アウトバックの食事、DamperとBilly Tea

アウトバックの食事、DamperとBilly Tea

オーストラリアの伝統的な食べ物について、“具体的な料理よりも、カンガルーとかクロコダイルの肉とかを思い出してしまう” とパブロバの記事の時に書いたのですが、ありました、オーストラリアの食べ物!!

DamperBilly Teaです!

今日のオーストラリアではあまり目にしないので忘れてました、失礼しました。

ちなみにオーストラリアを代表するスイーツ、パブロバの記事はこちらです。
オージーの大好きなスイーツ、パブロバ♡

 

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ダンパーとスワッグマン

そもそもダンパー(Damper)と言う食べ物をご存知でしょうか?
最初に言ってしまえば、小麦粉を主原料とする無発酵のパンです。
でもダンパーの説明の前に、スワッグマン(Swagkman)について話しておかなければいけないでしょう。

Elderly swagman 1901

19世紀後半から20世紀前半頃にかけて、オーストラリア各地には荷物を背負って農場から農場へ仕事探しの為に放浪していた人たちがたくさんいました。

彼らはスワッグマンと呼ばれていたのですが、それは荷物(Swag)を棒にかけて吊るして肩にかけてた事からそう呼ばれるようになったようです。

ハエよけのコルクの付いた帽子をかぶって、毛布やお茶を沸かす缶などを持って歩くスタイルが定番でした。

このコルクのついた帽子はCorked Hatと呼ばれ、ハエが来たら頭を振り帽子から下がっている数個のコルクで追っ払うと言うものです。ちょうど下の写真のような感じです。

そのコルクの帽子自体は、ケアンズなどでもよくおみあげとしても売られていたので、私も何度も見た事がありますが、帽子をかぶる必要があるほどのハエを経験した事がありません。

しかしオーストラリアの中でもアウトバックの方暑い地域では、ハエの数がすごく、オーストラリア人のあまり口を開けないしゃべり方は、口にハエが入らないようにする為と言われているくらいです。

実際エアーズロックなどのの中心地に行った友人の話では、そこで売られているハエから顔を守るネットをやむなく買わないといけないくらいすごい量のハエだったと言ってました。

ちなみにアウトバック(Outback)とは、主にオーストラリア内陸部に広がる砂漠地帯の人口がほとんどない田舎の地域の事ですが、ブッシュ(Bush)も同じような意味で使われる事が多いです。
疑問に思って私のオーストラリア人パートナーに聞いてみたら、そう言ってました。

ダンパーとは

ダンパーは、そんな何もない地域を何週間、何カ月と放浪して歩くスワッグマンによって考案された食べ物です。
そして原住民アボリジニーたちの間でも一般的に食べていたと言われる事でも知られています。

小麦粉と水を混ぜて、焚き火で焼く簡単に出来るパン、それがダンパーです。

そして、ダンパーと一緒にビリーティー(Billy Tea)と呼ばれるお茶も、スワッグマンを語る上で欠かせません。
あの有名なWaltzing Matildaという歌の中にもスワッグマンがビリーティーを作っているシーンが出てきます。
第2の国歌と言われるワルチングマチルダ

では、そのビリーティーとはどんなお茶なのでしょうか?

ビリーティーについて

ビリーとは、キャンプファイヤーなどに使う湯沸かし用の缶の事で、ワイヤーの取っ手がついたメタル缶を指す事も多いです。

ビリー缶に水を入れて、キャンプファイヤーの火で沸かし、紅茶の葉を入れて作るビリーティーは、オーストラリアのアウトバックに生活する開拓者精神の象徴ともなり、その時代の象徴ともされています。

ビリーという言葉の起源は不明ですが、アボリジニーの言葉Billabong(流れのない水たまり)と関係があるかもしれないとも言われています。

“Some Billy Tea after a hard morning ride” by Johan Larsson 1 May 2006 https://www.flrickr.com/photos/johanl/138129293/

このお茶にちなんでBilly Teaという名前の紅茶のブランドもあり、これはスーパーマーケットなどでも買えるロングセラー商品となっています。(売ってないお店も結構あるようですが。)

ビリーティーの作り方

そんなビリーティー、伝統的な作り方は以下の通りです!

①ビリー缶に水を入れて、火にくべて沸かす。
②沸騰したら火から下ろし、一握りのお茶の葉を入れる。
③数分置いて蒸らす。
④ここから少し技術が必要で、缶を腕の長さまで前後に大きく振って、お茶の葉をそこに沈める。躊躇していると火傷するので思い切ってやる。
⑤最後にお茶をマグカップについで出来上がり。

こんな感じで振る。

おわりに

アウトバックの料理こそ、オーストラリア人の精神が伺えるオーストラリア料理と言えるかもしれませんね。

現在でもダンパーはオーストラリア人のアウトドア料理としてキャンプなどで頻繁に作られ、ベーカリーなどでも販売している所もあります。レシピも色々あるようです。

✳︎ダンパーが食べれる所
ビクトリア州
ネット・ケリーのゆかりの地、Glenrowan
ニューサウスウェールズ州
私のお気に入り、開拓者の村 in Wilberforce

そんなダンパーは家でも簡単に出来るので、次回は実際に作ってみようと思います!
作ったらまたレポートしますね。