シドニーのマルディグラ・パレードの場所取りは最低でも3時間前!(裏技あり)

先日、シドニー在住10年目にして、やっと世界最大と言われるシドニーのマルディグラ (Mardi Gras) のパレードを観てきました。

今年は40周年記念ということもあってか30万人もの人が集まったらしく、噂どおりすごくて楽しかったです!

ですが、めちゃくちゃ長時間のパレードで、もしかして一生終わらないのではないかと思ったくらい (笑) 7時から始まって終わったのが10時半ですよ!しかもパレード自体は3時間半なのですが、待ち時間も入れたら6時間くらい立ちっぱなしでもう脚がパンパン。

でも最初から最後まで全部のパレードを観たので、その様子や注意点などをまとめました!

 

行く前に知っておきたい事

毎年2月中旬から3月初旬、数週間にわたってシドニーで開催されるLGBTQIA+の祭典マルディグラ (Madi Gras) は世界最大規模。特に3月の第1土曜日にオックスフォード・ストリート (Oxford Street) で行われるマルディグラ・パレードが有名なので、見たい人は多いのではないでしょうか。

でも、世界中から約30万人もの人が集まる大イベントなので、場所取りも大変!

 

今回、私が実際に行ってみて「事前に知っておいた方が良いなあ」と思ったのは以下のことです。

  • 良いスポットをゲットしたければ、少なくともパレードが始まる3時間前にはスタンバイ (途中からでも良いなら、前で見れる可能性はゼロじゃない)
  • 長時間立ちっぱなしはかなり脚がきつくなるので、イスを用意した方が良いかも
  • 昼間暑くても夜は寒いかもしれないので、ジャケットは持っていた方が良い
  • カバンなどの荷物はなるべく小さい方が良い
  • カメラのバッテリーと空き容量はしっかり準備!
  • トイレは事前に行っておく

 

特にトイレは大問題で、良いスポットが取れたら誰かに見張ってもらってトイレに行くなどの対策をしないと、一度離れたら二度とそのスポットには戻れません!なので、ひとりで行く場合は注意してくださいね。

Eri
Eri
たまたま近くにいたパレード途中でトイレに行ったおばちゃんが、近くのパブは閉鎖されててどこもトイレがなかったと言ってました。

このトイレ問題、多くの人が我慢できずにそこら辺で大・小やってしまう人がいるらしく、このパレードの行われる道路付近の住民は毎年次の日の異臭に悩まされているそうです。

 

パレードが終わった後の紙吹雪やゴミもすごくて、完全にきれいになるのに3日くらいかかるみたいですよ。

 

さて、では実際に私が行った時のことを書きます!

奇跡の早上がりで念願のパレード見物!

なぜか毎年この日は夜までびっちり仕事が入ってて、パレードが行われるオックスフォードストリートでも働いてた事があるし家も5分かからないくらい近いのに、チラッとしか観た経験がなかった私。

最初の頃こそ「ああ、今年も観れないか…。」と残念に思ってましたが、もうだんだんどうでも良くなって来ていた頃でした。うちのパートナーも「あれは一度観たらもう充分」なんて言っていて、私たちにとっては人だかりがすごくて仕事帰りに家に帰るのも困難な日、という感じだったのですが…!

奇跡が起こりました。

なんと、仕事がまさかの3時半くらいに上がり、充分パレードには間に合う時間‼︎

うーん、これは行くしかないかな〜⁉︎ という事で、とりあえず近くへ偵察 (笑)

我が家では来年あたりに引っ越そうという話も出てますし、今年を逃したらもうわざわざここまで来る自体ハードルが上がるかもしれないので、もしかしたらこれが最初で最後のチャンスかも⁉︎ とも思いました。(結局3年経っても引っ越してないですがw)

オックスフォード方面はすでに人だかり

とりあえず職場もシティなので、のんびり買い物やら寄り道しながらパレードのある家の方向へ歩いてたのが午後4時頃。

シティのタウンホール周辺は、やっぱり普段よりも人が多かったです。
コスプレや派手なかっこうをした人たちもチラホラ見えて、時々撮影大会になっていました。

家の近くのハイドパーク辺りまで来るともうすごい人!既にオックスフォードストリートも通行止めになっています。オックスフォードストリート沿いの人もすごい!

てか40年前には敵対していた警察も、今じゃあ何だか楽しそう(笑)

$10でイスを売る人も現れると色んな人から聞いていたのですが、その人たちはまだ見当らず。
その代わりレインボーの旗を売る人はたくさん見ました。無料で紙の旗を配っている人も。

色んな所でパレードに参加するであろう派手な人たちがちらほらいて、観光に来た人たちに引っ張りだこ!各地で撮影大会が始まってました。

最悪パレードを見れなくても、ここで記念撮影すればマルディグラに来た!と言う雰囲気は味わるかも、ね。

場所取り

えっ、まだ4時半だよね!?
パレードが通る道路沿いに柵が設置されていて、もうズラッと人が場所を陣取ってます。

しばらく歩きましたが、どこまで行ってももう一列目は空いてなさそう。

なので、とりあえずパレードが終わったらすぐに帰れるように、かなり手前の微妙に空いてるハイドパーク側の道路で待機してみることに。

きっとここを少しでも離れたら場所をすぐ誰かに取られるんでしょうね。

もうすでに、こんなですよ!

プラスチックのイスやプラスチックのビンの空き箱をイスにして前列に座ってる人がたくさんいて、さすが皆さん慣れていらっしゃる(笑)なんて妙に感心しました。

私の前方には人の良さそうな中国人のおじいちゃんとおばあちゃんがちょこんと座っていて、すごく早くからこのパレードの為に待ってるんだろうな〜と思うとちょっと微笑ましかったです。だってまるで天皇陛下でも待ってるような和やかな雰囲気なんですもん。

だけどパレードは7時からです。4時半からの待機は長い…(これでも遅いくらいですが)。

でもとりあえずパレードを最前列で観たければ、3時間前には来ないと遅い!という事が分かりました。

ただし、2024年に行った時に思ったのですが、3時間以上にもおよぶ長いパレードの中では、知り合いの出場を見届けたら帰る人や、途中で疲れて抜ける人もたくさんいます。

だから、時間が経てば前のスポットが開く可能性も大なので、諦めず気長に待つ、もしくは遅くに行くというのもありかもしれません。(これがタイトルにある裏技的なことです)

 

このことは地球の歩き方特派員ブログに書いてます。

地球の歩き方

毎年2月中旬から3月初旬にかけて開催されるLGBTQIA+の祭典マルディグラ (Mardi Gras) は、性的マイノリ…

待ってる時間

最初は長く感じた待ち時間ですが、時折パレードで参加するであろう派手な人たちが道路を通って行くので、その度に歓声が上がって面白かったので、時間はわりと早くすぎました。

でも混乱した事も。

途中でボランティアの人が、私たちに向かって「柵をもっと道路の内側へ持って来て!」と言うのでその通りにしたら、今度は警備員みたいな人が「ダメだ、柵を元の位置に戻せ!」と怒鳴って来て、はあ?っという感じで元に戻したら、また違う人が来て「もっと前へ!」と言い出してまた前へ。で、また「やっぱり戻って、ごめん!」とか言われ、一体どっちなの??と混乱する観客たち。

最前列にいた白人の男の人が「毎年来てるけど、いつもなんかちゃんとオーガナイズされてないんだよね。」と隣の人にこぼしてました。(ウエスタンの人たちって、初対面でも本当に友達のように会話しますよね。)

結局私たちがいたエリアだけ柵を曲げて、くぼみスポットを作りたかったようです。
こんな感じで↓分かります?他の場所は折り曲げずに真っ直ぐ柵が張られてます。

かわいそうなのは、早くから待ってた人たち。

柵を折り曲げた分、最前列の長さが少し短くしまった為に数人最前列ではなくなった人がいます。
するなら最初から早くやってあげてたら良かったのに…。でもそこがいかにもオーストラリアらしいです。

水やコンドームなどがボランティアの人たちによって無料で配られていましたが、私の周りは年齢層が高めの人が多くて、特に赤い髪をしたオージーのおばちゃんはゲラゲラ大ウケしてて上機嫌。

そして暑い日でしたが風が強かったし陽が落ちると寒くて。
普段体温低めの私はカーディガンを着てたにも関わらず、人混みに紛れてガタガタ震えてました。

パレード始まり

おびただしい数のバイクの集団が、けたたましい音と共に何度も道路を行ったり来たり。
おーカッコいい。

何故か頭によぎったのは私の父親の顔(笑)

くそまじめな九州男児で団塊の世代の父親がこれ見たら顔をしかめるのかなあ、と。
「こんな不良たちと関わるな!くだらん!」とか言うかなとか(笑)

あの世代の人たちは、学校についていけない子供に不良とレッテルを付けて、落ちこぼれは社会のクズとか言ってた世代。そして私はその波をもろに受けた次の世代。

そんな人たちにとって時代が変わったとは言え、ゲイとかレズビアンとか理解不能なんじゃないだろうか。

今は理解があるオーストラリアでさえ、40年前には違法で逮捕してたくらいですしね。

長い歴史の中で、奇異に見られて生きにくかった人たちが、今の時代になってようやく堂々と自分アッピールして人々から歓声をもらえるって、すごい事だよなあと思って観てると何度かちょっとじーんと来てしまいました。

警察や自衛隊や作業服を着た人たちの行進もありました。
それにゲイやレズビアンではないけど会社から参加する団体もいて、カンタス航空やANZや色々おなじみの会社名がたくさん。
派手な人たちもいれば、普通のかっこうで行進してるグループもいて色々です。

去年の12月、オーストラリアでは同性結婚が合法になりました。
結婚平等のために長い間キャンペーンを行っていた国家議会議長のアレックス・グリニッチ(Alex Greenwich)は、「今年の盛り上がりは今までと全く違う。参加者はかつてないほど自信に満ち溢れている。」と語っていたそうですが、そんな政治家をモチーフにした行進も。

紙吹雪みたいなのが時々いっぱい吹き出されてて、いつも仕事帰りにいっぱい落ちてたのはこれかあーと妙に納得(笑)

若い子たちは、周りも気にせず叫ぶ、踊る。隣の子の長い髪がバシバシ周りに当たってるし、踊るから体やカバンにぶつかるし。元気だなあ。

           

あ、パレードの時はなるべく小さなカバンの方が良いかもしれません。

今回は仕事帰りだったので仕方なかったのですが、人がぎゅうぎゅうだと結構本人も周りもじゃまになってました。うっとおしいので足元に置いて両足で挟んでたんですが、立ちっぱなしで脚も痛くて大変でした。

長時間歩くよりも、長時間立ちっぱなしの方がずっときついんですよね。

パレード終盤

最初は感動して、可能なら来年も来ようかな?と思いましたが、だんだん疲れて来ました。

そしてお歳を召した人たちは、だんだんパレード途中で帰って行きます。
なんて言ったって3時間半に及ぶパレード!

                    

それでも最前列から動かず最後までいた人たちもたくさんいたし、ノリノリで観てる人たちも最後までたくさん!

ただ帰った人も多々いるので、若干最前列のメンバーが変わってました。
だからもしかして場所取りが出遅れても、数時間待てば最前列に行ける可能性はなくはないかもしれません。(保証はしないですけど。)

私ももうたっぷり観たし、もう帰ってしまおうかどうしようかと途中で悩むくらい疲れて来ましたが、結局パレードが終わる10時半まで観てました。

パレードが終わった途端にみんな手慣れたもので、柵を壊して向こう側の道路へ渡り始める人がたくさん。

そうそう、このパレードの残骸。何度も何度も仕事帰りに見て来たやつだ。

帰り道

さあ、ここから家まで普段なら5分くらいだけど、一体何分かかるかな?

と覚悟しましたが、意外にも道路が歩行者天国になっている為に広く、とてもスムーズでした。

やばいのはシティのジョージストリート辺り。

一番近いミュージアム駅は閉鎖されているので、ほとんどの人がタウンホールの駅かセントラル駅に向かう事になります。
ワールドスクエアからマクドナルド辺りはもうびっくりするくらいの人で、通り抜けるのもひと苦労。
いつも仕事が終わって、この人混みの中を帰らないといけなかった訳で。

エリザベスストリート辺りまでなら全然スムーズで、すぐに家に帰れてラッキー!いやー、これから遠くに帰る人は大変だと思います。ってか、朝までパーティですかね。

まとめ

さて長くなったので、そろそろ締めくくりたいと思います。
何かの参考になれば幸いです(^^)

 

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Acknowledgement to Country

This website would like to acknowledge Gadigal peoples of the Eora nations, Aboriginal and Torres Strait Islander people, the traditional custodians of this land and pay our respects to Elders both past and present.このウェブサイトは伝統的な土地の所有者であるエオラ、ガディガルの人々を含むアボリジナルおよびトレス海峡諸島の人々、そして過去と現在の長老に敬意を表します。