リンゴの町ビルピン (Bilpin) を楽しむための観光情報と探検マップ

シドニーから約90km西に位置するビルピン (Bilpin) は「The Land of the Mountain Apple」と呼ばれるように有名なリンゴの産地。

一般観光地としてはそんなに知名度がないかもしれませんが、知る人ぞ知るシドニーから日帰り出来る人気の地域です。

そんなビルピンの見所を私なりにまとめてみました。実際に現地に行ってみた場所もあれば、ウェブサイト上のリサーチや人に聞いた情報もあります。(私の体験はまた個別に別記事で書く予定です)

必要なら目次も利用してくださいね。

ビルピンを楽しもう！

シドニー中心部から車でわずか1時間ちょっと、ブルーマウンテンズ地域のホークスベリー市にある、人口わずか700人に満たない小さな町ビルピンの楽しみ方はもちろんリンゴです！

家族経営の小さなお店や果樹園がとても多く、田舎ならではのアットホームな雰囲気が味わえますよ。

ビルピンへ行くのは、リンゴのシーズンである夏から秋にかけてがおすすめです。真冬は道路が凍る可能性もあるので注意してくださいね。

営業日・時間に注意

ビルピンは地元の果物や商品を売るセクションとカフェスペースが併設されているお店が多いので、食事と買い物が一緒に出来たりします。が、都市部のような大きな町ではないので営業日や時間には注意してください。

それと、フルーツピッキング (Pick Your Own) はシーズンがあり、場所によってオープンする日や果物の種類なども違うので、行く時はウェブサイト等で確認してくださいね。

ビルピンと言えばベルズライン

ちなみに、ブルーマウンテンズと言えばスリーシスターズやルーラ、カトゥーンバなどの観光地が人気ですが、それはA32グレートウエスタンハイウェイ (Great Western Highway) というビルピンがあるB59 ベルズライン道路 (Bells Line of Road) と並行する別の道路です。

ビルピンの見所はベルズラインに沿っている事が多く、そこを車で走っていれば道路脇に様々なお店が見付けられます。特にリンゴのシーズン中の週末は、あちこちでリンゴを売るお店を見掛けるでしょう。

平日だったからか閉まってました

このベルズラインという道路の名前は1823年に2人の先住民と山を超えて来たイギリスの探検家アーチボルド・ベル (Archibald Bell) に由来していて、ビルピン周辺では彼の名前にちなんだ地名やお店などもよく見掛けます。

後で紹介する Bilpin Cider Co には彼の名前が付いた商品もあるんですよ。

では、そんなビルピンの見所を、シドニー方面からベルズラインを走る事を想定して順番に紹介していきます！

Pie in the Sky

パイインザスカイ (Pie in the Sky) は、人から「ビルピンのパイではいちばんおいしいと思う」と教えてもらったお店です。ビルピンに入る手前のクラジョンハイツ (Kurrajong Heights) あたりにあります。

人口のものを使用していない焼き立ての手作りパイが食べられるそうで、アップルパイの他にもステーキパイをはじめ、たくさんの種類があるとの事。これは行ってみたくなりますね！

クランジョンは、ビルピンから16km くらいしか離れてません。そちらについては、また別記事で。

Tutti Fruitti

トゥッティフルッティ (Tutti Fruitti) は、今回通り過ぎただけなのですが、気になるので次回行こうと思ってます。

ホームメイドアップルパイなどの他にチキンパイやビーフパイなどもあり、新鮮な果物で作ったアイスクリームも食べれますし、ここで作っているジャムやジュースなどの商品も買えます。予約すれば大人数のグループツアーも大歓迎との事ですよ。

また、Glenwood Orchard というスペースではチェリー、イチジク、フィジョア、ベリー、パッションフルーツ、柿などを育てているそうで、11月のチェリーから始まって、5月後半の柿 (persimmon) でシーズンが終わるそう。シーズン中はお店での購入も可能です。

Bilpin Fruit Bowl

ビルピンと言えば有名なのが、この入り口にある大きなフルーツが印象的なビルピンフルーツボール (Bilpin Fruit Bowl) です。

1985年創業で、新鮮な果物や地元の蜂蜜、自家製ジャム、店内で焼かれたアップルパイ、ミートパイ、ケーキ、スコーン、旬の果物を使ったパイなどが売られていて、カフェスペースも設置されています。食事はサンドイッチ程度のなど簡単なものなら出来るようです。

広い駐車場完備で、バリアフリー対応のトイレ、ピクニックエリア、子供用の遊び場などもありますし、11月から5月までのシーズン中は、週末のみの午前10時から午後4時まで桃やリンゴのピッキング体験も出来ます。

前半は桃、リンゴの収穫は1月後半〜3月頃との事で、リンゴも時期によって異なる種類があるようなので、ウェブサイトで確認してみてください。

有名なビッグフルーツボールの前で記念撮影はいかが？

Mountain Bells Cafe

ビルピンフルーツボールの道路を挟んで向かい側にあるマウンテンベルズカフェ (Mountain Bells Cafe) は2020年8月にオープンしたばかりだけあって、内装がとてもかわいらしいカフェです。

果物や色んな商品も売っているので、食事やお茶をする予定がなくても買い物目的で寄ってみても良いかもしれませんね。

リンゴジュースに関しては最初に紹介したビルピンフルーツボールよりも種類がたくさんありました。もちろんアップルパイなどのスイーツ系も充実してますし、アップルサイダー (アルコールなしもあり) もあります。

フードメニューはベジタリアンやビーガンにも優しいものが多いようですが、私たちが選んだもの (フィッシュ&チップスとチキンナゲット) はちょっと微妙だったので、当たり外れはあるのかもしれません💦

Hillbilly Cider

2007年オープンのヒルビリーサイダー (Hillbilly Cider) は、100年以上前にブルーマウンテンズ地域で発見された品種 Julie™ というリンゴを使用してサイダーを作っている世界で唯一のブリュワリーです。

もちろんその場でサイダーも飲めますし、11.30amからは釜焼きピザも注文できます。アルコールなしのサイダーもあり、飼い犬もウエルカムだそうです。

Shields Orchard

1955年からオープンしているシールズ果樹園 (Shields Orchard) で、シーズン中リンゴのピッキングが出来ます。詳しくはウェブサイトで確認してください。

TNT Produce

ベルズラインを外れて奥に入った場所にある TNT プロデュース (TNT Produce) では、フルーツピッキングも出来ますし、子供向けにヤギや羊、うさぎなど動物と触れ合えるエリアも設けられていています。

定番のリンゴジュースやジャム、サイダーなどの他に、野菜や卵も購入出来るようです。

Saliba Fruits

40年にわたってこの地域で高品質のリンゴを生産して来たというサリバフルーツ (Saliba Fruits) では、リンゴのピッキングも出来ますし、手前のお店ではジャムやジュースなどのプロダクトも購入出来ます。

Bilpin Springs Orchard

ビルピンスプリングス果樹園 (Bilpin Springs Orchard) は、リンゴ、ナシ、ストーンフルーツ、レモン、イチジクなど様々な果物が採れます。

Bilpin Cider Co

シドニーのボトルショップでもよく見掛ける2011年創業のビルピンサイダーカンパニー (Bilpin Cider Co) は、2015年に直接試飲も出来るセラードアがオープンしました。

わりとガッツリ食事も出来るようですし、ピクニックイベントやライブミュージックなどのも開催されています。

High Hopes Roadhouse

こちらはビルピンには珍しく (と言ってしまうと失礼かもですが) シティにもあってもおかしくなさそうなレストラン、ハイホープスロードハウス (High Hopes Roadhouse)。ただ、将来的にはディナーも始めるかもという事ですが、今のところ閉店時間が早いので注意してください。

店内もおしゃれな感じですし、サンドイッチからパスタ、ステーキまで、なるべく地元の食材を使用した様々なメニューが用意されています。そして、パンは後で紹介するブルーマウンテンズの『The Hive』というベーカリーのものを出しているそうです。

Pigeonhole

レストランの向かい側にある小さな建物は、雑貨やロリなどを売るお店だそう。次回はオープンしてる時に行ってみたいなあと思います。

The Grumpy Baker

レストランの斜め向かい側、Pigeonhole と同じ並びに ザ・グランピーベーカー (The Grumpy Baker) というベーカリーもあります。

こちらは2002年にシドニーのダーリングハーストから始まった人気ベーカリーで、現在は Coogee、Castle Cove、Bellevue Hill、Maroubra、Marrickville、Neutral Bay、Vaucluse、Waverton にも店舗があります。なので。おいしいのは間違いないでしょう。

Pine Crest Orchard

パインクレスト果樹園 (Pine Crest Orchard) も40年以上運営を続けて来た果樹園で、果物の育つ様子や花を見るツアーも開催しているようです。ジャムやハチミツ、ジュースなども買えますし、3月中旬はクルミや栗も買えるとの事です。

Bilpin District Hall

地元の人たちの交流場であるビルピンディストラクトホール周辺では、毎週土曜日の 10am-12pm (1pm?) に地元で採れた果物や野菜、食べ物などを売るビルピンマーケットが開催されています。

Maggie Lou’s Bite

ハンバーガーと手作りケーキのお店で、週末は遅くまで開いているのでディナーも食べれそうですね。

Bilpin Apple Pie Cottage Orchard (Bilpin Apple Pie Caffe)

ビルピンアップルパイコテージオーチャード (Bilpin Apple Pie Cottage Orchard) は、 Bilpin Apple Pie Caffe という名前と2つ名前が出て来る事がありますが、同じお店です。

ここには大きなパイを乗せたトラックのオブジェを見たくて寄りました。

行ったのは月曜日なのでクローズ

ここ、ジャムやジュースなども売ってるようで、写真を見る限りは素敵な外スペースもあって良さそうなカフェ、なのですが…、実際に行ったお客さんのレビューが常に面白いほど悪いんです。

実はここに行きたくて3〜4年ほどたびたび Tripadveisor でレビューをチェックしてましたが、それでもずっと営業しているのがすごい…。なので、行く時は自己責任でお願いします (笑)

The Hive

先ほど紹介した High Hopes Roadhouse も使用しているパンを売っている The Hive は、マウントトーマ (Mount Tomah) の近くの村、ベラミング (Berambing) にあるベーカリーです。コーヒーもおいしいらしいですよ。

おわりに

2020年はブルピンもブッシュファイヤーで大変だったのでリンゴの値段も少し上がっているそうですが、今年は無事に営業出来ています。たまには都会の喧騒から離れて田舎町も良いものです。

マウントトーマのブルーマウンテンズボタニックガーデン (Blue Mountains Botanic Garden) も近いので、そちらに寄るのも良いですね。