シドニーのボタニックガーデンのドメイン近く、 ニューサウスウェールズ州立美術館 (Art Gallery of New South Wales) の裏手に巨大なマッチ棒のオブジェがあるんです。
結構テンションが上がる大きさで観光客が喜びそうなのに、何故あんな目立たない所にあるんだろう?とずっと不思議なんですけど、実はこれ、20世紀のオーストラリアを代表するアーティストのひとりであるブレット・ホワイトリー の作品なんです。
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巨大なマッチとは
ニューサウスウェルズ州立美術館はオーストラリアで2番目に大きいと言われる美術館 (一番はメルボルン) で、いつも地元の人はもとより観光客で賑わう場所です。
Art Gallery of New South Wales
Art Gallery Rd, The Domain Sydney NSW
https://www.artgallery.nsw.gov.au
かなりの見応えがある美術館で、多くの人はここで満足して終わるでしょう。でも、ぜひ裏のスポーツが出来る広場みたいになっているところをちょっと降りて行ってみてください!
人間と比べるとよく分かると思いますが、かなり大きいです。
この近くのWooloomoolooとかに住んでる人ならわりと遠くから見えるので知ってるのですが、普通はここまで降りていかないですよね。
ちなみに、今もまだあるか分かりませんが、ロックスにある巨大な巣も実は彼の作品です。
ブレット・ホワイトリーというアーティスト
ブレット・ホワイトリー (Brett Whiteley 1939 − 1992) は、絵画、彫刻、グラフィックアートの分野で活躍し、特に官能的かつ情緒的な絵で有名です。
シドニー出身アーティストですが、イタリア、イングランド、フィジー、アメリカなどにも住んでいて、たくさんの展示会を開催し、賞も色々もらったアーティストです。
オーストラリアにおけるアヴァンギャルドムーブメントの中心人物としても、オーストラリアの社会や文化に大きな影響を与えました。
彼が1988年から1992年まで住んでいた家は、現在ニューサウスウェールズ州立美術館が管理するアートスタジオになっていて、週末に一般開放されています。
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アートスタジオに行ってみよう!
ブレット・ホワイトリーの自宅だったアートスタジオは、おしゃれな地域として知られているサリーヒルズ (Surry Hills) の閑静な住宅街に静かに存在しています。
彼のアートギャラリーの入り口にもマッチのモチーフが!
Brett Whiteley Studio
2 Raper Street, Surry Hills, NSW 2010
https://mgnsw.org.au/organisations/brett-whiteley-studio/
10am-4pm
入場無料
金・土・日のみオープン
カフェなどは特に併設されていませんが、小さなグッズを売るお店はあります。
展示作品は定期的に変わり、スケッチブック、写真、音楽コレクションなど、彼の個人的な私物の演出などで、まるで本当にアトリエを覗き見ているような気分になります。
おわりに
おしゃれなレストランがたくさん立ち並ぶサリーヒルズですので、お食事がてら寄ってみても良いかもしれませんね。ちょっと特別な気分になりそうです。