1月26日はオーストラリアデイ (Australia Day) です。
この日はオーストラリアの建国を記念する祝日であり、市民権を取った移民にとってはオーストラリア人になった授与式がある日でもあります。
1788年1月26日、シドニーコーブ (現在のサーキュラキーの辺り) にアーサー・フィリップが率いる囚人を乗せた11艘のイギリスの船団が到着し、そこからオーストラリアの西洋化が始まった日。
しかし、もともと6万5000年以上前からそこで生活していた先住民たちの悲劇的な運命の幕開けだったという、色々と問題のある日という現実も忘れてはいけません。
ただ、この日を建国記念日とするか否かは別として、オーストラリアデイは歴史や文化を振り返る良い機会にもなりますし、単純にオーストラリアを楽しめる日でもあると思うのです。なので、過去に敬意や反省を持ちつつも、楽しむところは楽しめば良いのではないでしょうか。
そういった背景を知らない人は別記事読んでもらうとして、この記事ではオーストラリアデイを100%楽しむ方法を紹介していきたいと思います。
豊富なオーストラリアの国旗グッズ
まずは雰囲気からという事で、オーストラリア国旗グッズなどを揃えるとグッと気分が盛り上がります。
毎年オーストラリアデイが近付くと、スーパーマーケットでもたくさんのオーストラリアグッズが売られますが、今年は初めてハンドサニタイザーが登場。
去年の今頃は、まさかこの後に新型コロナウイルスが蔓延するなんて誰もまだ思ってませんでしたから、何だか不思議な気がします。
今年は例年よりグッズの種類が多いような気がしたのですが、気のせいでしょうか?
テーブルクロスとか紙ナプキンとか、紙皿、コップ、思わず2〜3種類手に取ってカゴに入れたくなってしまいます。
実は私、まだオーストラリアに来たばかりだった時にオーストラリア国旗グッズを集めてたんですよ。だから、今でもちょっと血が騒いでしまいます。
ユニオンジャックが入っているオーストラリアの国旗は、今思えばこれも賛否両論がある微妙な存在だとも思うのですが、当時は無邪気にオーストラリアの国旗がカッコよく見えてたんですよね。
…でも実際かっこよくないですか?
オーストラリア国旗柄のドレスやビキニなどはさすがに身に付ける勇気はありませんでしたが、タンクトップならオーストラリアに来た記念にと友人とお揃いで買った事があります。(確か2枚買うと安かったので)
だけど、いざ着ようと言ったら「やだ、いかにも観光客で恥ずかしい!」とあっさり断られてしまった思い出… (笑)
まあ、日本人的には抵抗あるかもですが、オーストラリアデイのオーストラリア人の服装は結構すごいですよ!
オーストラリアデイの服装が楽しい
個人的に、オーストラリアデイは道ゆく人たちのファッションチェックも楽しい日だと思ってます。何というか、全身でオーストラリアデイを楽しんでいる感じというか、思わず「その服どこで買ったの?」と聞いてみたくなる人も。
でもやっぱりこの国旗柄が抵抗ある人は、オーストラリアのナショナルカラーの黄色と緑を着ると良いと思います。実際、そういう人もたくさん見掛けますからね。
ちなみにこのナショナルカラーは、オーストラリアの国花ゴールデンワトルから来ています。
いやいや、それも抵抗ある…という人は、水に濡らして転写するタイプのタトゥーシールを顔や腕に付けてみるのはどうでしょう?それだけでもオーストラリアデイ感がグッと出ますし、何人かでお揃いでやってもかわいいです。
他にもオーストラリアのネイル、オーストラリアのペンダントなど、さりげなくポイントで国旗を取り入れるのも良いかも。
ただ、今年は新型コロナの影響もあるので、出歩かない方が良いという人も多いかと思います。でも、イベントもオンラインで参加出来るものが多いので安心してください。
オーストラリアデイのイベント
オーストラリアデイの日は、通常様々なイベントが開催されますので、州別のイベントは下記にのウェブサイトから見てみてください。
例年はオーストラリアグッズを売る店も出てたのですが、今年はないかもしれませんね
そして今回は、その中でも最初にオーストラリア大陸の西洋化が始まった場所であるニューサウスウェルズ州のシドニーの主なイベントを紹介します。
シドニー恒例イベント
1877年に第一船団が到着したシドニーのサーキュラキー周辺では、毎年アボリジナルの人たちによるセレモニーが行われ、ロックス、ダーリングハーバーを始め、数多く催しで賑わいます。
特にかつてサーキュラキー周辺に住んでいたガディガル族 (Gadifal) のエオラ (Eora) 人々によるパフォーマンス、それにフィナーレの花火は、想像以上に派手でびっくりするかもしれません。
内容は年によって少しずつ違うのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で人が集まるようなイベントは少なく、あってもチケット制による人数制限があったり、オンライン中心です。
オーストラリアデイ前夜、夜通しで灯る火
1月25日 (月) の夕暮れから1月26日の夜明けまで、バランガルーリザーブ (Barangaroo Reserve) で火が灯されます。
シドニーフェスティバルの一環として2021年で3年目になるというこのイベントは、オーストラリア大陸にイギリスの船団が到着して植民地化が始まる前夜を振り返るイベントで、恒例のアボリジナルの伝統的なスモークを炊く事から始まり、様々なパフォーマンスも行われる予定です。
参加は無料ですがチケットを予約する必要があります。
WugulOra モーニングセレモニー
こちらも前夜祭に引き続き、バランガルーリザーブで26日当日に行われるモーニングセレモニーです。
WugulOra とはひとつの群衆 (One Mob) を表す言葉だそうで、6万5000年以上前に始まった世界最古の先住民たちによる文化を讃え、日の出と共にセレモニーが行われます。
恒例のスモークが焚かれ、ダンスや音楽、先住民の言語などに触れ、歴史や文化への理解を深める良い機会です。
セレモニーの様子は7.45am から ABC TV や Facebook ページでも見る事が出来ます。
Yabun サバイバルデイ
Yabun というのは Gadigal族の言葉で「music to a beat」という意味だそうで、世界最古の文化をアボリジナルの人々やトレス海峡の人々と共に祝う毎年恒例の人気イベントです。
今年は直接会場に行けるのはごく限られた人のみですが、オンラインで誰でも参加できます。
キャンパーダウンの Seymour Centre、シドニー大学の Speak Out、ビクトリアパークの Corroboree と3つの会場から配信されますので、下記リンクからどうぞ。
YABUN STAGE Noon-5pm / CORROBOREE 11.00am-4pm / SPEAK OUT 12.30pm-4.30pm
オペラハウスライブ
シドニーのオペラハウスからは、当日 7.30pm-9.30pm にライブミュージックが開催されます。
オーストラリア音楽のアイコン的存在 Delta Goodrem、Casey Donovan、Dami Im、Mitch Tambo、Todd McKenney、Lorenzo Rositano、世界的に有名なディジュリドゥ奏者 William Barton などのパフォーマンス、先住民ボーカルグループ KARI やアボリジナルダンス劇団 Koomurri、シドニー・フィルハーモニアコーラスなど盛りだくさんです。
こちらも ABC TV や iview から。
花火
今年もシドニーハーバーで午後9時から花火が上がり、ヨットやジェッドスキーなどのパフォーマンスも行われるようですが、新型コロナの影響により午後5時以降は人数制限がかかる予定です。
(参考にした主なウェブサイト: https://www.finder.com.au/ / https://www.timeout.com/)
でも仕事や都合で参加するのが難しい人もいるでしょうし、出歩くくらいなら家で祝いたいという人もいるでしょう。
そういう場合は、オーストラリアを感じる食卓を楽しんでみるのはいかがでしょうか?
オーストラリアデイに食べる物あれこれ
私も仕事だった時、ちょうど職場の途中にあるウールワースでオーストラリアデイのケーキが売られていたので、買って職場で食べました。(その年しか見た事ないのでいつもあるとは限りません)
こんな風にオーストラリアの国旗をモチーフにした食べ物も良いですが、パブロバ、ラミントン、ミートパイ、アンザックビスケット、フェアリーブレッドなどオーストラリアの食べ物を食べるのも良いですし、最初に紹介したオーストラリアの国旗グッズで食卓を飾るのも楽しいと思います!
オーストラリアの食べ物については私もかなり色々な記事を書いて来たので、タグの♯オーストラリア食文化から参考にしてみてください。
あと、紙ナプキンでオペラハウスを作るとかもありかも。
おわりに
さて、オーストラリアデイ、あなたはどう過ごしますか?
直前になって慌ててこの記事をかいたので、見にくい点があるかもしれず申し訳ないです。特に記事中に付けたリンクは昔書いた記事でで手直しが必要なので、読みにくくてすみません。