ミュージアムパスで巡るシドニーの歴史博物館

ミュージアムパスで巡るシドニーの歴史博物館

オーストラリアは美術館や博物館に無料で入れる所が多いですが、シドニーの美術館はわりと無料ですが博物館は有料の所が多いです。

たくさんある博物館の中から気になる所だけ行くというのも良いですが、時間に余裕があればシドニーミュージアムパスを購入するのはいかがでしょうか?
購入すれば、指定された12の博物館や歴史的な建物がお得に利用出来ます。

有効期間が1カ月なので、期限内に全部回るのはもしかすると大変かもしれませんが、全部行けなくても最低2カ所行けば元は取れます!

美術館が知りたい方はこちら。
シドニーのアートギャラリー と併設カフェ

 

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シドニーの歴史的博物館・建造物

シドニーミュージアムパスとは

シドニーミュージアムパス (Sydney Museums Pass)は、Sydney Living Museums が運営する12の博物館及び歴史的建造物をお得に巡れる1カ月間有効のパスで、シドニーの歴史を知るには最適です。

チケット購入はロックス (The Rocks) ・ダーリングハーバー (Darling Harbour) にあるビジターセンター、またはオンラインでも買えますが、手っ取り早いのは各博物館での購入だと思います。

ウェブサイト
https://sydneylivingmuseums.com.au

ミュージアムパス (2018年時点)
Adult $24
Child (5–15歳) $16
Concession $16

(Full-time students, seniors, pensioners, and ISIC, YHA, HI, Nomad and VIP members)
Family $50
(2 adults and 2 children or 1 adult and 3 children)
4歳以下は無料

※ ひとつの博物館に1度しか入れません。 博物館で特別イベントがある時はチケットが使えないのでご注意ください。

各博物館の通常の値段 (2018年時点)
Adult  $12
Concession  $8
Family  $30
5歳以下は無料

博物館をほぼ制覇して感じた事

1カ月で12カ所は、やっぱりちょっと大変でした。
博物館に入場する時にスタッフがペンでミュージアムチケットにチェックを入れてくれるのですが、行った博物館が増えるにつれて「わあ、いっぱい行ったんだね!」と言われたので、全部制覇する人は少ないのかもしれません。

でも市内なら博物館同士が隣接しているので、上手くスケジュールを組めば簡単に1日に何カ所も行けますよ!

私はオーストラリアオタクなお陰で、1カ所行くとそこで感激してしまって1日1カ所が限度だったんですが、多分こんな人は珍しいので普通ならサクサク回れると思います。
ネットや本などで知識を得るのも良いですが、実際に現地に行ってみるとかなりの親近感が湧きますよ!

各博物館には日本語で訳された、地図や説明の紙も置いてありました。

でも、やっぱり英語のみの情報が多いし、ガイドツアーは事前の知識がある前提で話されるので、行く前に歴史のあらましについて知っているかどうかで楽しさが全然違って来ると思います。
(それについては、今の所ウェブ上には英語でしか情報がないようなので、これから日本語記事にしていきたいと思ってます。)

各博物館のスタッフはみんなすごく親切でフレンドリーな印象を持ちました。
ただ、日本人は英語が分からないだろうと思われやすいので、こっちから積極的に話し掛けるともっと詳しいインフォメーションをくれたりします。

1人のスタッフが色んな博物館に勤務するようで、違う博物館で同じスタッフに何度も会うという事もありました(笑)

ミュージアムリスト

これがミュージアムパスで行ける博物館・建造物のリストです。
シティから車なしで行く事を想定して分けてみました。

シドニーシティ内 (徒歩でも可能な場所)

The Mint (旧造幣局)  1811年
10 Macquarie St, Sydney NSW 2000
月〜金  9.30 – 5pm   ※ 入場無料
Caroline Simpson Library & Research Collection
(キャロライン・シンプソン図書館)
1984年

10 Macquarie St, Sydney NSW 2000
(The Mint の建物内)
月〜金  10am – 4.30pm   ※ 入場無料
Hyde Park Barracks Museum (ハイドパーク バラックス) 1819年
Queens Square, Macquarie Street, Sydney NSW 2000
(The Mint の隣)
毎日 10am – 5pm
Museum of Sydney (シドニー博物館) 1995年
Corner Phillip and Bridge Streets, Sydney NSW 2000
毎日 10am – 5pm
Susannah Place Museum (スザンナプレイス)1844年
58–64 Gloucester Street, The Rocks, Sydney, NSW 2000
毎日  2pm – 5pm (2時、3時、4時と1日3回ツアー開催)
The Crime Museum at the Justice and Police Museum
(犯罪博物館)
1856年

Corner Albert and Phillip Streets, Circular Quay, Sydney NSW 2000
土・日のみ  10am – 5pm
Elizabeth Bay House (エリザベスベイハウス)1835年
7 Onslow Ave, Elizabeth Bay NSW 2011
金・土・日  10am – 4pm

 

バスや電車で行ける郊外

Elizabeth Farm (エリザベスファーム) 1793年
70 Alice Street, Rosehill NSW 2142
水〜日  10am – 4pm
Vaucluse House (ボークルーズ・ハウス)1805年
69a Wentworth Rd, Vaucluse, NSW 2030
水〜日  10am – 4pm
Rose Seidler House (ローズ・サイドラーハウス)1948年
71 Clissold Rd, Wahroonga, NSW 2076
日曜日のみ  10am – 4pm

 

車がないと不便かもしれない場所

Rouse Hill House & Farm (ルースヒル & ファーム) 1813年
356 Annangrove Rd, Rouse Hill, NSW 2155
水〜日  10am – 4pm
Meroogal 1885年
Cnr West & Worrigee Sts, Nowra, NSW 2541
土曜日のみ  10am – 4pm

ミュージアム詳細

旧造幣局

The Mint
10 Macquarie St, Sydney NSW 2000
月〜金 9.30am – 5pm

入場無料 レストランあり 最寄り駅はSt James Station

歴史的建造物が多く並ぶマッコーリストリートにある旧造幣局は、マッコーリ総督によって1816年の植民地時代に病院として建てられた後、1855年〜1926年の71年間は硬貨を製造する場所として使用されていました。
現在は Sydney Living Museums の本部が置かれていて、入場無料で中を見る事が出来る他、ローカルのオフィス、会議室などのレンタルスペース、レストラン “No.10 Bistro”、売店、次に紹介する図書館などが入っています。

歴史関連の展示物も少しありますが観光地というよりは、現代も普通に活用されている新旧融合された建物です。

キャロライン・シンプソン図書館

Caroline Simpson Library & Research Collection
10 Macquarie St, Sydney NSW 2000
月〜金 10am – 4.30pm

入場無料

この図書館は The Mint の建物内にあるのですが、ミュージアムパスの12カ所のリストの中のひとつに入っています。
オーストラリアの建物、インテリア、家具、庭園などの歴史のコレクションが所蔵されていて無料で一般開放されていますので、ここまでならミュージアムパスは必要ないですね。

ハイドパークバラックス

Hyde Park Barracks Museum
Queens Square, Macquarie Street, Sydney  NSW 2000
10am–5pm

パスがない場合は$12 (2018年)  最寄り駅はSt James Station

ハイドパークバラックスはオーストラリアの囚人遺跡群 (Australian Convict Sites) のひとつとして2010年7月にユネスコ世界文化遺産として登録されています。The Mint のすぐ隣の敷地に建っていて、マッコーリ総督の指揮のもと1819年に流刑囚の建築家フランシス・グリーンウェイ (Francis Greenway) によって建築された男性囚人宿泊所です。
その後1848年〜1886年には移民女性の保護施設となり、1887年〜1979年には政府の施設として利用されていました。
囚人と言っても貧困の為に盗みを働いたような人たちが大半だったようです。

1階は入職当時のシドニーや囚人たちの様子を、2階は女性移民たちが生活していた様子やこの敷地から発見された出土品などの展示を、そして3階では実際に囚人たちが寝泊まりしていたハンモックがぎっしり入った部屋などを見る事が出来て、12の博物館の中で唯一日本語のオーディオガイドが借りれます。

シドニー博物館

Museum of Sydney
Corner Phillip and Bridge Streets, Sydney NSW 2000

毎日 10am–5pm
パスがない場合は$12 (2018年)  レストランあり 最寄り駅は Circular Quay

このシドニー博物館は、イギリスによる入植が始まった1778年当時に最初の植民地総督邸宅 (First Government House) があった跡地に建てられています。初代植民地総督のアーサー・フィリップ (Arthur Phillip) が原住民 Gadigal族 と最初の接触を持った重要な場所でもあり、初代から8代までの総督がかつてここに住んでいました。

館内の規模はそんなに大きくありませんが、この辺りにもともと住んでいた原住民たちの事やシドニーの変化して行く町の様子、活躍した人たちなど、ひと通り知る事が出来ます。映像などもありますが英語の文字での説明が多い印象です。

定期的に変わる特別展示物もあります。

スザンナプレイス

Susannah Place Museum
58–64 Gloucester Street, The Rocks, Sydney, NSW 2000
毎日 2pm – 5pm

パスなしは通常$12 (2018年)  当時を再現した雑貨屋あり 最寄り駅は Circular Quay

スザンナプレイス博物館は観光地で賑わうオーストラリア一番古い町ロックス (The Rocks) に位置し、かつてここに住んでいた労働者階級の人たちの生活の様子が忠実に再現されています。
1844年〜1990年までに実際にここに住んでいた家族は100組以上。数回に及ぶ開発の危機に晒されてながらも生き延びた貴重な建物は、他の歴史的建造物のような華やかさはありませんが、電気やガスのない時代を身近に垣間見る事の出来る興味深い博物館です。

この博物館の中へは2時・3時・4時と1日3回開催されるガイドツアー (英語) でしか入る事が出来ませんので注意してください。


ツアー予約は角にある20世紀初期の様子を再現したコーナーショップにて。こちらは自由に入れて買い物も出来ます。

犯罪博物館

The Crime Museum at the Justice and Police Museum
Corner Albert and Phillip Streets, Circular Quay, Sydney NSW 2000
土・日のみ 10am – 5pm

パスなしは通常$12 (2018年)  最寄り駅は Circular Quay

この博物館は、かつて水上警察署と裁判所として使われていた建物です。
1850年代のシドニーは流刑囚制度が廃止され、ゴールドラッシュや輸送と通信の発達などにより都市が拡大していった反面、拠点となる港付近は犯罪が増加していきました。そこで1856年に出来たのがこの水上警察裁判所で、1886年には警察署も作られました。
犯罪に用いられた凶器などの展示、実際に使われていた裁判所や独房の様子など、シドニーのダークサイドな一面を知る事が出来ます。

エリザベスベイハウス

Elizabeth Bay House
7 Onslow Ave, Elizabeth Bay NSW 2011
金〜日 10am – 4pm

パスなしは通常$12 (2018年)  最寄り駅は Kings Cross

賑やかなキングスクロスから少し離れた所にあるエリザベスベイハウスは、港が一望出来る閑静な住宅街の中にあります。
この1835年に建築された当時シドニーで最も美しいと言われたギリシア復古スタイルの建物は、植民地書記官であったアレキサンダー・マクレー (Alexander Macleay) の邸宅です。ほぼ正確に再現したというその19世紀の部屋の様子は、ため息が出るほど豪華で素敵です。
かつてこの場所には豊かな庭園も広がっていたそうですが現在は家が建ち並んでおり残っておらず、代わりに博物館前にきれいな庭園が作られています。

エリザベスファーム

Elizabeth Farm
70 Alice Street, Rosehill NSW 2142
水〜日 10am – 4pm

パスなしは通常$12 (2018年)  ティールームあり 最寄り駅は Rosehill

この建物はオーストラリアの羊毛産業の発展させ、初めて商業的なワインの生産を行った人物、そしてラム酒の反乱の黒幕として知られるジョン・マッカーサー (John Macarthur) が家族と住んでいた邸宅で、彼の設計により1793年に建築されました。
建築当時はまだイギリスがオーストラリアに入植してから間もない頃だったので建築技術がしっかりと確立されいなかった為、建築後も少しずつ建て増しや改装が施されて今のような外観になりました。
広大なパラマタ周辺の土地を所有していたマッカーサーですが、邸宅は豪華でありながら素朴な感じで庭園も素敵です。

ボークルーズハウス

Vaucluse House
69a Wentworth Rd, Vaucluse, NSW 2030
水〜日 10am – 4pm

パスなしは通常$12 (2018年)  ティールームあり
最寄り駅は Edgecliff ですが距離があるのでバスがおすすめです。

ボークルーズハウスは1827年に弁護士であり探検家である著名人ウィリアム・チャールズ・ウェントワース (William Charles Wentworth) が購入し、現在のような広い庭園を持つゴシック様式の建物になりましたが、もともとは1805年に変わり者と言われたアイルランドの騎士ヘンリー・ブラウン・ヘイズ (Henry Browne Hayes) が建てた石造りの家でした。
何十年もかけて建て増しされていったその邸宅の中は驚くほど広く、当時の家具や調度品などのインテリアには目を見張るものがあります。

ここでもハイドパークバラックスのようなオーディオガイドが借りれますが、英語のみです。

ローズ・サイドラーハウス

Rose Seidler House
71 Clissold Rd, Wahroonga, NSW 2076
日曜日のみ  10am – 4pm

パスなしは通常$12 (2018年)  こちらもバスがおすすめです。

この建物は他の博物館と比べると年代が新しく、1948年に有名な建築家であるハリー・シドラー (Harry Seidler) が両親の為に建てた家です。その斬新でモダンなデザインは当時かなり話題を呼んだだけあり、今見てもかなりおしゃれで戦後に建てられたとはとても思えないくらいです。彼の革新的な建造物は、実はシドニー市内にもあります。

ルースヒル & ファーム

Rouse Hill House & Farm
356 Annangrove Rd, Rouse Hill, NSW 2155
水〜日 10am – 4pm

パスなしは通常$12 (2018年)
パラマタ近く、 Rouse Hill town centre から徒歩30分程かかります。

1813年に建てられた家と一帯のファームは現代に残る植民地時代の最も古い庭園で、ここにはかつて6世代に渡って家族が住み続けていました。
年代物の家具や60年代に購入されたテレビ、家を補修した跡など、移りゆく時代を生きた人たちの軌跡を感じる事が出来ます。

家の中に入る事が出来るのは2時のガイドツアーでのみです。

メルーガル

Meroogal 
Cnr West & Worrigee Sts, Nowra, NSW 2541
土曜日のみ 10am – 4pm

パスなしは通常$12 (2018年) 最寄り駅はBomaderry ですが週末なので交通に制限があるかもしれません。

ここだけ遠方で、開館が土曜日のみだった為に私が唯一行けなかった博物館です。
Wollongongよりもかなり先のシドニーから車で南へ2時間以上走らせた所にあり、写真で見るとターコイズ色のペンキで塗られたかわいい家です。

ケネス・マッケンジー (Kenneth McKenzie) が妹の為に1885年に建てた家は、4世代の女性が住む家となりました。
彼の手作り家具や個人的な日記帳、100年前の家庭用品などを見所です。

おわりに

いかがでしたか?
少しずつ個々の博物館についても書いていく予定です。
もしも興味を持ってもらえたなら嬉しいです。