19世紀にタイムスリップ出来る開拓者の村 in Wilberforce

19世紀にタイムスリップ出来る開拓者の村 in Wilberforce

シドニーに長く住んでいると、観光地全てを行き尽くしたような気分になりますが、探せばまだまだ知らない場所が出てきます。

今回、久しぶりにパートナーと2人でどこかへ行こうという話になったので、色々検索していたら見つけた “The Australian Pioneer Village (開拓者の村)” を紹介します。

シドニー育ちのパートナーも初めての場所だという事で、私も特に何も考えずに行ったのですが、まさかあんなにウキウキしてしまうとは思いませんでした…(笑) どうやら私は19世紀頃の建物が大好きのようです。

まるで時代が逆戻りしたかのような開拓者の村、あなたもちょっとだけタイムスリップしに行きませんか?

 

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開拓者の村について

The Australian Pioneer Village があるのは、シドニー市内から約約61km、車で1時間ほどの所にある Wilberforce という Hawkesbury 地域にある小さな町です。

シティからだと、バスや電車は何度か乗り継がないといけなくてややこしいので、車で行く事をおすすめします。駐車スペースはたくさんあります。

The Australian Pioneer Village
5 Rose St, Wilberforce NSW 2756

http://theapv.org.au/village/

10:00am – 4:00pm(主にSunday)

Adults $5
School-aged Children $3
Family $15 (2 adults and 2 school aged children)
Children under 5 years – Free

もともとこの地域は、1788年にイギリスがオーストラリア大陸に来てから、かなり早い段階で開拓された3番目の植民地だったそうで、特にローズ一家は150年に渡って代々この地に住み続けていました。

1961年にそのローズコテージに住んでいた子孫が亡くなってから、建物を残していこうという多くの人の尽力によって、その家を中心に実際にこの地域で使われていた19世紀の建物を移動させて完成した村なんです。

ホークスベリー市がこの土地を買い取り、1995年から2002年の間にいくつかの民間企業がこの村を運営したそうですが、維持が難しく10年ほど閉鎖され、再オープンしたのが2011年1月のオーストラリアデーの日。

どうりでパートナーが行った事なかったわけです。

2002年に The Australiana Pioneer Village Ltd というビジネスグループが結成され、ボランティアの人たちと家畜の世話や建物の維持などを行い、再オープンは4千人以上の人が訪れるほど盛大だったようです。

現在、村に常時いるスタッフは全員ボランティアなのだそうで、そのせいかは分かりませんがスタッフのゆるい感じが個人的に好きでした。

いよいよ村の中へ

「観光かい?そりゃあ、良いアイディアだ。」

そう言いながら渡されたのはパンフレットや予定表、それから次回使える無料入場チケット。

予定表には年間のイベントと、普段予定されている1日のプログラムが書かれています。

10時半から手作りレモネードのデモストレーションがあったり、12時から動物に餌をあげるガイドツアーがあったりと、子供の喜びそうなイベントもたくさん。

そしていつもではありませんが、夜には幽霊が出る場所を巡るゴーストツアーも開催されるそうですよ!

ピクニックエリア

まず入って目に入るのがピクニックエリア。

手前にはバーベキューエリアもありました。よくあるボタンを押せば使えるバーベキュー台ではなくて、炭で火を起こすタイプでした。こんなの久しぶりに見ました〜。

ファームだけに動物もたくさんいます。

意外に穴場のショッピングエリアかも

まず村の入り口付近にある昔使われていた食器などが売られているお店 “AIKEN HUT(1875)”。当時の持ち主だったWilliam Aikenさんが建てたのでこう呼んでるんだとか。スタッフも古い時代の服を着ていて、雰囲気が出てます。

いきなり私たち、ここでたくさん買い物しました(笑)

買ったものは1940年代に作られたと言う年代物のガラス食器だったのですが、ディスカウントまでしてくれて全部で$40!ラッキー。

この村には買い物するお店が何件もあって、値段も手頃でした。普通の観光地だったら絶対倍はするだろうと思う手作り品がいっぱいあったので、おみやげやプレゼント探しにも良いかもしれませんよ。

当時の競馬ジョッキーがレースの前の控え室に使っていたと言う “STABLE OF THE BLACKHOUSE INN(1860)” という建物の中にもちょっとした手作りのミニチュア品などが売られてました。

この建物の前で2時に人形劇 (Street Theater) も行われています。

そして、ピュータという金属製のキーホルダーや置物を売っているお店がその左側ちょっと奥に引っ込んだ所にあって、その商品に一目ぼれ♡

でも、買いたいのにお店の人らしき姿がどこにも見当たらず(^_^;)  えー、盗られちゃうよ?💦 と思うくらいの警戒心のなさ。後でもう一度来たら今度はちゃんとおじさんがいて、無事購入できましたけど。

上の写真は2.5cmくらいの小さな置き物たちですが、全部おじさんの手作りで5個 $20って安くないですか!?

他にも木製の手作り製品を売っているお店、キッチン雑貨や赤ちゃんの物を売ってるお店、駄菓子を売っているお店、と見るだけでも楽しいアットホームなお店が色々。

ちなみに、この時の買い物については長くなるのでこちらにも詳しく書きました。

歴史的建造物

他にも郵便局、銀行、警察などなども色々な建物を見学出来ます。

“ST.MATTHEW’S CHURCH (1890s)”

“BANK OF AUSTRALIA(1920s)”

“MARSDEN PARK PUBLIC SCHOOL (1889)”

“NORTH SACKVILLE POST OFFICE(1890)”

特に私が気に入ってしまったのはこの郵便局。だって、この裏手が生活の場になってるんですよ!

郵便局の業務をしながら、自宅のように住んでいたわけです。家にいながら仕事なんて良いな〜、なんて。

こういう生活感が感じられる空間って大好きです。というか、本気でここに住みたいと夢見てしまいました。(100歩譲ってこういう宿泊施設でも♡)

郵便局全体のはこんな感じ。

個人の家

当時の人々の生活の様子を再現した個人の家もいくつかあります。

なんでこんなに懐かしく感じるんでしょう。前世で住んでたんじゃないか、くらいの勢いです(笑)

セキュリティはイマイチだし、夏は暑くて冬は寒そうですけどね💦 あとトイレやシャワーも微妙ですが。

ローズコテージ

そして、ここが最初の方に紹介したローズコテージ。この村が出来るきっかけになった家です。(裏側からしか写真を撮ってなくてすみません。)

“ROSE COTTAGE(1811)”

この家は1811年にここに建てられてから1960年代まで先祖代々住み続けていた、オーストラリアで最も古い木造の家と言われています。

家主だったローズ一家がオーストラリアに入植したのは1793年。家長であるトーマス・ローズの農業知識や技術は、この地域に大きく貢献していたようです。

ちなみに1793年と言えばフランス革命の頃、日本は江戸時代ですね。

家の中はこんな感じ。今でも普通に住めそうですね。(そればっかり 笑)

明かりを灯すランプが飾られていますが、常時ローズ家についてのビデオが流れてていたので電気は通っています。

ローズ家の子孫の方だと思われるおじさんがローズ家について色々説明してくれ、「彼らはブッシュレンジャーの フレドリック・ワード (Frederick Ward) とも知り合いだったんだよ。」と誇らしげに教えてくれました。

でも、私たちがブッシュレンジャーでは1番有名なネッド・ケリーの名前を出すと「フレドリックはネッド・ケリーのように人の命を奪った事は一度もないよ。」と、あまり嬉しくなさそう。

ネッド・ケリーはオーストラリアではヒーロー的な扱いをされていますし、私の認識では彼の行為は正当防衛的なイメージでしたが、見る人によっては不快な人もいるでしょうね。当たり前ですが。

日本のインテリア雑誌とかでもよく出て来るクラシックなミシンも。

はしご階段で登る屋根裏部屋もあって一瞬ワクワクしましたが、さすがに底が抜けたら怖いので途中までしか上がって断念しました。

ちなみにこの家の見学はドネーション (寄付金) 制です。

レストラン

この村にはレストランが2カ所あります。

ひとつは “OXBORO INN”。なかなかクラシカルなビジュアルです。

メニューも値段も普通のレストラン。中に入ると数人のスタッフ(多分)がのんびりテーブル席で談話してました。

雑談していた男性のひとりが接客してくれたのですが、注文したかったステーキサンドイッチが売り切れとの事。

その時の会話が面白くて、男性がテーブルに座ってる奥さんに「ステーキサンドイッチが入るよ、よろしく。」と言うと、「あー、今日お肉買ってないのよー。」と言う返事。「えー頼むよ母ちゃん!なんて事だ、ステーキがないなんて!本当にごめん、お客さん!」とわざと大げさにリアクションしてて笑えました。

結局、ハムとチーズのホットサンド、ナゲットとチップスを注文。普通においしかったです。

そしてもうひとつのレストランはここ、“DAMPER CAMP”。名前の通りオーストラリアの伝統的なパン、Damperが食べれるレストランです。

先週こそ「ダンパーが食べれる所って、シドニーならどこがあるかなあ?」なんて話してたのでもう、名前でテンションが上がりました!わーい。

ダンパーについてはこちら。

もうお昼は食べていたので、持ち帰り用でダンパーとケーキしか買いませんでしたが、手作りの味で安くてメニューも色々トラディショナル。次回はぜひここで食事したいです。

内装やインテリアも素敵。

ここではハイティーパーティやバースデーパーティも受け付けています。結婚式をする人もいるようですよ!

ビリーティーとダンパーの看板に感激! Cockys Joy って何かと思ったら、オージスラングでゴールデンシロップの事なんだそうです。知らなかった〜!

おわりに

こんな感じの開拓者の村でした。

昔の衣装を着たボランティアスタッフの人たちがしょっちゅう自分たちの持ち場(?)を離れてウロウロしているので、歩いていると何度も色んな所で同じ人に遭遇して「あらあら、また何か買ったの?(笑) 破産しないようにね。」とか話しかけられて、まるで近所のおばちゃんのようでした(笑)

こんなゆるい感じの19世紀の村、いかがですか?

この町の情報はこちらです。