シドニーからメルボルンに向かって Old Hume Highway を100km くらい走っていると、道路の左手にリンゴのオブジェが現れます。
それはオーストラリアのビッグシンクスのリストにもよく出て来るビッグアップルなのですが、実はビッグというほど大きくはありません。
私がシドニーに来てから何度もこのオブジェを見てはいるものの、いつも「あ!」と思ったら通り過ぎてしまうので、本当に一瞬しか見た事がありませんでした。
「いつか寄ってみたいなあ」とぼんやり思っていて、2019年の12月にそれが叶ったのですが、なんと既にクローズしてしまってました!
仕方ないのですが、またオーストラリアのビッグシングスがひとつ消えたのかと思うと、やっぱり寂しいです。
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時の流れは時々寂しい
ちょっとブッシュファイヤーの影響でうっすら煙っていますが、こちらの写真がその時に撮った写真です。
184 Old Hume Hwy, Yerrinbool NSW 2575
後ろには壊れかけた小屋や物置のようになっている建物が見えますよね。改めてネットで調べてみても、やっぱり永遠のクローズでした…。
ちなみに上の写真が数年前に撮った写真ですが、ちゃんとオープンしてますね!金・土・日のみ営業のフルーツ・ベジタブルストアだったようです。
もう買えないとなると「行きたかったなあ」なんて思ったりするものですが、ここの場所って何となくわざわざ車を停める気にならない位置というか、微妙な場所にあるんですよね。こういう現地の果物即売所がわりと好きなパートナーも、ここはいつも素通りしてたので、やっぱり仕方がないんでしょうか。
せめて、私がデジタルタトゥーとして、ネット上に残しておこうと思います!
他のりんごの名産地も…
ニューサウスウェルズ州にはリンゴで有名な場所はいくつかあって、イエリンブールから更に300km ほど行ったガンダガイでもバトローのリンゴが買えます。
→ Dog on the Tuckerbox (弁当箱に乗った犬) の記念碑 in Gundagai
ただ、このリンゴで有名なバトロー、現在 (2020年1月13日) ブッシュファイヤーで家が10数軒以上焼けてしまう被害が出ているので、今はリンゴどころではないかもしれません。
(画像: https://www.9news.com.au/)
ここで人もなくなっていますし、海外に行っている間に家が焼け落ちて落胆している人もいたようで、辛いですね…。
Fires in NSW leave Batlow residents returning to rubble after ‘hairy’ weekend
特に帰り道の1月6日あたりは本当に煙が酷くて、バトロー辺りも真っ白でした。というか、ビクトリア州のバララットからシドニーまでの約1000kmの道のり、ずっと煙ってましたからね…。早く鎮火しますように。
同じくリンゴで有名なブルーマウンテンズ付近の町ビルピンも、かなり前から近づけないくらい酷いですし、早く火が収まってくれる事を願うばかりです。
おわりに
消えてしまうモニュメントや燃えてしまう土地…、時が経過するにつれなくなってしまうもの…。
寂しいですが、形があるものはいつか崩れますからね。とりあえず、こうやって記録しておきます。
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