この間、ウィルバーフォース(Wilberforce)にある “The Australian Pioneer Village” という19世紀を再現した村の事を書きましたが、今回はそのWilberforceという町について、もう少し書きたいと思います。
前回のThe Australian Pioneer Villageの話はこちらです。
→ 私のお気に入り、開拓者の村 in Wilberforce
[adchord]
Wilberforce
場所はシドニーからM2 Motorwayを経由した北東に61kmに位置し、Hawkesbury市が管轄している人口約3000人程の町です。
一見小さな町なので観光では見落とされがちですが、とても興味深い歴史的建造物が数多く存在しています。
歴史的なマッコーリタウンズ
シドニーの歴史を紐解いていくと、ラクラン・マッコーリ総督(Governor Lachlan Macquarie)の名前がたびたび出てきます。
マッコーリ総督は19世紀初頭のイギリスの植民地だったオーストラリア社会の形成に大きな影響をもたらしたと言われている人です。
彼がニューサウスウェールズの総督として就任した1810年、穀物を供給する重要な場所であるホークスベリー川の周辺の洪水被害を避ける事ができる高地に5つの町を設立しました。そのひとつがこのウィルバーホースです。
この5つの町はマッコーリータウンズ(Macquarie Towns)と呼ばれていて、ホークスベリー川周辺の町Castlereagh、Pitt Town、 Richmond、Wilberforce、Windsorの町がそれに当たります。
(でも、これはシドニー育ちでトリビア大好きな私のオージーパートナーも知らなかった、マニアックな情報のようです。)
見どころ
やはり何と言っても前回の記事にも書いたThe Australian Pioneer Villageがイチオシです。
19世紀に使われた実際の建物を1カ所にに集めて、100%ボランティアの人たちで成り立っている村です。
中でもローズコテージと言う家は、オーストラリアに残っている最も古い木造建築物だそうで、中も見学出来ます。
夜には月1でゴースツアーも開催されていますので、興味があればウェブサイトをチェックしてみてくださいね。
The Australian Pioneer Village
5 Rose St, Wilberforce NSW 2756
http://theapv.org.au/village/
10:00am – 4:00pm(主にSunday)
Adults $5
School-aged Children $3
Family $15 (2 adults and 2 school aged children)
Children under 5 years – Free
町は何度か通り道として来ているのですが、じっくり歩いた事がないので、いつか時間をかけて散策してみたいです!こじんまりとしたかわいい町という印象です。
教会を改造したパブはオーストラリアでたまに見ます。
歴史的建造物
他に歴史的な散策として紹介されているものは以下の通りです。
St John’s Church (1859)
St John’s Schoolhouse(1819)
Howorth Grave(1804)
43 Macquarie Rd, Wilberforce NSW 2756
教会の敷地内に当時の学校と、1804年10月8日に蛇に噛まれて亡くなった11歳の男の子の古いお墓があり、お墓は1960年にこの場所へ移されたそうです。
Wilberforce Park(1810)
47 George Road, Wilberforce, NSW 2756
ここは昔の町の広場だった場所だそうです。この公園には1918年に地元の人が建てた戦争記念館があるそうです。
あー、行ってみたい!血が騒ぎます。
ビジターインフォメーションセンターに行けば、もっと色んな情報が得られると思います。Wilberforceにはないようですが。
Hawkesbury Visitor Information Centre
328 Hawkesbury Valley Way, Richmond NSW 2753
Butterfly Farm
この間、パートナーとPioneer Villageに行った時、「オレこの後バタフライファーム行きたいんだよね。」と言い出しました。
ふーん?そんなに蝶々が好きだったっけ?と思いましたが、私も新しい所に行くのが好きなので早速行く事に。
そしてバタフライファームの敷地内を見てびっくり!何あれ!
でっかいビーバー!?(笑)
オーストラリアにはビーバーはいないはずですが、何故にビーバー?
そっかー、パートナーはこれをBigシリーズが好きな私に見せたかったんですね。
このビーバー、ところどころはげかけていて新しい物ではないようですが、ウェブサイトで一度も見つけた事がなかったBig Thingsです!相当マニアックな物だと思われます(笑)
ここは子供の遊具などもあるピクニックエリアになっていて、他にもプールやキャンプ場などの設備があるようです。誕生日会やウェディングなどのパーティが出来る施設も。
そしてこのバタフライミュージアム、『キヨスクでお金を払ってください』と書いています。
Butterfly Farm & Sky Gardens
446 Wilberforce Rd, Wilberforce NSW 2756
http://www.butterflyfarm.com.au
10am–5pm(7Days) $7
キヨスクってどこ?と思ったら、道路を渡ったこんな所でした。↓多分これは裏口ですが、ここでお金を払えます。
キヨスクのおばさんがミュージアムの鍵を開けてくれて、その人は私たちが観ている間、ミュージアムの受付にいました。さすが小さな町。
あ、けど嫌な予感…(^_^;)
そんなに大きくないミュージアムですが、世界中の蝶の標本が展示されているようで、中には蛾も…。
ああ、でっかい蛾とか気持ち悪いから見たくない…。
子供の頃は平気で虫を捕まえて遊んでたんですが、大人になってからはどうもダメです。ごめんなさい💦 うーん、蝶のモチーフが好きで、若い頃は色々蝶の柄の服とか持ってたんですけどね…。
でもこれだけはキレイと思います。
オーストラリアの熱帯地域に生息する、ユリシス(Ulysses)と言う蝶。(写真右下の青い蝶です。)
ちなみにユリシスについてはこちらに書きました。
→ 幸せの蝶ユリシス
日本人が3回見ると幸せになるとか言う話を作ったそうですが、ケアンズでこの蝶を3回も見かけたら確かにハッピーな気分になりそうです。
そしてミュージアムを出て、橋を渡ると…。
ゴーカートが乗れる場所があります。ここもバタフライファームの管轄らしいです。(ミュージアムとは別料金。詳しくはウェブサイトで確認してください。)
800mのトラックで幅8m、ストレート、S曲など色々な複雑なコーナーと長いストレートなコーナーが組み合わさったコースで、私たちが見学した時は3台が競い合っていました。
うーん、気持ち良さそうですけど、結構難しそうだなあ…。パートナーは釘付けになって観てましたけどね。
まとめ
いかがでしたか?
オーストラリアでは古い歴史を持つウィルバーホースですが、以外と観光としては知られていない小さな町です。
個人的には、ぜひぜひもっとじっくりと過ごしてみたいと思ってます。
そして、ちょっとだけでもオーストラリアの歴史に興味を持っていただけたなら、嬉しいです!