オーストラリアのクリスマスは、基本的にイギリスにならった文化や食べ物を引き継いでいる事が多いです。が、南半球は真夏なので、シーフードや生ハムなど冷たい食べものやバーベキューなども主流ですし、色んな国の食べ物も見る事が出来ます。
という事で、オーストラリアでは実際どんなものが食べられているのか、具体的に思い付くだけ紹介してみました。
ちなみに、2020年の今年は大人数で集まれない人も多いとは思いますが、我が家もおそらくパートナーと2人きりのクリスマスです。それでも楽しみましょー!
クリスマスの食卓
クリスマスの食事はひとりひとりのお皿に料理が盛られている事もありますが、大人数のパーティだと自分で好きなだけお皿に盛るビュッフェ形式の事も多いです。参加者がそれぞれ持ち寄る事もあったり、手ぶらで来てと言われたり色々。
そして、忘れてはいけないのがクリスマスクラッカー!クリスマスの食卓には必ずといって良いほどセッティングされています。
クリスマスの食卓には欠かせないクリスマスクラッカー
大きなキャンディの形をしたクリスマスクラッカーは、食事の前に両端に付いている紙の紐を両側から2人で引っ張り、「パンッ」と鳴らします。
中にはジョークの紙とおもちゃ、カラフルな紙の王冠が出て来るので、その王冠をかぶって食事を楽しんでくださいね。
さて、では食事を見ていきましょう!
ハムの塊
12月頃になるとスーパーマーケットでよく見かけるようになるハムの塊は、オーストラリアのクリスマスには欠かせない定番中の定番。火を通さず食べれるので便利です。
家庭によってバリエーションがあるようで、ハチミツやアプリコットソースなどをかけて食べたりします。
骨付きの大きいハムは切るのがちょっと大変
※ このハムは巨大ですが、いつも買うのはもっと小さいハムです。
オーブン料理・バーベキュー
外国のクリスマスは七面鳥 (ターキー) の丸焼きというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、ターキーではなく鶏の丸焼きだったり、庭に常備してあるバーベキュー台でラム肉などの塊を焼いたりもします。
まあ、オーブン料理はオーストラリアの家庭で日常的に作られている定番料理なので「クリスマスだから特別」というほどの雰囲気はない気がしますけどね。
ちなみに、以前参加したクリスマスランチでは、豚の丸焼きを初めて見てびっくりしました。鶏もそうですが、日本ではなかなか姿焼きみたいなものは見ないですよね?
シーフード
フィリピン人の同僚が盛り付けたクリスマスランチ
シーフードはエビが多い印象ですが、カキやサーモンなども見掛けます。
内陸では新鮮なシーフードがなかなか手に入らないと言っている人もいたので、内容は地域差があるかもしれませんね。
日本人はクリスマスに KFC を食べる話
ところで「日本人はクリスマスにケンタッキーフライドチキン (KFC) を食べる」という話はよくネタにされる事があります。私もオーストラリアの人からたまに話を振られるので、ある意味有名なのかもしれません。
オーストラリアでも KFC は人気なのですが、彼らにしてみれば「なぜクリスマスにわざわざジャンクフードを食べるの?」と面白く感じるようです。
ツイッターを見ていたら、オーストラリアにいる日本人もクリスマスに KFC を買う人が結構いるみたいですね。日本のようなクリスマス限定の絵皿やケーキの付いたセットは売ってませんが…。
2020年には、ついに 9News でもその事について取り上げられていました (笑)
(なぜ何百万人もの日本人がクリスマスに KFC を食べるのか)
クリスマス定番デザート
クリスマスの食事では欠かせないデザートの存在ですが、これは結構色々あるかもしれません。
フルーツサラダ
暑い夏には冷たいフルーツサラダが最適です。お義母さんによると、パパイヤ、パイナップル、バナナなど南国のフルーツがたっぷり入っているオーストラリア流との事。
ちなみに、私はオーストラリア型の寒天を作りました。これもある意味オーストラリア流⁉︎ (笑)
クリスマスケーキ
日本はクリスマスと言ったら生クリームのケーキですよね!でもオーストラリアで売られている伝統的なクリスマスケーキは、ドライフルーツや砂糖漬けがたっぷり入ったどっしりしたケーキなんです。(ぶっちゃけ、我が家ではあまり買いません)
日本のクリスマスケーキが良い人は日系のケーキ屋さんなどで売っているので、そちらを利用すると良いと思います。
クリスマスプディング
イギリスと同じくオーストラリアでも、クリスマスプディングは定番のスイーツです。プディングと言っても日本人が想像するプリンではありません。
温めてカスタードクリームをたっぷりかけて食べるのですが、シナモンやブランデー、ナッツやドライフルーツなどがたっぷり入っていてどっしり重いので、日本人は苦手な人が多いかもしれません。私もちょっと苦手です。
トライフル
トライフルは大きな入れ物にスポンジやクリーム、カスタード、フルーツ、ゼリーなどを重ねて作るデザートで、大人数のパーティに最適です。もともとはイギリスのデザートですが、オーストラリアでもよく見ます。
去年、アデレードのお義父さん夫婦の自宅で行われたクリスマスパーティーでは、親戚やご近所さんがトライフルを持ち寄って来てました。
色んなデザインがあって、見た目も楽しいんですよね。ジン入りという大人の味のトライフルも!
パブロバ・メレンゲ
これはクリスマスに限らずですが、オーストラリアの人はパブロバが大好きなので、クリスマスにも出てくる事が多いです。
メレンゲを作って自分でトッピングするスタイルも。こういうのも楽しいですね。
ホワイトクリスマス
オーストラリア独自の伝統スイーツも、一応あるんですよ!
ホワイトクリスマスは、コーンフレークのライスバブルとチェリーの砂糖漬けなどで作るオーストラリアのお菓子です。
…と言っても作り方はとても簡単。あっという間に出来るので、レシピは検索してみてください。(私も記事を書く予定ですが、今回のクリスマスには間に合わないので)
ジンジャーブレッド
ジンジャーブレッドの起源は不明ですが、ヨーロッパではクリスマスの伝統的な食べ物なので、オーストラリアでもスーパーマーケットで売られています。ジンジャーブレッドで家を作るキットも人気ですよね!
メルボルンの『ジンジャービレッジ』というクリスマスイベントに去年初めて行ったのですが、圧巻でした。
エッグノッグ
本来はブランデーなどのアルコールが入っているエッグノッグは、寒い冬に体を温める意味合いもあるクリスマスの飲み物です。スーパーマーケットでは子供も飲めるアルコールなしが多く売られますが、たまにアルコール入りもあるので探してみてください。
他の国のクリスマス伝統お菓子
オーストラリアは多民族国家なので、他の国で食べられている伝統的なクリスマスのお菓子もよく見掛けます。
イタリアのクリスマスケーキ
イタリアのクリスマスケーキもよくスープマーケットで売られています。パンドーロ (Pandoro) は星形でシンプルなスポンジケーキ、パネトーネ (Panettone) はドライフルーツが入っています。
ドイツのクリスマスケーキ
シュトレン (Stollen) はドイツのクリスマスに食べられる定番のお菓子で、中にはドライフルーツやナッツが入っています。うーん、どれも似てますね。
ラムボール
ちょっと写真の画質は良くありませんが、昔ドイツ人の友人がクリスマスに作ってくれたラムボールです。
ラムボールはヨーロッパ各地で食べられているクリスマスのお菓子だそう。ラム酒がよく効いてました。
トローネ / トゥロン
南ヨーロッパではナッツなどがたっぷり入ったヌガーをクリスマスに食べるそうです。トローネ (Torrone) がイタリア語で、トゥロン (Turrón) がスペイン語、国によって呼び方やレシピは違います。
多分オーストラリアでも売ってるかもですが、トブラローネ (Toblerone) という三角形のチョコレートに入っているのもトローネみたいですよ。
おわりに
クリスマスの日まで秒読みになって来ましたが、当日スーパーマーケットは空いてないので買い忘れがないようにしてくださいね!私も今から買い物に行ってきます。