エアプレインゼリー90周年の足あと

エアプレインゼリー90周年の足あと

いきなりですが、Aeroplane Jellyって分かります?
オーストラリアで売られているゼリーの素の名前です。
粉状のゼリー素にお湯を加えて冷やし固めてゼリーを作る、日本でもよくあるあれです。
今まで特に注意を払った事もなかったんですが、ある日気が付くとパッケージが限定デザインになっていたので、興味を持ちました。

なんとこのAeroplane Jellyというブランド、今年でちょうど90周年らしいではないですか!
そんな昔からあったなんて、びっくりです。

ちなみにそれを知るきっかけとなったゼリーの記事はこちらです。(虹色ゼリーのレシピです。)
プースカフェ風虹色デザート

 

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パッケージのデザインが変わっていた

過去にお菓子作りにハマっていた時期があり、このエアプレインゼリーはお馴染みのブランドではありました。
他にはないブルーベリー味の真っ青な色が好きだったんです。

たまたま2つのスーパーマーケットで2回に分けて6、7種類のゼリーを買ったんです。2回に分けたのは特に意味はありません。

それらのゼリーの箱を並べてみてやっと、パッケージのデザインが微妙に違っている事に気付きました!

左がお馴染み旧バージョン、右は前と少し似てますが、もっとスッキリしたデザインになってます。
いつ変わったのかは分かりませんが、きっと最近だと思います。

あと限定デザインまで出てたんです。
よく見ると90周年限定バージョンと書いてあるではないですか!

このパッケージのブランコに乗った女の子は、きっとその90年の歴史の中で有名だったんだろうな。
そう思うと、とても興味が湧きました。

もう少し観察してみようと旧、新、限定バージョンのパッケージをよーく見てみました。

まず旧バージョンの箱の裏には主に迷路などのゲームが載っていましたが、新バージョンにはゼリーのレシピが付いていて、Instagramのページまである事が分かりました。現代的になってる!
ちなみに限定デザインのものにはエアプレインゼリーの豆知識が書かれてました。

他に目を引いたのは旧バージョンのパッケージに書かれている、飛行機のキャラクターからと思われるメッセージ。
こう書いてあります。

Hi, Bertie the Aeroplane here. Did you know that I’m named after aeroplane lover Bert Appleroth? He created the delicious Aeroplane Jelly way back in 1927.
Today, there’s a whole fleet of yummy flavors and varieties to try.
So sing it with me, “I like Aeroplane Jelly. Aeroplane Jelly for me!”

やあ、飛行機のバーティだよ。知ってたかい?僕の名前は飛行機好きのバート・アペレロスからとったんだよ。彼は1927年においしいこのAeroplane Jellyを作ったんだよ。
今日では、おいしい味の豊富な仲間が試せるようになったよね。
さあ僕と一緒に歌おう ♪Aeroplane Jellyが好き、僕の為のAeroplane Jelly♪

どうやらこの飛行機にはちゃんと名前があって、バーティというらしいです。
でもその名前をもらったバート・アペレロスって誰?歌??
90年前という事は1927年。かなり昔ですよねー。

※新パッケージの方には上のようなメッセージはなく、代わりにMade in Australia が強調されてました。これ安いしおみあげに良いかも!

とても有名なエアプレインゼリー

このゼリーはかつて、大々的に宣伝されて子供たちにとって国民的なおやつでした。

「昔の母親は働きに出ずに家で家事をしてたから、いつも母親は子供たちに安いおやつを探していたんだ。エアプレインゼリーは安くて最高のおやつだったんだよ!」

あるオーストラリア人の年配の方が、そう教えてくれました。

今年(2017年)の2月には、Luna Parkで一般の人向けに90周年イベントが行われたりしてたみたいです。
あ〜完全に乗り遅れた…(^_^;)

それにネットで調べてたら、ターコイズ色のゼリーとかもあるそうです。
ターコイズはブルーヘブン味? 他にもピンクのクリームソーダ味とか。一体どこで売ってるんでしょう。

スーパーマーケットを色々見て気付いたんですけど、お店によって置いてるゼリーの品揃えが違うんですよね。
王道のイチゴとかライムとかそういうのはどこでもあるんですけど、マンゴーとかポートワイン味とかになってくると、置いてないお店も多い!

特にこのゼリーに至っては!じゃん!

Glitter Jelly!!

ウェブサイトに90周年を記念して期間限定でグリッターゼリー発売中って書いてあったので探したんですが、なかなか置いてなくて。やっとシティのColesで見つけたものの、今度は赤と青しかなくて。
結局たまたまど田舎のスーパーで緑を見つけたので買いました。
キラキラとラメみたいに光るゼリーなんでしょうか?楽しみです〜!

こちらがAeroplane Jellyのウェブサイトです。
http://www.aeroplanejelly.com.au

ウェブサイトにはレシピなんかも載っていて面白いですよ。外国って感じで、つい見入ってしまいます(笑)

エアプレインゼリーの歩み

という事で、このエアプレインゼリーの歴史について振り返って行きたいと思います。

パッケージに書いてたように、バート・アペレロス(Bert Appleroth)さんという方がこのエアプレインゼリーの創始者です。

彼は、もともとはシドニーのトラム(路面電車)の運転手でした。
当時のシドニーには路面電車が走っていたんです。(1879年〜1961年まで)
そのトラムを使って、彼がバスタブで作ったゼリーを直接一軒一軒売り歩いたんだそうです。

そして1927年にTraders Pty Ltdという会社を結成。
その時代、飛行機は新しくてエキサイティングだったので、そのイメージでAeroplane Jellyと名付けました。

時代を感じますねえ。それにしてもバスタブって…。ちなみに1927年と言えば、日本は昭和2年です。

1927年
トラムの運転手バート・アペレロスさん、
彼のバスタブでゼリーを作ってシドニーのトラムで配る。

Market St and Elizabeth St, Sydney The Photographic Collection

1930年
ゼリーのCMソングがAlbert LenertzとLes Woodsによって作られ、
1930年代初頭の日曜午後1時、
ラジオステーション2KYで初めて曲が流される。

1934年 
農村への配達を行うためにTiger Mothという飛行機を使用。
彼の宣伝活動とゼリーの広告キャンペーンは大成功し、HoldenやVegemiteと同様に国民的アイコンとして有名になる。

de Havilland DH82 Tiger Moth DF112 9 July 2011 Tony Hisgett

1938年
当時5歳だったJoy Kingが200人の子供の中から勝ち残り、
ゼリーのCMソングのオフィシャルボイスとなる。
この時の歌は、今日の宣伝でも使われている。

この歌は1940年代にはオーストラリアのラジオで1日100回以上この曲が流れていたくらい有名だったそうです。

1942年
飛行機Bertieのキャラクターが、
映画館の2分間CMにてシネマスクリーンデビュー。

これ、実は今日でもYoutubuで見る事が出来ます。
Birtieって、あんな顔して結構なお歳だったんですね!(笑)

1950年
1938年のタレントクエストでJoy Kingの次の候補者の一人だったTommy Dawesが、
“口笛を吹く少年”としてゼリーのパッケージシンボルとなる。
彼は70年代後半まで色々なゼリーのパッケージを飾り、
80年代後半から90年代中期には復刻版も出ていた。

何十年も後になって、この時の心境を少年トミーくんだった男性が語っています。
自分の顔がたくさん印刷されて、とってもとっても嬉しかったそうです。

1953年
オーストラリア初のローカロリーゼリーが紹介される。
これは今日でもAeroplane jelly Liteとして売られている。

1960年
あの有名なブランコに乗った女の子が白黒テレビのCMに登場。

1970年
NSW州以外の州へも進出。VIC州、QLD州、SA州、WA州へ。

1981年
世界一大きなゼリーを作ってギネスの世界記録に載る。
ゼリーはスイカ味で3万5千リットルだった。

1988年
オーストラリア建国200年周年記念を祝って、オーストラリアのフルーツシリーズが発売される。
ネイティブフルーツであるQuandong、Midjinberry、Lilly pilly味は1992年まで売られていた。

Quandong (Santalum acuminatum) fruit & seeds at Angas Downs, NT 3 September 2011 JennyKS

1994年
孫の代まで受け継がれたAeroplane Jellyの会社だったが、アメリカの子会社McCormick Foods Australiaに売却される。

1996年
飛行機Bertieが再登場。
同時に20機もの新しい友達が出来る。

2007年
80周年を迎え、
メルボルンとシドニーで盛大で大きなパーティが開かれる。

2008年
ゼリーのCMソングが、
ナショナルフィルムアンドサウンドアチーブにオーストラリアの今年の歌として加えられる。

2013年
すぐに食べるカップのゼリーが登場。
学校のお弁当にピッタリ。

2016年
マグケーキ発売。

2017年
90周年を記念して、グリッターゼリーと限定パッケージ発売。

Aeroplane Jellyの一番最初の工場はシドニー郊外のPaddingtonに、その後33年間West Rydeにあったのですが2006年にVictoria州のClaytonに移動したそうです。

おわりに

いかがでしたか?
普段何気なく知っていると思っていた物も、意外と奥が深かったりするんですね。
あのエアプレインゼリーの歌ですが、一度聴くと耳に残って思わず口ずさみたくなりますので(笑)、YouTubeで聴いてみてください。