最先端を行くオーストラリアのプラスチック紙幣と豆知識あれこれ

オーストラリアの紙幣はカラフルで、慣れないうちはまるでおもちゃみたいに感じる人もいるようです。

実はこの紙幣、ポリマーというプラスチック素材で出来ていて、オーストラリアが開発した技術でもあります。そして、2017年からは更に最先端のお札に進化したんです!

今回は、そんなオーストラリア紙幣のすごさや豆知識について、あれこれ紹介しようと思います。

オーストラリアの紙幣はプラスチック

プラスチックなので、正確には “紙幣” と言って良いのか分かりませんが、とりあえずそう呼びます。このポリマー素材の紙幣は80年代にオーストラリアで開発され、現在は多くの国でこの紙幣が採用されるようになりました。

水に濡れても丈夫なポリマーの紙幣は製造コストは紙よりもかかるみたいですが、マリーンスポーツが盛んなオーストラリアをはじめ、スコールがあるような国や汗をかく暑い国では重宝します。

確かにオーストラリア紙幣は手で破ろうとしても、簡単には破れません。

ただし、破れる事もある

私の友人が、海で遊んだ後にポケットに入っていたお札を出して「オーストラリアのお札は破れないんだよ〜ん。」と近くにいた友人に破るマネをしたら、ビリっと破れてしまったそうです (笑) なので、びしょ濡れの時はやはり破けやすいようですので、破くマネはしない方が良いです。

最先端の技術を駆使した紙幣⁉︎

1901年にオーストラリアがイギリスの植民地から連邦国へと独立して以来、オーストラリアドル紙幣は何度かデザインを変えてきましたが、2016年からは『次世代紙幣プログラム (next generation banknote program)』と称して、新しい紙幣が次々とリリース。

2016年9月11日に$5札、2017年9月20日には$10札、2018年10月に$50札、2019年10月に$20札、そして2020年10月に$100札が新しいデザインで発行され、これで全ての紙幣のリニューアルが終わりました。

初めは不評の声もあったようですが、すっかり浸透したと思います。何よりも、技術とアイディアがすごいんです。

前の$5

新しい$5

説明するよりも見てもらった方が分かりやすいと思うので、YouTube を貼っておきます。

ポイント ① 紙幣には偽造防止対策で裏表に複数のホログラムが付いていて、角度によって色が変わったり透かしが見えたり鳥が羽ばたいて見えたりします。(羽ばたいて見えるかは微妙ですが)

ポイント ② 紙幣に凹凸が付いていて、視覚が不自由な人にも分かりやすく設計されています。

ぽこっとなってる部分で何ドルか分かるんです。さすがオーストラリア、そのうちこれが当たり前になっていくんでしょうね。

紙幣に載っている人たちは誰?

ところで、この$5札の人は有名なのでエリザベス2世だとすぐ分かる人が多いと思いますが、これはオーストラリアがイギリスの連邦国なので、君主がイギリスの女王エリザベス2世だからです。

でも、他の紙幣の人たちは?

おそらく、オーストラリア国外ではあまり知られていない人もいると思うので、今回詳しく調べてみました。

※ 写真は新旧混じっていますが、人物は変わりません。すみません。

5ドル札

エリザベス2世 (Queen Elizabeth II)

Banknote

キャンベラの国会議事堂 (Parliament House in Canberra)

10ドル札

Banknote

アンドリュー・バートン・バンジョー・パターソン (AB ‘Banjo’ Paterson 1864–1941)
彼はジャーナリストであり詩人で作家。特にオーストラリアの第2の国詩とも言われる “ワルチング・マチルダ” の作詞者として有名です。

Banknote

ダム・マリーギルモア (Dame Mary Gilmore 1865–1962)
詩人で作家。女性の人権やアボリジニの福祉、囚人の扱いなど社会的弱者に多くの貢献をした人です。

20ドル札

マリー・ライビー (Mary Reibey 1777–1855)
1972年、流刑者としてオーストラリアに来た後、女性実業家の草分け的存在として富と名声を得た大実業家。

ジョン・フリン (John Flynn 1880–1951)
世界で始めて空港医療サービスであるフライングドクターを設立した牧師で、アウトバックなどの辺境地に飛行機を使って対応するなどの医療制度創始者。

50ドル札

デイビット・ユナイポン (David Unaipon 1872–1967)
先住民アボリジニ初の作家であり発明家です。

エディス・カーワン (Edith Cowan 1861–1932)
西オーストラリア出身のオーストラリア初女性議員で、女性の教育や子供を社会から守る法律など法整備に貢献した女性。

100ドル札

ネリー・メルバ (Nellie Melba 1861–1931)
世界的名声を得た、メルボルン生まれのソプラノオペラ歌手で、ピーチメルバは彼女の名前がついたデザートとして知られています。

ジョン・モナッシュ (John Monash 1865–1931)
オーストラリア陸軍将軍、土木技師、行政官。多彩な才能を発揮し、第一次世界大戦ではアンザック軍の指揮官としてガリポリの戦いにも参戦した人。戦後はオーストラリアの電力供給にも貢献。

おわりに

という事で、いかがだったでしょうか?

紙幣に載っている人たちについては、また機会があれば詳しく突っ込んで調べてみたいと思います。