じる表現も含まれます。 | |
X18+ (Restricted) 18歳未満の購入・閲覧等の禁止はもちろん販売も規制されており、もしも法律違反をした場合は最大$5,500の罰金が課せられます。 | |
E (Exempt) 教材や芸術的パフォーマンスなど、ほんの特別な場合のみ分類から免除された例外作品。 |
では、映画の紹介です。発表された年代順にしています。
映画黎明期
最初は映画レビューというよりも、映画がこの世に誕生した頃の説明です。当時はの出ない無声で白黒画面だったのですが、オーストラリアでは当時、世界最長映画と言われた60分フィルムを作って話題になりました。
その映画をたまたま博物館の特設展示で観る事が出来たので、紹介しておきます。
The Story of the Kelly Gang
🇦🇺 60分 / 公開: 1906年 / 監督: チャールズ・テイト
当時世界一長いと言われた無声映画は、オーストラリアのヒーロー、ネッド ・ケリーの物語でした。
1970年代
Ned Kelly (太陽の果てに青春を)
🇦🇺🇬🇧 103分 / 公開: 1970年 / 監督: トニー・リチャードソン / 出演: ミック・ジャガー
当時全盛期だったローリングストーンズのボーカル、ミック・ジャガーがネッド・ケリーを演じるイギリス映画。カントリーミュージックが常に流れています。
1990年代
Shine (シャイン)
🇦🇺 105分 / 公開: 1996年 / 監督: スコット・ヒックス / 出演: ジェフリー・ラッシュ
メルボルンでユダヤ系ポーランド人の息子として生まれ、幼い頃は神童と呼ばれた実在のピアニスト、デビッド・ヘルフゴット。父親との確執に悩みながらも最終的に幸せをつかむ彼の半生を描いた感動作。
2000年代
The Dish (月のひつじ)
🇦🇺 101分 / 公開: 2000年 / 監督: ロブ・シッチ
Rabbit Proof Fence (裸足の1500マイル)
🇦🇺 93分 / 公開: 2002年 / 監督: フィリップ・ノイス
1931年の西オーストラリア州を舞台に “盗まれた世代” を題材にした実話で、アボリジニの少女たちが収容所から抜け出し、遠く離れた故郷まで歩いて帰るというストーリー。
トラッカー (The Tracker)
🇦🇺 98分 / 公開: 2002年 / 監督: ロルフ・デ・ヒーア / 出演: デビッド・ガルピリル
1922年、オーストラリアのアウトバックの中を3人の警官が原住民の案内を頼りに、白人女性を殺害した原住民を追って行く物語。大自然の中で繰り広げられる人間の生き様は考えさせられます。
Ned Kelly (ケリー・ザ・ギャング)
🇦🇺 110分 / 公開: 2003年 / 監督: グレゴール・ジョーダン/ 出演: ヒース・レジャー、ナオミ・ワッツ
実在人物ネッド・ケリーの生涯を描いたノンフィクション。豪華キャストですが、日本劇場未公開でした。
Japanese Story (ジャパニーズストーリー)
🇦🇺 100分 / 公開: 2003年 / 監督: スー・ブルックス / 出演: トニ・コレット、綱島郷太郎
日本から来た日本人男性と案内役を任されたサンディの恋愛物語。前半と後半では雰囲気がガラッと変わります。時々流れる沖縄民謡 “ちんさぐの花” が印象的な日本劇場未公開作品。
Wolf Creek (ウルフクリーク)
🇦🇺 104分 / 公開: 2005年 / 監督: グレッグ・マクリーン / 出演: ジョン・ジャラット、カサンドラ・マグラス、ケスティー・モラッシ
実際にあった事件をベースにしたフィクションホラーで、オーストラリアでは有名な映画です。残酷なシーンが多いので注意。
Australia (オーストラリア)
🇦🇺🇺🇸 165分 / 公開: 2008年 / 監督: バズ・ラーマン / 出演: ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン
20世紀のオーストラリアを舞台に第二次世界大戦やアボリジニ問題などの歴史も絡んだ大作で、見応えがあります。
2010年代
SNOWTOWN (スノータウン)
🇦🇺 120分 / 公開: 2011年 / 監督: ジャスティン・カーゼル / 出演: ルーカス・ピッタウェイ
南オーストラリア州アデレードの郊外スノータウンで、1992年から1999年にかけて本当に起きた猟奇殺人事件。観た後味は良くありません。
Ride Like a Girl
🇦🇺 98分 / 公開: 2019年 / 監督: レイチェル・グリフィス / 出演: Teresa Palmer
2015年のメルボルンカップで、史上初の女性ジョッキーとして優勝するまでのミッシェル・ペインの半生を綴った実話です。