先日、シドニーシティから来るまで1時間ほどのウィルバーホースにある19世紀を再現した村 “開拓者の村 (The Australian Pioneer Village)” に行ったのですが、そこでの買い物が楽しくて。
状態の良い昔の物や昔を思わせる物を眺めながら、当時生活していた人たちの様子に思いを馳せていると、つい時間の経つのを忘れてしまいます。
今回は、そんな物を色々買いました。
開拓者の村
開拓者の村は、実際に住んでいた家を中心として作られた19世期の村を再現した場所です。ボランティアスタッフで運営しているというこの村には、手作りの物やセカンドハンドの商品などが手頃な値段で売られていました。
→ ウィルバーホースにある19世期の開拓者の村へタイムスリップ! (The Australian Pioneer Village)
木工品
まず、入り口を入るとすぐにピクニックエリアがあるのですが、ちょっと村から外れてた場所にポツンとお店があります。
ここでは木製の箱や壁掛けなど、手作りの木製商品が売られていました。
そして買ったのは、この木製の手釣りボード ($20)。この上にチーズやらクラッカーやらを乗せてたらオシャレですよね。
→ パーティやおもてなしに最適なチーズやサラミなどの盛り合わせはいかが?
こういうイメージ
年代物のガラス食器
こちらはセカンドハンドの食器などが売られているおみせ。
『アンティーク』は基本的に100年以上経ったものを指し、それより新しい物は『ビンテージ』と呼ぶそうですが、ここで売っている物はそんな高価な響きのする食器ではなく、『セカンドハンド』という言葉がしっくり来るかもしれません。
19世期の建物の中に並んだ古い食器、この雰囲気がたまりません。
パッと私の目に飛び込んで来たのがこのガラスのお皿。ちょうどこんなのを探してて、中々気に入った物が見つからなかったのでグッドタイミングです!これ、1940年代に作られた物らしいのですが、$15 でした。
お店の人
プレスドグラス (Pressed glass) というのは日本語の型押しガラスの事で、昔は高級品だったガラス製品は1900年代に発明された低コストで大量生産出来る型押しガラスによって一般も手に入るようになったそうです。
そして1929年の世界大恐慌 (The Great Depression) の時には、世の中が明るくなるようにとアメリカを中心に色付きのガラス製品 (Depression glass) が作られ、現在特に濃い緑色のガラス製品はレア食器としてコレクターがいるほどなのだとか。
で、1940年代に入ると色が薄くなっていったそうで、これはどうやらその時の食器との事です。
こう書くと何だかたいそうな食器のように感じますが、$15で良いんですね。
それからこちらの容器も40年代に作られた物なんだそうで、$10 と値札が付いていました。
ガラス製品ってあまり古さを感じない事も多いですが、1940年代と言えば第二次世界大戦があった頃ですから、そう考えると何となく重みを感じますね。
家に帰ってからチョコレート入れてみましたが、とってもかわいいですよね。
じゃーん!
40年代に作られたクリスタルグラスの容器、5個セットで何と$20!安ーい!
実はずっとこういう食器が欲しくて色んなお店で探していたんですけど、何かしっくり来なくてためらってたんですよね。わあ、買わなくて良かったです!
うちのパートナーは、小さい頃にこの柄を見たのを何となく覚えていると言っていたのですが、うーん私も日本で見た事あるような気がします。田舎のおばちゃんの家みたいな所で…。
そして、この3点を買ったら$40にディスカウントしてくれました。私、思わず「えっ、$40⁉︎」って言っちゃいましたよ。相場はよく分からないし、私が気に入ればどんな物でもそれで満足なんですが、これで$40というのはお買い得な気がします。
ピュータ製の小物
このお店はピュータと言う金属で作られた手作りのキーホルダーや置物を売っていたのですが、開拓時代の人たちの様子を型どった置物をひと目見て気に入ってしまいました。
大きいのが3つで$20、小さいのが5つで$20と言われて迷ったのですが、小さいのにしました。これで$20、安くないですか?町のおみやげ屋さんとかだったらひとつ$20とかしそうです。
という事で、私のお気に入りに追加。
→ お気に入りのオーストラリアのグッズを自慢する記事
パートナーがゴルフのキーホルダー ($8) が欲しいというので、買ってあげました。
ダンパーキャンプ・レストラン
最後の最後に行った、ダンパーキャンプ (DAMPER CAMP) というレストランも良かったですよ。というか、ちょうど先週からダンパーが食べたいなと思っていたので、またもやナイスタイミング!
→ オーストラリアの伝統アウトドア料理、ダンパーとビリーティ
窓際のインテリアが素敵です。
ここも例外なくなかなかレトロな内装で、特に昔の看板が良いですね。
残念ながらもうランチは食べていたので、ダンパーをテイクアウェイでふた切れオーダーしたのですが、Cockys Joyと言うシロップとバターがついて$3 って、安っ!
ちなみに Cockys Joy というのは、オーストラリアスラングでイギリスやオーストラリアの家庭で食べられているゴールデンシロップの事なんだそうです。パートナーが言うには Cockys は農夫の名前らしいですが、もう死語なんじゃ…。
このシロップが香ばしくてダンパーによく合っててとてもおいしかったんです。2日目になるとダンパーが少し固くなりましたが、全然イケました。
ゴールデンシロップは、もともとは砂糖の精製過程で出る本来廃棄される液を商品化したものらしくて、スーパーマーケットにも普通に売っています。
でもこのドロッとしたハチミツみたいなシロップ、どこかで食べた懐かしい味だなーとずっと考えてたんですけど、黒砂糖の味ですね!
そして、この手作りのレモンケーキ!パートナーってば「丸ごと買ったらいくら?」なんて聞いていたので、私は「は?丸ごと買うんかい!」と思っていたのですが、何と$3!
$3ですよ、$3!
家に帰ってから食べましたが、スポンジがやわらかくておいしかったです。
後でパートナーが「$10と言われても買ったのに〜」と言ってましたが、本当に破格の値段ですよね。
他にもトライフルとか色々おいしそうな物がたくさんあったので「これはまた来ないとね!」とパートナーと2人で意見が一致したのですが、今度はいつ来れるのでしょうか…。
おわりに
というわけで、私たちは大満足だったのでした。
本当はもっと頻繁に行きたいんですけど、ちょっと遠いですね〜。
でもこの時買った食器類は、この後私が作るお菓子のレシピ記事にも頻繁に出て来るほど大活躍しています。ああ、また行きたいな。
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