ウルムルーの歴史あるフィンガーワーフ (Finger Wharf) でシドニーを満喫しよう

シドニー中心部から東に位置するウルムルー (Woolloomooloo) には、おしゃれで洗練されたエリアとして知られるフィンガーワーフ (Finger Wharf) というマリーナがあります。

そこにある特徴的な長い建物は1915年に建設されたもので、現在はホテルや高級アパートに使用されている他、併設されているレストランは海を眺めながら食事が出来る人気スポットです。

ただワーフを歩くだけでも気持ちが良いですし、無料で中にも入れるので、歴史的建造物を見学して昔のシドニーを感じてみるのも良いのではないでしょうか。

フィンガーワーフへ

Finger Wharf

フィンガーワーフの建物南 (手前) はホテル、北 (奥) は高級アパートです。マリーナ側にはレストランが複数あり、いつも賑わっています。

この長さ400メートル以上ある建物は世界最長の木造建築のひとつと言われていて、もともとは1915年に羊毛を輸出する拠点として建てられたものでした。

一時は建物は取り壊しが決定していた事もありましたが、2000年4月18日にニューサウスウェールズ州遺産登録に追加され、現在のように生まれ変わっています。

大戦中にはこの場所からオーストラリア兵士が出征して行き、1950年代には多くのヨーロッパ移民がここに到着していました。

フィンガーワーフの場所

Finger Wharf

フィンガーワーフはボタニックガーデンの東側、ドメインのすぐ近くにあります。ニューサウスウェールズ州立美術館も徒歩5分ほどです。

最寄駅は Kings Cross Station ですが、10分ほど歩きます。シティからのバスは324、325、311 など。

フィンガーワーフのレストラン

Finger Wharf

フィンガーワーフと言えば、最高のロケーションのレストランが有名です。

モダンアジア料理 China Doll やイタリア料理 Otto Ristorante、シーフードやステーキなどが楽しめる Manta など様々なレストランがありますので、 TripAdvisor などでチェックしてみてください。

Finger Wharf

ちなみにフィンガーワーフ内以外だと、道路反対側にも様々な昔ながらのレストランがありますし、B級グルメなら歴史ある有名ミートパイショップ Harry’s Cafe De Wheels もあります。

建物の中に入ってみよう

Finger Wharf

このフィンガーワーフを奥に向かって歩いてみましょう。

Finger Wharf

ちょうど真ん中辺りに来ると中への入り口があり、ここは一般の人も入れるようになっています。

Finger Wharf

階段を上がって右手に行くと、歴史を書いたパネルや彫刻などがあちこちに。

Finger Wharf

中はトンネルにように中央が空いていて、建物の両端にホテルの部屋やレストランがあるのが分かります。

歴史に触れる

最初に少し触れましたが、この建物は1991年に取り壊される予定でした。

羊毛の輸出や移民受け入れの場などで約70年間活躍していたこの場所も、空輸の台頭で1970年代には廃れていき、建物は10年以上廃墟になっていたそうです。

そこでニューサウスウェルズ州政府は建物の解体を決定したのですが、地元の人々による強い抗議によって中止されています。

Finger Wharfその抗議した時の写真と思われます

ここでは「そんな時代もあったんだな…」と、シドニーの歴史に想いを馳せてみてください。

現在アート彫刻の展示も

Finger Wharf

私が行った時には建物の外にも中にもたくさんの彫刻が飾られていたのですが、これは毎年行われている ARTPark Australia の一環だそう。(2021年4月現在)

気になる人はウェブサイトでチェックしてみてくださいね。

ホテル Ovolo

Finger Wharf

更に奥に行くと、Alibi Bar & Kitchen というおしゃれなレストランを通過して、Cowper Wharf Roadway 側のホテル入り口に出ます。

Finger Wharf

こちらがホテル Ovolo の正面。宿泊は決して安くないですが、スタイリッシュなインテリアの部屋はかなり素敵。

個人のアパート

Finger Wharf

真ん中の入り口から入って左側 (ホテルの反対側) は個人のアパートになるので中には入れませんが、ちょっとだけ外装は見えます。

こんな場所に住めるなんてよっぽどのお金持ちですよね〜。

Finger Wharf何となく生活感が漂っている窓際も

ここには俳優のラッセル・クロウ (Russell Crowe) やオーストラリア最大の個人所有の不動産開発業者のラング・ウォーカー (Lang Walker)、メディアパーソナリティのジョン・ローズ (John Laws) など著名人も多く住んでいるそうですよ。ため息が出ちゃいますね。

Finger Wharf

最後まで進むと、左にはボタニックガーデンのプール (Andrew Boy Charlton Pool)、右にはガーデンアイランド基地に停泊する海軍の船が見えます。

釣りをしている人も、ちらほらと見掛けました。

おわりに

フィンガーワーフはキングスクロスも近いですし、ボタニックガーデンやニューサウスウェールズ州立美術館に行くのも良いと思います!

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Acknowledgement to Country

This website would like to acknowledge Gadigal peoples of the Eora nations, Aboriginal and Torres Strait Islander people, the traditional custodians of this land and pay our respects to Elders both past and present.このウェブサイトは伝統的な土地の所有者であるエオラ、ガディガルの人々を含むアボリジナルおよびトレス海峡諸島の人々、そして過去と現在の長老に敬意を表します。