2006年にニューサウスウェルズ州のカブラマッタ (Cabramatta) から始まった寿司チェーン店『寿司ハブ』は、2018年までにオーストラリア全土で70店舗ほどに増えました。
シドニーもあちこちで見掛けるようになり、気軽に食べれてありがたい存在です。
オーストラリアでは職人さんが握る本格的なお寿司も食べられますが、こういうカジュアルなお寿司もとても人気があります。
どちらかといえば、この国では “Sushi” と言えばにぎりではなく、巻き寿司を思い浮かべる人の方が多いかも…というくらい。
その中でもやっぱり若干の当たり外れはあるのですが、この『寿司ハブ』はおいしいので、安心して買うことが出来ます!
便利でおいしい寿司ハブ
少し前までもっとお寿司屋さんが乱立していたのですが、最近は『寿司ハブ』か『HIRO 寿司』か、という感じになって来ました。
でも圧倒的な店舗数があるのは『寿司ハブ』で、『HIRO 寿司』と違って日本人経営ではありませんが、おいしくてハズレがないので助かっています。
私の知り合いは「何か中毒になるような物でも入ってるのかしら?」と言いながらいつも買ってました (笑)
2020年時点で全国に100店舗を目指しているんだそうです。
定番のスシロール
寿司ハブは、巻きものが多いテイクアウェイ中心のお寿司屋さんです。
オーストラリアでは、上の写真のような細長い巻き寿司 (スシロール) がよく売られていて、定番化しています。
このスシロールはパッと買えてパッと食べれるので、とても便利なんですよね。ちょっと小腹が空いた時や、時間がない時の食事などにも重宝します。
私のおすすめの具はサーモンアボカドか、スモークサーモンとクリームチーズです!ここのサーモンはたっぷり入っていて、おいしいんですよ。
その他の定番の具材はチキンカツやテリヤキチキン、テリヤキビーフ、天ぷらなどが入ったロールなどでしょうか。
ソフトシェルクラブ (カニの揚げたやつ) もオーストラリアっぽくておいしいので、食べてみても良いかも。
ベジタリアン向けの油揚げを味付けしたテリヤキ豆腐ロール (Teriyaki tofu roll) や、海藻とキュウリが入ったロール (Seaweed salad & cucumber roll) もあります。
いなり寿司も人気!
いなり寿司も人気です!
多分、オーストラリアっぽいのは、上に色々な具材が乗ってるところではないかと。
最近、ツイッターで在豪日本人の中に「怖くて食べられない」という人がいて驚いたのですが、普通においしいですよ。昔私が働いていたレストランでも、いなりは売れ筋でしたし。
写真右側の海藻いなり (Seaweed salad inari) はわりとどこでもあるトッピングで、なぜかこの国では日本食の定番的な存在。おいしいですが、ご飯も緑色に染まります。
他にもこのお店にはロブスターやアワビが乗っているものもあって、種類は豊富です。
もちろんにぎり寿司も
もちろん、にぎりのお寿司もありますよ。
単品でも、パックでも。刺身のみもありますし、炙りサーモンもおいしいですよ。(炙りサーモンは普通 Seared salmon と言うのですが、このお店は Grilled salmon になってます)
私はオーストラリアのサーモンが大好きなので、パックを買うならサーモンにぎりですね。
あと私がよく買うのは、サンドイッチのお寿司 (Sushi sandwich) ‼︎ 上の写真で左下のやつ。サーモン、卵、アボカド、トビコなどが入っています。
他に入ってるのは、サーモンアボカドロールとアワビいなり (Abalone salad inari) です。
これらのお寿司は基本的にテイクアウェイですが、大概は店内か店の近くに食べるスペースも設けられています。
それに多くはないですが、回転寿司形式で食べれるお店もあるようです。
たまに回転寿司で食べれる場所も
メルボルンにあったお店
後でシドニーのセントラル駅近くにもあることを知るのですが、去年メルボルンで回転寿司がある寿司ハブを見付けて、とても助かりました。
その時、私のパートナーはメルボルンで仕事中で、その合間に私はひとりで数時間だけメルボルン市内をうろうろ。なので、ひとりでわざわざかしこまったレストランに入る気にもなれず、時間ももったいない。
だから、この気軽さがちょうど良かったんですよね。
お約束のサンドイッチ寿司を食べて、
サーモンとアボカドの軍艦巻き。
サーモンの細巻きは、形がかわいいですね。
チーズ入りのサーモンも食べました。やっぱりこれは行っておかないと。
という事で、食べる量も自分で調節出来ますし、一人旅の旅行者にとってもありがたいお店だと思います!(お茶は有料ですが、水も出してくれました)
このタイプの寿司ハブは初めて見たので、シドニーにもあるのかな⁉︎ と思ったら、セントラル駅近くにあるヘイマーケットにありました!うどんなども頼めるみたいです。探せば他にもあると思います。
おわりに
初めてオーストラリアのお寿司を見た時は「この発想は日本人にはないなー!」と衝撃を受けましたが、だんだん慣れるもので、今では普通です。
最近のシドニーでは、オージーでもお寿司の味が分かる舌が肥えたお客さんが増えているようで、握るシェフを確認してから来店するグルメな人もいます。
その反面、こういうカジュアルな寿司も進化してきていますね。
とはいえ、まだまだ『寿司』と『おにぎり』の区別がついていないオージーはたくさんいますよ。数年前にセブンイレブンで売られていたおにぎりは酢飯でしたし。
でもまあ、おにぎりと似たような存在なのかなーというのは間違いない気はします。