私のお気に入り、開拓者の村 in Wilberforce

今回紹介するのはシドニーから車で1時間ほど、Wilberforceという小さな町にある “The Australian Pioneer Village(開拓者村)”です。
先週、私のパートナーが「久しぶりにどこかへ行こう。」と言うので、2人で行く場所の候補を色々検索して見つけたのがここ。
こういう広い敷地内に歴史的な建物や展示品が飾ってあって、まるでひとつの町や村のようになっているミュージアムってオーストラリア国内に結構ありますよね?
そういえばワーホリ時代に、クイーンズランド州のCabooltureでも、たまたま見つけて行きました。
有名なのはビクトリア州のバララットやスワンヒルにある開拓者の町ミュージアムだと思うのですが、シドニーにもあるのは知らなかったです!
最近私の中で19世紀がマイブームっぽいし、「まあ行ってみるか!」と軽いノリで行きました。
まさかあんなにウキウキしてしまうとは…(笑)
ロケーション
Wilberforce、聞きなれない場所かもしれません。
小さな町ですが、1794年には入植が始まっていた歴史のある町だそうです。
電車とバスを乗り継げば行けないこともないのですが、車がベストです。
シティから約61km、車だと1時間くらいで着きます。
The Australian Pioneer Village
5 Rose St, Wilberforce NSW 2756
http://theapv.org.au/village/
10:00am – 4:00pm(主にSunday)
Adults $5
School-aged Children $3
Family $15 (2 adults and 2 school aged children)
Children under 5 years – Free
「観光かい?そりゃあ、良いアイディアだ。」
そう言いながら渡されたパンフレットや予定表、それから次回使える無料入場チケット。
予定表には年間のイベントと、普段予定されている1日のプログラムが書かれています。
10時半から手作りレモネードのデモストレーションがあったり、12時から動物に餌をあげるガイドツアーがあったりと、子供の喜びそうなイベントもたくさん。
そしていつもではありませんが、夜にはゴーストツアーも開催されるそうですよ!
シドニーの観光地 The Rocks のゴーストツアーに参加した事がありますが、ここでもやってるんですね!古い町には結構当時の入植者たちの幽霊がいるみたいですからね〜👻
ピクニックエリア
下の写真は入り口の近くのピクニックエリア。
手前にはバーベキューエリアもありましたが、よくあるただボタンを押せば使えるバーベキュー台ではなくて、炭で火を起こすタイプ。わー、こんなの久しぶりに見ました〜。
馬もいますよ〜。
この村について
この村はスワンヒルなどのようにもともとの村をミュージアムにした村ではなく、主にHawkesbury地区辺りから実際に使われていた19世紀の建物を、ここに移動させて作られたそうです。
初めは商業企業としてオープンさせたこの村は、失敗して10年ほど閉鎖されていたそうですが、ボランティアの人たちによって2011年のオーストラリアデーの日に再オープンしたそうです。
なのでスタッフは全員ボランティア。
新しい世代に過去を伝えて行くことに誇りを持っていると言う彼らは、みんなにこやかで楽しそうに私たちを歓迎してくれました。
スタッフは古い時代の服を着ていて、雰囲気が出てます。
彼らは自分たちの持ち場(?)をしょっちゅう離れてウロウロしているので、歩いていると何度も色んな所で同じ人に遭遇します。
「あらあら、また何か買ったの?(笑) 破産しないようにね。」
とか話しかけられて、まるで近所のおばちゃん(笑)
そう、この村にはたくさん買い物が出来る場所もあって、値段も手頃でした。
普通の観光地だったら絶対倍はするだろうと思う手作り品がいっぱいありましたよ〜。
私好みのお店
まず村の入り口付近にある昔使われていた食器などが売られているお店 “AIKEN HUT(1875)”。
当時の持ち主だったWilliam Aikenさんが建てたのでこう呼んでるらしいです。何とも懐かしい雰囲気の建物。
いきなり私たち、ここでたくさん買い物したんです(笑)
買ったものは1940年代に作られたと言う年代物のガラス食器だったのですが、ディスカウントまでしてくれて全部で$40!すごくハッピー♡♡
そして、当時の競馬ジョッキーがレースの前の控え室に使っていたと言う “STABLE OF THE BLACKHOUSE INN(1860)” という建物の中にもちょっとした手作りのミニチュア品などが売られてました。この建物の前では2時に人形劇(Street Theater)も行われているんですが、
その左側にある、ちょっと奥に引っ込んだこのお店。
ピュータと言う金属で作られた手作りのキーホルダーや置物を売っていて、おみあげにもおすすめです。
私はすぐに買いたい物を見つけたのですが、お店の人らしき姿がどこにも見当たらず(^_^;) えー、盗られちゃうよ?💦
後でもう一度来たら今度はちゃんとおじさんがいて、無事購入できました。全部おじさんの手作りだそうです。
上の写真は2.5cmくらいの小さな置き物たちですが、5個で$20。安くないですか!?
オーストラリアって言う感じで、とても気に入ってます!
他にも木製の手作り製品を売っているお店があったり、キッチン雑貨や赤ちゃんの物を売ってるお店、駄菓子を売っているお店、ととにかく見るだけでも楽しかったです。
買い物についてはこちらにも詳しく書きましたので、あわせて読んでみてください。
→ 開拓者の村でお買い物♪
歴史的建物
もちろん当時の人たちの生活の様子が垣間見れる個人の家や郵便局、銀行、警察などなども色々あります。
“ST.MATTHEW’S CHURCH (1890s)”
“BANK OF AUSTRALIA(1920s)”
“MARSDEN PARK PUBLIC SCHOOL (1889)”
特に私が気に入ったのは、この郵便局。“NORTH SACKVILLE POST OFFICE(1890)”。
何が気に入ったかと言うと、この裏手が生活の場になってる所。
ポストマンさん、郵便局の業務をこなしながら裏に住んでいたそうなんです。
生活感が感じられて、こう言うのすごく好き。住みたい。
↓郵便局全体の様子。
個人の家
他にも当時の人々が住んでいた家の中も見る事が出来て、こんな感じです。
なんでこんなに懐かしく感じるんでしょう。本気でこんな家に住みたいなあ、と思ってしまうんです。前世でこんな家に住んでたのかな?(笑)
こういう家、セキュリティはイマイチかもしれないですが落ち着いて暮らせそう。
そして、こちらの “ROSE COTTAGE(1811)”。裏側からしか写真を撮ってませんでした、すみません(^_^;)
この家だけは初めからこの場所にあって、父から子へと受け継がれ150年もの間同じファミリーが住み続けていた、オーストラリアに残っている一番古い木造の家だそうです。
この家の持ち主だったローズ家の一家が入植したのは1793年で、トーマス・ローズはこの場所にファームを作り、その農業に関する知識は大いにこの地域に貢献したそうです。
1793年と言えばフランス革命の頃、日本は江戸時代です。
1811年から150年と言うことは、1960年代までここに住んでいたという事ですよね。
今でも普通に住めそうです。電気がランプですが…。
でも電気が通っていない訳ではないので、ランプは当時を再現しているんでしょうね。
おそらくローズ家の子孫の方だと思うのですが、おじさんがローズ家についてのビデオを流して説明してくれました。
「ブッシュレンジャーのFrederick Wardとも知り合いだったんだよ。」と言ってましたが、私たちがネットケリーの名前を出すと、「でも彼は殺人者だろ?Frederick Wardは人を殺した事は一度もないよ。」と、あまり嬉しくなさそう。
私の認識ではネットケリーが人を殺めたのはやむを得ずの正当防衛的なものでしたが、人によっては色々な感じ方があるんでしょうね。
ネットケリーは19世紀のビクトリア州に実在したギャングで、未だにオーストラリア人に人気があります。
日本のインテリア雑誌とかでもよく出て来るクラシックなミシンも。
はしご階段で登る屋根裏部屋もあって一瞬ワクワクしましたが、さすがに底が抜けたら怖いと思って途中までしか上がれませんでした。
ちなみにこの家の見学はドネーション(寄付金)制になってます。
レストラン
この村のレストランは2カ所です。
ひとつは “OXBORO INN”。なかなかクラシカルなビジュアルです。
メニューも値段も普通のレストラン。
数人のスタッフ(多分)がのんびりテーブル席で談話していて、その中の男性が接客してくれたのですが、パートナーの食べたかったステーキサンドイッチが売り切れでした。
レストランはどうやら夫婦でやっているらしくて、男性がテーブルに座ってる奥さんに「ステーキサンドイッチが入るよ、よろしく。」と言うと、「あー、今日お肉買ってないのよー。」と言う返事。
「えー頼むよ母ちゃん!なんて事だ、ステーキがないなんて!本当にごめん、お客さん!」とわざと大げさ風な会話が展開されていてウケました(笑)
やっぱりオーストラリアはのどかだなあ。
結局パートナーが頼んだのはハムとチーズのホットサンド、おいしかったそうです。
私はあまりお腹が空いてなかったのでナゲットとチップスを食べました(結構量がありましたが)。
そしてもうひとつのレストランはここ、“DAMPER CAMP”!
名前の通りオーストラリアの伝統的なパン、Damperが食べれるレストランです。
先週こそ「ダンパーが食べれる所って、シドニーならどこがあるかなあ?」なんて話してたのでもう、名前でテンションが上がりました(笑) わーい。
ダンパーについてはこちらに詳しく書いています。
→ アウトバックの食事、DamperとBilly Tea
今回はTakeawayでダンパーとケーキしか買いませんでしたが、おいしかったです。
ここはメニューも色々トラディショナル。次回はぜひここに来て食事したいです。
内装やインテリアもかわいいです。
ビリーティーとダンパーって、もう完璧😭 Cockys Joyというのはオージスラングでゴールデンシロップの事なんだそうです。知らなかった〜!
ちなみにここではハイティーパーティやバースデーパーティで利用する人もいるようです。そして結婚式も!
おわりに
いかがでしたでしょうか。
私たちはここがとても気に入ったので、また何度も行くと思います。
文字数の都合で書きたかったけど書けなかった事もたくさん!
でも趣味に走ってしまうのもアレなので、ここら辺で終わりますね(笑)
たまにはシドニーから離れてのんびりとタイプスリップも楽しいと思いますよ〜!
-
前の記事
NSW Big Things List 2018.03.02 -
次の記事
歴史あるマッコーリタウンズのひとつ、Wilberforce 2018.03.18
コメントを書く