ロックス (シティ側) からハーバーブリッジを渡ると、都会の喧騒から離れて一気に落ち着いた雰囲気になります。
そんな場所に位置するキリビリ (Kirribilli) は、大半は閑静な住宅街ですが、観光客に人気の絶景スポットも数カ所あるんです!
特にオペラハウスとハーバーブリッジが見える場所は写真好きさん必見‼︎
この記事では、そんなおすすめの場所を実際にキリビリを歩いて回ることを想定ながら紹介していきます。
キリビリを歩こう
キリビリを歩くおすすめのルートは、ミルソンズポイント駅からブロートンストリート (Broughton Street) の南側を経由して、ぐるっと時計と逆回りに歩いていき、ミルソンパーク (Milson Park) でゴールというもの。
そんなに広くないので、かかっても1時間くらいです。
その中でもオペラハウスとハーバーブリッジがきれいに見える場所が多いのがジェフリーストリート (Jeffrey Street) 周辺で、この辺りには6つのルックアウトポイント (地図下の濃い緑の部分まで) があります。
ポストカードのような景色が待ってますよ♪
その先にもオーストラリア首相の第二官邸キリビリハウスや人気カフェがあるキリビリワーフ、その他にも小さなポイントはあるのですが、1記事にはまとめるのは大変なので今回はオペラハウスとハーバーブリッジがきれいに見える絶景ポイントの紹介に重点を置きます。
ここまでだけでも十分楽しめますよ!
キリビリ以外のオペラハウスとハーバーブリッジの景気見える場所は、別記事にもまとめていますので、気になる人はそちらも見てみてください。
シドニーに来たなら、やっぱりシドニーのアイコンであるオペラハウスとハーバーブリッジを写真に収めたい!という人は多いのではないでしょうか。せっかくなら最高のロケーションで撮りたいですよね?そういうことなら、今回はオペラハウスと[…]
ちなみに、これから歩くウォーキングコースは『Bondi to Manly』のウォーキングコースの一部でもあるので、これからそのコースを歩きたい人にも参考になるかもしれません。
※ 本来『Bondi to Manly』は、ミルソンズポイントからキリビリに歩いて来ますが、この記事ではミルソンズポイントは省略。
水を補給する場所も所々に
それと、歩く時は熱中症にならないように水などを持参することを強くおすすめします。距離が短いとはいえ、坂や階段もあるのでアップダウンは結構ありますから。
公共トイレはミルソンズポイント駅と、ミルソンパークにあります。
では行ってみましょう!
まずは、ミルソンズポイント駅からスタート!
駅の東口から Ennis Road を越えて、メインの大通りに出ます。
飲み物などは、駅周辺で
キリビリはパッと見ると飲食店がたくさん並んでいるように見えるかもしれませんが、駅前周辺のみです。なので、飲み物などを買うならこの辺で済ませておいてください。
ブロートンストリート (Broughton Street) という大きな道に出たら、右 (南) に向かって真っ直ぐ歩きます。
飲食店が集中しているのが、この Broughton Street の大通りと、それに交わる Burton Street、Bligh Street、Fitzroy Street です。
スーパーマーケットやベーカリーもあるので、ランチを買ってピクニックするのも良いですね。(お店の詳細はまた別記事で書きますね)
賑やかな Burton Street
ブロートンストリートをまっすぐ歩いていると、BWS というボトルショップがあるので、Fitzroy Street を渡って更に真っ直ぐ行きます。ここからお店はありません。
右手にハーバーブリッジが見えて来ます。
こんなに近くでハーバーブリッジを見る機会はあまりないのではないでしょうか。ここまで見れるのはこの場所だけです。
だんだん海も近づいて来ました。
そして最初の絶景ポイント、ブロートンストリート・ルックアウトに到着!駅からだいたい徒歩10分くらいです。
1. Broughton Street Lookout
どうですか、この景色!
オペラハウスとハーバーブリッジを一望できるブロートンストリート・ルックアウト (Broughton Street Lookout)。左下に見えるのはジェフリーストリートのフェリー乗り場です。
実はここ、駐車場があるので観光客を乗せたバスやタクシーがよく駐車しています。団体客もよく見掛けますよ。
たくさんの観光客が来る場所です
橋の近くにはベンチも
しかもブロートンストリート・ルックアウトの後ろにはスタントン・ルックアウトがあり、下にはコープス・ルックアウトもあります。ルックアウトだらけですね (笑)
下の道から見上げると、ブロートンストリート・ルックアウトが一段高いところにあることがよく分かります。
ちなみに、この下の道をハーバーブリッジに向かって歩いていくと、ミルソンズポイントです。ルナパークにも通じています。
2. Stanton Lookout
スタントン・ルックアウト (Stanton Lookout) は、ブロートンストリート・ルックアウトより若干高い位置にあります。
ベンチがあって、上の写真ではちょっと見にくいですが、奥の方には芝生にタオルを敷いて寝そべってる人もいました。
座ったり寝っ転がったりしながらきれいな景色を見るには良い場所かもしれませんね。ここでピクニックも気持ち良さそう。
景色的にはブロートンストリート・ルックアウトとあまり変わらないです。
では、下にあるジェフリーストリート・ワーフやコープス・ルックアウトにも行ってみましょうか!
3. Jeffrey Street Wharf
フェリー乗り場としてはとても小さいジェフリーストリートワーフ (Jeffrey Street Wharf) ですが、オーストラリアでもっとも美しい景観のワーフという人もいるくらい有名な場所です。
この場所の写真はポストカードなどでもよく使われているので、見覚えのある人もいるのではないでしょうか。何もありませんが、本当にきれいなワーフです。
そして、ワーフの向かい側にある坂道がジェフリーストリート。コープス・ルックアウトもすぐ近くです。
4. Copes Lookout
ジェフリーストリートに入ってすぐ右側に、コープス・ルックアウト (Copes Lookout) の入り口があります。
他2つのルックアウトの位置から少しずれるだけなので、そんなに景観には大差はありません。ですが、全体のバランス的に若干こちらの角度の方がきれいに写真に収まりそう。
歴史のあるテラスハウスも
ちなみに、このジェフリーストリートを真っ直ぐ上がっていくとスタート地点だった駅の近くまで戻るのですが、その途中には19世紀頃の古いテラスハウスが残っています。
詳しく書くと長くなりますし、絶景ポイントではないので、歴史的建造物に興味がある人だけ下↓をクリックしてください。現時点で分かっているインフォメーションを書いています。
- ここをクリック
- Wikipedia によると、ジェフリーストリートには19棟の歴史的建造物 (Heritage properties) があり、これはオーストラリアで最も古い建物が集中している場所のひとつとのこと。
ジェフリーストリート東側はシドニーハーバーブリッジが建設される際に「Wyalla」以外は取り壊されてしまったものの、西側は100年以上ほとんど変わっていない17軒のテラスハウスが並んでいます。そして、これはノースショアに残っている古い建物では最長で、オーストラリアでは2番目の長さだそうです。
調べても「Wyalla」という建物がどれなのか分からなかったのですが、ノースシドニーカウンシルが出してくれている歴史ウォーク地図で 44-50 と 34-42 Jeffrey Street がそのテラスハウスということが分かりました。(数が合いませんが)
44-50 はパディントンやグリーブなどにも見られるような典型的なテラスハウスで1878年に建てられたもの、34-42 はもう少し珍しいタイプのテラスハウスで1901年のものらしいです。
この辺りを含むキリビリの歴史ウォークに興味があれば、ノースシドニーカウンシルのリストと地図があるので、そちらを参考にしてみてください。
5. Captain Henry Waterhouse Reserve
さて、いよいよ終盤に近づいて来ました。ジェフリーストリートワーフから東に伸びている道を進んで、キャプテンヘンリー・ウォーターハウスリザーブ (Captain Henry Waterhouse Reserve) を歩きます。
ヘンリー・ウォーターハウス (Henry Waterhouse 1770-1812) は、1788年に囚人を乗せた11隻の船団がシドニーコーブについた時、アーサー・フィリップと共にやって来た海軍士官で、ここはその彼を記念した公園だそうです。
ここ、今回は水がたっぷり入っていますが、たまに暑い日には干上がっています。
とてもきれいな散歩道ですよね。
この木の生え方もなんだかカッコいい。隣の入り口は階段が中にあって、多分誰かの家に繋がってるっぽい。(?)
シドニーのアイコン、オペラハウスとハーバーブリッジが、こんなに近くてきれいに見えるなんて、贅沢な景色です。
更に進みます。
この場所で結婚式をする人もいるんだそうですよ。そうでしょうね、すごく素敵なロケーションです。
次は橋。まだまだ続きます。
この橋、水が少ない時は良いんですが、ザッパーンと水しぶきをあげてることがあって、ちょっとびっくりします。
今度は階段。パチパチ写真を撮っていたら、おじさんに「撮ってあげようか?」と言われましたw
疲れたらベンチもあります。
ずーっとオペラハウスとハーバーブリッジが見えてるんですよ。本当に最高!
結構長い道で、ずっと進んでいくと、ドクターマリーブース・ルックアウトに繋がっているのですが、どこからがそうなのか境界線は分かりません。
キリビリはアパートやコンドミニアムがたくさんあるようですが、こんなところに建っている家に住むってどんな感じなんでしょうか。羨ましいですね。
こんなところにもブッシュターキーが。
行き止まりまで来ました。上に行く階段があるので、そちらを上ります。
ここを上に上がると…。
6. Captain Henry Waterhouse Reserve
階段の上は、ドクターマリーブース・ルックアウト (Dr. Mary Booth Lookout) の入り口です。
マリー・ブース (Mary Booth 1869-1956) は、メルボルンやスコットランドで医学を学び、生まれ故郷のシドニーに戻った後は女性クラブを設立したり、女性、子供、アンザック軍の健康と福祉に貢献したりしていた女性です。彼女はキリビリに住んでいて、1940年代にこの地域が再開発されることに反対。そのお陰で今日このハーバー沿いの公園があるそうです。
入り口の手前にはドクターマリーブース・ルックアウトリザーブもあり、ここからの眺めも素敵です。
この辺りから『Bondi to Manly』のマークをちょこちょこ見掛けるようになります。
キリビリの散歩はまだまだ続くのですが、オペラハウスとハーバーブリッジが見えるポイントはここまで。でも十分見ましたよね?
ここからまた駅前に戻っても良いですし、更に進んでも良いですし…。進んだ場合どんなものが待っているのか、また続きのウォーキング記事も書きます。
ツイトモさんの感想
後日、ツイトモさんがこの記事や私のツイートを見て行ってくれたそうです!
今日は@eri_sakuragi さんの記事とツイートを参考にさせていただいて、キリビリ散歩🚶♀️ミルソンズポイント駅から湾の周りを歩いて、ランチにCelsius coffee☕️ニュートラルベイのほうまで歩いて、ノースシドニー駅から帰宅😊キリビリは住宅エリアだから行き止まりの道多かった!Googleマップが必須! pic.twitter.com/W2ukHxtOym
— Eri🇦🇺ぎりほり (@Eri_aus_) March 22, 2023
そう、この辺りはグーグルマップも駆使しながら歩いた方が良いですね。
こういうリアルな意見はありがたいです。
おわりに
今回は実際に歩いているような臨場感を伝えたくて、かなり写真を多めに使っています。
キリビリ自体に何があるというわけでもありませんが、その何もないところが魅力というか。改めて見直しても、やっぱり素敵なエリアですね。