南半球で祝うお月見とムーンフェスティバル

南半球で祝うお月見とムーンフェスティバル

9月頃になるとアジア系のお店などで月餅 (げっぺい) が売られているのをよく目にするようになりますが、これは旧暦の “中秋節” を祝うもので、日本では “中秋の名月 (お月見)” と呼ばれている行事です。

ただ、同じ中秋節でも日本とアジアの国々とでは少し文化が違い、ましてや北半球とは季節が逆の南半球にあるオーストラリアではどんな風にお祝いするのでしょうか?そもそも中秋節とは何なのでしょうか?

詳しく説明します。

 

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中秋節とは

日本でお月見という行事はそんなに盛大には祝われていないイメージですが、中国を始めとするアジア圏では春節 (旧正月) の次に大きな祝日です。

それに、日本の中秋の名月は秋に豊穣を祝う行事なのに対して、アジア圏では家族の日。みんなでテーブルを囲んで月を眺めながら月餅 (げっぺい) を食べて団らんするのが一般的なようです。

この行事の由来は古く、3000年以上前の中国の故事から来ていて、唐時代に祝日に制定された中秋節は旧暦の8月15日、日本やヨーロッパ諸国で採用している暦上では9月20日頃に当たります。

旧暦では現代の暦とは少し季節の感覚が違って、1月〜3月は春、4月〜6月が夏、7月〜9月が秋、10月〜12月が冬と分類され、秋である7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋と別けた時に、8月15日は仲秋のちょうど真ん中なので “中秋節” と呼ばれるのです。

ただし、南半球のオーストラリアは季節が逆なので春の行事になりますが。

今後10年の中秋節
2018年9月24日 / 2019年9月13日 / 2020年10月1日 / 2021年9月21日 / 2022年9月10日 / 2023年9月29日 / 2024年9月17日 / 2025年10月6日 /2026年9月25日 / 2027年9月15日

お正月は春節と呼ばれ、いわゆるチャイニーズニューイヤー (旧正月) の事ですが、日本でもお正月を “新春” と言うのはこういう理由なんですね。

 

旧暦についてはこちらで

 

この中秋節を祝う月祭り (ムーンフェスティバル) はシドニー近くの町、カブラマッタでも9月に盛大に行われ、毎年9万人の人が訪れています。

 

カブラマッタのムーンフェスティバル

月餅について

月餅

さて、中秋節に食べられる月餅ですが、この時期になるとアジア系のお店で様々なメーカーから月餅が売られるようになります。

お世話になった人などに贈る風習もあるそうですが、中には日本人の口に合わないかもしれない月餅もあるのでお気を付けください。特にアヒルの卵の黄身が入っている一般的な月餅は味に癖があります。

最近では様々な味の月餅が出ていますので、探せば好みの味が見つかると思います。

どこで買えるのか、中国のクラスメイトが持って来たカラフルな月餅。

チャイナタウンのマーケットシティで売られる月餅

日本のお月見って?

中秋節は平安時代に中国から日本にも入って来ましたが、十五夜のお月さまにお団子とススキを飾るなど、日本独自の文化に発展していきました。月見団子以外に地域によってはお芋や季節の果物をお供えしたりするようです。

十五夜とはもともとは “満月” という意味の言葉です。

明治以前は日本も使っていた旧暦では新月から次の新月までを1カ月と数えていて、新月から始まった月が満月になる頃が月の真ん中の15日辺りなので、満月を十五夜と呼ばれましたが、今は満月に関係なく中秋の名月の日を指す事が多いようです。

もっとも15日できっちり満月になるわけではなく、13日~15日かけて満ち欠けをするので、満月と十五夜は年によって多少のズレが生じるのですが。

それと、“中秋の名月” は、“仲秋の名月” というふた通りの書き方が存在しますが、現代の日本においてはどちらも同じ意味として使われています。

ところで、実際にお月見をする日本の家庭ってどのくらいあるのでしょうか?私は実際に家で祝った記憶がありません。

おわりに

月には不思議な魅力がありますよね。電気のない時代に生きていた昔の人にとって、月の光はさぞかし神秘的に映ったのではないでしょうか。十五夜という言葉の響きもきれいです。

さて、あなたは団子を食べる派?月餅派?