南半球のムーンフェスティバルとお月見

南半球のムーンフェスティバルとお月見

シドニー市内から西へ約30km、電車で1時間程の場所にカブラマッタ (Cabramatta) という地域があり、そこでは毎年9月下旬頃に “ムーンフェスティバル” というお祭りが盛大に開催されます。

これは旧暦の “中秋節” を祝うお祭りで、日本の “中秋の名月 (お月見)” の日です。

2018年のムーンフェスティバルは9月23日 (日) 。
多くの出店が立ち並び、ダンスなどのパフォーマンスがあり、最後は8時の花火で締めくくられます。

 

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ムーンフェスティバルとは

カブラマッタのムーンフェスティバルは日曜日に合わせて行われるので9月23日ですが、実際の2018年の中秋節は9月24日です。

今後10年の中秋節
2018年9月24日 / 2019年9月13日 / 2020年10月1日 / 2021年9月21日 / 2022年9月10日 / 2023年9月29日 / 2024年9月17日 / 2025年10月6日 /2026年9月25日 / 2027年9月15日

Cabramatta Moon Festival
日時: 2018年9月23日 (日)
フードマーケット: 9am–8pm
エンターテーメントプログラム: 11am–8pm
場所: Cabramatta CBD (John Street, Park Road, Dutton Lane, Dutton Lane Loop, Railway Parade and Arthur Street)
http://www.fairfieldcity.nsw.gov.au/moonfestival

カブラマッタはベトナム人が多く住む地域なのでベトナム語の看板がたくさんあって、ついオーストラリアにいるのを忘れそうなくらいアジアな雰囲気なんです。

サトウキビを目の前で機械にかけて作ってくれるシュガーケーンジュースや、シドニー市内ではあまり見られない面白い飲み物など色々売られています。

毎年9万人の人が訪れるこのムーンフェスティバルは、道路に出店もたくさん出てとにかくすごい人です。


ダンスなどのパフォーマンスも色々開催されます。

中秋節とは

日本でお月見というと秋に豊穣を祝う行事なのですが、アジア圏の中秋節は家族がテーブルを囲んで月を眺めながら月餅 (げっぺい) を食べて団らんしたり、月祭りが開催されたりします。

月餅

古くは3000年以上前の中国の故事に由来し、唐時代には祝日に制定された中秋節は旧暦の8月15日、日本やヨーロッパ諸国で採用している暦上では9月20日頃に当たります。

どうして中秋節と呼ぶかというと、秋の真ん中だからです。(南半球のオーストラリアは春ですが。)

旧暦では1月〜3月は春、4月〜6月が夏、7月〜9月が秋、10月〜12月が冬と分類され、秋である7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋と別けた時に、8月15日は仲秋のちょうど真ん中なので “中秋節” なんです。

ちなみにお正月は春節と呼ばれ、いわゆるチャイニーズニューイヤー (旧正月) の事です。日本でもお正月に “新春” と言いますよね。

旧暦についてはチャイニーズニューイヤーの記事に詳しく書いてありますので、興味があれば読んでみてください。

月餅について

中秋節に食べられる月餅ですが、お世話になった人などに贈る風習もあるそうです。

この時期になるとアジア系のお店で様々なメーカーから月餅が売られるようになりますが、中には日本人の口に合わないかもしれない月餅もあるのでお気を付けください。特にアヒルの卵の黄身が入っている一般的な月餅は、味に癖があって私は苦手です。

最近では様々な味の月餅が出ていますので、好みの物を見つけてくださいね。

どこで買えるのか、中国のクラスメイトが持って来たカラフルな月餅。

チャイナタウンのマーケットシティで売られる月餅

日本のお月見

日本のお月見の文化は日本独自に発展して来ましたが、中国から入って来たのは平安時代だと言われています。

十五夜のお月さまにお団子とススキを飾るのがもっとも有名なスタイルですよね。

地域によってはお芋や季節の果物をお供えしたりするようですが、実際にお月見をする日本の家庭ってどのくらいあるのでしょうか?私は実際に家で祝った記憶がありません。

でも電気のない時代に生きていた昔の人にとっては、月の光はさぞかし神秘的に映った事でしょう。十五夜という言葉の響きもきれいですよね。

十五夜とはもともとは “満月” という意味の言葉ですが、今は中秋の名月の日を指す事が多いようです。

明治以前は日本も採用していた旧暦は、大陰暦、つまり月の満ち欠けを基準にした暦の事で、新月から次の新月までを1カ月と数えます。

満月を十五夜と呼ぶのは、新月から始まった月が満月になる頃が月の真ん中の15日辺りだからです。
と言っても15日きっちり満月になるわけではなく、13日~15日かけて満ち欠けをするので、満月と十五夜は年によって多少のズレが生じるのですが。

尚、“中秋の名月” は、“仲秋の名月” というふた通りの書き方が存在しますが、現代の日本においてはどちらも同じ意味として使われています。

おわりに

お月見という行事は日本ではそんなに盛大には祝われていないイメージですが、中国を始めとするアジア圏では春節 (旧正月) の次に大きな祝日だったりします。

深く知るとお月見も奥が深いですよね。
今年は月を見ながら団子を食べるか、月餅を食べるか…。