14メートルの大きなクック船長!

ケアンズ空港からケアンズ市内を車で走ると、突然現れる巨大な銅像が現れます。

シティからちょっとはずれたこの場所は、わりと私が昔住んでいたシェアハウスの近くだったので、一時期はほぼ毎日見ていました。

この人は、あの有名なキャプテンクックだというのは特徴のある姿形ですぐに分かりましたが、一体何故あんな何もない所にわざわざ建っているのでしょう?

 

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キャプテンクックの銅像

調べてみるとこのキャプテンクック、14メートルあるそうです!

建てられたのは1972年。
昔はこの場所に “Captain Cook Backpackers” というモーテルがあり、その敷地内に客寄せとして建てられたんだそうです。

でも私が見た2006年にはモーテルの跡形はなく、ただ空き地に建っていました。

(Photo Taken: 2006)

The Big Captain Cook
On Sheridan St, Near the Captain Cook Highway as you enter Cairns from the north

このでっかい彼は、ペンキがはげ気味で見た目も古くなっていたので、そのうち取り壊されるのではないかな? と内心心配していました。客寄せ目的だったモーテルがなければ尚更その存在は危ういものに思えます。

しかし、便利な時代になったものです。
今はネットがあれば何でも調べる事が出来るんですよね。

2017年現在、ちゃんと存在してました!しかも前よりもキレイになってます!

このキャプテンクックは Australian Big Things (巨大建造物) のひとつとして数えられるようになり、ケアンズのアイコン的存在になっているので、大切にされてるみたいです。
今でも客寄せとして、今度はモーテルではなくケアンズ観光の役に立ってるんですね!

※画像:https://thetraveltart.com/big-statues-captain-james-cook/から。

ところでキャプテンクックって誰だっけ?

この有名人キャプテンクックゆかりのものは、オーストラリアのいたる所で見かけます。
銅像もありますし、地名もそうです。

“クックタウン” は彼の名が付けられたクイーンズランド州の北の方にある町ですし、同じ州の南の方には1770という海がキレイな場所があって、1770年にキャプテンクックが上陸した年がそのまま地名になっています。

クック像 Cooktown QLD

そして、メルボルンのフィッツロイガーデンには、イギリスから運ばれて再現された、彼が幼少期を過ごした “キャプテンクックの家” があって、資料館として使われています。

こんな風にオーストラリア各地で見る事の出来るキャプテンクック。
一体どんな事をした人だったのでしょうか?

ジェームズ・クック (James Cook 1728 – 1779)
彼は18世紀に活躍したイギリス出身の探検家で、オーストラリアを発見した人という事になっています。
(正確には最初にオーストラリアの植民地宣言をした人で、それ以前にも発見はされていました。)

まあこのジェームズ・クックは先住民アボリジニしてみれば白人侵略の象徴のようなものですから、銅像もオーストラリアデーと同様に嬉しくないかもしれませんけどね。
複雑なオーストラリアデーの背景

もともと原住民アボリジニが平和に暮らしていた土地を、1770年にキャプテンクックが発見した事をきっかけに白人が植民地として奪い、アボリジニに対して残虐な行為をしています。

だからアボリジニの多いケアンズでは、このキャプテンクック像を巡ってひと悶着もあったようです。

地味な名所

とは言っても、せっかくだったら見ておきたいこのキャプテンクック像。
本当にひっそりと町外れに建っていますので、実際に行ってみると地味で驚くかもしれませんが。

でもオーストラリアのBig Things リスト(オーストラリア国内にある巨大建造物)にばっちり入っている、知る人は知る、有名な建物です。まあ期待せずに見てみてください。

写真好きな私ですが、意外と彼の姿を撮っていないので Big Things 記事でたまにやっているおかしな角度から撮影した写真もありません。今回はネタが少なくてすみません。

おわりに

オーストラリアには、こういうすごく地味だけど有名な建物は意外とあります。
決して日本の観光地のような賑わいはありませんので、それは人口も違いますので比べないであげてください(笑)

>Acknowledgement to Country

Acknowledgement to Country

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