オーストラリアの誕生日パーティのスタイルは様々ですが、やっぱりちょっと日本とは違うな〜と思う事は色々あり、軽くカルチャーショックを受けたのは一度や二度ではありません。
今回はそんなオーストラリアの誕生日パーティー事情を書いていこうと思います!
オーストラリアの誕生日
まず、ここが日本と違うなあと思う事を挙げてみます。
バースデーカードの種類が充実
オーストラリアに来て最初に驚いたのは、バースデーカードの多さです。
お店にもよりますが、スーパーマーケットやコンビニなどでもぎっしり大量に並べられている事も多く、その種類の多さにびっくりします。バースデーカードだけではなくクリスマスや他のカードも豊富なんですけどね。
30歳、40歳などの節目専用のカードもたくさんあって、なんと100歳用のカードも!
これはシドニー
それらを見ていて気付くのは、20歳ではなく21歳のバースデーカードが多いという事。え?何で21歳?と思った人もいると思います。
21歳は特別な誕生日
日本では法律上成人となる20歳の誕生日が特別かもしれませんが、オーストラリアではそれよりも21歳が重要なんです。でもなぜでしょう?
これはシドニーのダーリングハーバー21周年記念
現在のオーストラリアは成人として選挙権や喫煙、飲酒が許されるのは18歳になっていますが、実は70年代以前は21歳からだったそうで、その時の名残で今でも21歳を盛大に祝う文化が続いているんだそうです。
他の国やアメリカの州によっては、21歳が成人となっている場合もあるので、もしかしたらそれも関係するのかもしれませんね。
主役がパーティをオーガナイズして支払い?
日本だと友達や家族がレストランを予約したり準備をするイメージですが、誕生日を祝われる当人が主催者として動くケースも多いようです。 しかも、招待客の食費まで主催者支払うのが普通と聞いた時は衝撃を受けました。
実際、私が以前働いていたレストランでも、誕生日の主役本人がこまめにレストランに打ち合わせに来て準備をしていた姿を何度か見ていますし、私自身もお呼ばれして一銭も払ってないパーティにも数回参加しています。
でも、パートナーの家族とレストランでお祝いをする時は、本人は払わないルールですし、割り勘パーティにも参加した事があるので絶対ではないようですけどね。
あと、パーティ参加者はプレゼントをあげたい人はあげてますが、特に何もしない人もいるというのもちょっとびっくりしました。ちなみにプレゼントはくれた人の目の前で開けて、プレゼントの感想を言うのが普通みたいです。
ショックを受けた初めての誕生日会
そう言えば私、オーストラリアに来てからすぐ1ヵ月だけホームステイをしたのですが、そこでいきなり3回もオージーの誕生日パーティを経験しました。何しろ当時はまだオーストラリアに来たばっかりだったので、色んな違いにびっくりしましたよね。
近所に住むホストファミリーのおばあちゃんの自宅でやったホームパーティなんて、オーストラリアに着いたその日 (笑)
2度目はホストファミリー自身の誕生日で、レストランに行ってお食事会をしたのはまあ普通でしたが、衝撃を受けたのは3度目のホストファミリーの娘の婚約者の誕生日の時ですよ!
えっ?そんなので良いんだ⁉︎
当時、下手くそな絵日記をスケッチブックに書いてたのですが、そこにもあるように野外でのパーティはちょっとカルチャーショックでした。
というのも、私は「誕生日パーティー」というものに固定観念があったようで、海辺に設置されているピクニック用のテーブルに持参したテーブルクロスを掛けて、買って来たピザと手作りケーキを食べるというスタイルの誕生日パーティは、今まで想像した事がなかったからです。
しかもプレゼントの中身が、スーパーマーケットとかで普通に売ってるバーベキューの道具を磨くブラシとかで「えー、そんなんで良いんだ⁉︎」と。
ホストファミリーによると、そういう気軽なパーティなのだそうです。
そもそも、ある程度の年齢の大人がこんなに気軽にパーティやピクニックを楽しむ姿自体が、当時の私にはとても新鮮でしたよね。
パーティーをする場所は?
パーティをする場所も色々ありますが、前述したピクニックや野外でバーベキューパーティなんていうのはいかにもオーストラリアっぽいですよね。
他には、ホームパーティやレストラン貸し切りなどもよく見掛けます。
レストランで誕生日
節目の誕生日はレストランを貸し切って盛大に祝う人も多いですが、普通に気の知れた家族や仲間とささやかにお祝いするパターンも多いと思います。
レストランによっては、いきなり照明が落ちて「ハッピーバースデートゥーユー♪」という歌と共にデザートが誕生日の人の前に運ばれるシーンに遭遇する事もあります。
そばにいた無関係のお客さんも一緒にハッピーバースデーを歌ったり拍手したりして盛り上がる光景は、みんなノリが良いなあと思うのですが、日本人だったらちょっと恥ずかしい人もいそうですね。
中には静かにデザートをサービスしてくれるお店もあるので、店員さんに伝えてみても良いかもしれません。
去年私のパートナーの誕生日の時行ったレストランも、デザートにキャンドルを立てて静かにサービスしてくれました。
ただ、誕生日だと告げても特に何もないレストランもあるので、もしそういうサービスを期待するのなら事前確認しておいた方が確実ですね。
もしくは自分たちでケーキを持ち込んで、頃合いを見て店員さんに出してもらうと良いと思います。
ケーキの持ち込みは “Cakage” という代金を取られる場合もありますし、何もない場合もあります。
ホームパーティ
ホームパーティは響きが外国っぽくて、私は一種の憧れがありました。
オーストラリアの家は大きいですし、めちゃくちゃ広いバックヤードを持つ家も珍しくないですから、大人数を呼ぶならホームパーティをした方がリーズナブルかもしれません。
料理を用意するのは大変かもしれませんが、ケータリングでお店に注文したり持ち寄り形式にしたりすると負担が減りますね。それこそバックヤードでバーベキューしても良いですし。
パートナーのお父さんの70歳をお祝いしたホームパーティは、みんな手作りで素敵でした。親戚一同集まったようでものすごい人だったので、ほぼ立食パーティ形式でした。
オーストラリアのパーティは、だいたい招待客はある程度の時間までワインなどを片手におしゃべりを楽しみ、それからフィンガーフードのような一口で食べれる軽食でもてなされ、最後の方にメインが出てくるパターンが主流のようです。
子供の誕生日もすごい!
私は子供がいないのであまり詳しくないですが、子供の誕生日も自宅や場所を貸し切って派手にお祝いしてます。
子供の場合、何がすごいってカラフルなケーキや飾り付けが派手でポップ。立体的なお城の形とか車とか8歳だから8の数字とか、とにかく何かすごいと思います!
こっちの食紅って本当に色ががっつりつくので、生クリームが真っ青とか真っ赤とか、日本人には受け入れにくいようなどぎつい色もよく使われて派手!
オージーは仮装好き
パーティと言えば、オーストラリアの人はいくつになっても仮装パーティが好きなようです。
パートナーの同僚がバーを貸し切って飲み放題の誕生日パーティを主催した時は、主役の名前の頭文字が “T ” だったので、参加者は “ T ”が付くものに仮装するというお題をもらいました。
実際行った会場には仮装をしてない人も少しいましたが、多くの人は結構ノリノリで2回衣装替えした人も(笑)
タイガー、トマトケチャップ、テニスプレイヤー、テレビ、トラフィックライト、トラックワーク、なんだか楽しい(笑)
ちなみに私たちの仮装は Twister ゲームのコスプレをしました。
ネットで調べてたらこのゲームのコスプレが出て来て、カップルで着たらとってもかわいいと思ったんですけど、2人で着るには適当な物がなかったので、私が自分で手作りしました。
これ、結構知らない人にも声掛けられて褒められたんですよ(笑)
この衣装は数年後、パートナーの友人が自宅で開いたパーティでも活躍しました。
この時のお題は60年代スタイル。
私は60年代のスタイル大好きなので喜んで近くのパーティグッズ屋さんに行きましたが、私1人ならかわいいものもあったんですけどカップルとなると結構難しいんですよね。高いし。でも、やっぱりお揃いがかわいいじゃないですか。
結局パートナーが「Twister は60年代に流行ったゲームだから完璧じゃん!」というので、以前作ったコスチュームにお揃いのヒッピーっぽいスカーフやアクセサリーを足すことにしました。あと毛の少ないパートナーの為にヒッピーっぽいカツラも(笑)
せっかく買ってきたカツラなのに、パートナーは「何これ!ブロンドじゃないからヤダ!(←そこ?) 一応ちょっとだけ付けるけど、すぐ取るからね!」とか言ってたのですが、会場に着くとたくさんの人がカツラを付けてて、ヒッピー率が高かったので安心したのかしばらく普通に付けてました(笑)
大きな会社の社長というご高齢の男性もいたのですが、すごくフレンドリーで普通にカツラを付けてヒッピーの格好をしてるのでかわいかったです。ちなみに参加者ほとんどが40代以上の大人でした。
おわりに
ちなみに韓国では誕生日にわかめスープを、中国では麺を食べるそうで、国によってスタイルが違うのは興味深いものです。
オーストラリアは多国籍な国なので、色んなバースデーパーティに参加する機会があるかもしれませんね!
→ オーストラリアのケーキ屋さん