※ このブリュワリーは2024年9月1日をもって閉店しました。レント高騰が理由だそうで、移転予定もありません。
その時のことはアメブロ↓に書いています。
シドニーのセントラル駅からわずか1駅、レッドファーンの駅近ブリュワリー『Atomic』 が閉店すると聞いたのは、8月31…
派手な壁が印象的な『アトミック (Atomic)』というブリュワリーは、レッドファーン駅から徒歩5分ほどのところにあります。
2020年に西オーストラリア州の有名ビールメーカー『ゲージローズ (Gage Roads)』 のメンバーがシドニーに設立したこのブリュワリーは、ビールがおいしいのはもちろん、アジアンフュージョンの食事も評判が良く、ファンも多いんです。
シティからもそう遠くないですし、ふらっと立ち寄りやすいのも嬉しいですね。
こんなビールです
レッドファーンにあるブリュワリー
遠くからでも目立つこのブリュワリーは、もともと赤レンガの倉庫だったようです。
158 Regent St. Redfern NSW 2016
https://www.atomic.beer/ (閉鎖)
日〜木 11am-10pm / 金・土 11am-12pm
初めてここに来たのは2022年8月でしたが、ネットでこのブリュワリーを検索するとまだ絵が描かれてない黒っぽい建物がたくさん出てくるので、もしかしたら最近描いたのかもしれません。
外の壁の一部もまだ絵を描いている最中でしたが、2週間後くらい後に来ると、ポップな感じに仕上がっていました。
そして、この外観に負けず、中もカッコ良いんです!では入りますね。
近未来とレトロが混じったような不思議な雰囲気。
1982年に公開されたアメリカのSF映画『Tron』からもインスピレーションを得て、シドニーを拠点とするインテリア会社 YSG が発案したそう。カラフルなのにガチャガチャしてなくて、なんんとなく落ち着くんですよね。
狭いスペースを有効活用するために、ケグ (keg) というアルミニウムで出来た小さなビールタンクにビールを詰める工程を省いて、大きなタンクから直接グラスにビールを注ぐ仕組みになってるらしいです。
確かに、とても広々とした感じがします。
剥き出しになっている銀色の大きなタンクも手伝って、近未来的というか宇宙的というか、面白い味を出していますよね。
角にはステージもありますし、階段を上がって少しだけ高くなっているところには、キッチンもあります。
かなりの席数がありますし、仕事帰りの人がここで一杯飲んだりディナーしたりするのに良い場所です。女性ひとりでもふらっと入れそう。
では、ビールを見てみましょう!
アトミックのクラフトビール
レッドファーンラガーなんていうのもありますし、期間限定ビールも捨て難い。
そんな時はやっぱり数種類のビールを少しずつ試せるテイスティングパドルですよね!
こちらがビールのリストです。ここから6種類 ($20) 選ぶのですが、① XPA、② Hazy、③ Pale Ale の3種類は絶対で、あとの3種類をメニューから選ぶとのこと。(2022年当時のことなので、変わっているかもしれません)
ということで、パドル‼︎
友達とビールの内容が被らないように相談して、お互いのビールを味見。これでたくさんの種類が飲めるというわけです。
…と言っても、そんなにこだわりがあるわけではないのですが、ざっくり感想を載せておきます。
- XPA 4.2%
さっぱりすっきりしていて飲みやすかった。 - Hazy 4.5%
わりと苦味もありました。 - Pale Ale 4.7%
コクがあるなと思いました。 - Lager 4.2%
味が濃くて、これぞラガーという感じ。 - Mando Sour 4.2%
マンダリンのビールだそうで、柑橘系の良い香りと飲みやすい酸っぱさ。 - Natty Sour 6.66%
サワーにしては落ち着いた味で、芳醇な香りでした。 - Brown Ale 5.5%
スタウトを薄くしたような苦味がありました。 - Oatmeal Stout 6.2%
オートミールを使った Breakie Beer だそうですが、普通のスタウト? - Amber Ale 5.8%
苦味のあるビール。
そして、飲み終わった後は、期間限定で出ていたレモンホイップ (Lemon Whip) というビールも注文!
期間限定ビールが気になったらすぐ来るべし!
このビールは、2022年クラフトビールとサイダーの祭典GABS で賞を取ったレモンメレンゲビールで、上にクリームが載っててとてもおいしかったので、友人はリピートしてました。
でも多分、知らなかったら気付かなかったと思うので、ブリュワリーに行く前はウェブサイトなりインスタなりチェックしておくのがおすすめです!
本当のことを言うと、一回めは私が待ち合わせに遅れたのですが、その時すでに友人がこれを頼んで飲んでました。ですが、バーナーが壊れたとかで焦がしなしのクリームだったので、これは2回目のリベンジでした。
やっぱり焦がした方が香ばしくて数倍おいしいと思います。こんなビール、初めて見ました (笑)
良かったら、焦がしてるところの動画見ます?↓
これはテンション上がらずにはいられません!
一緒につけてくれた使い捨ての木のスプーンでクリームをすくって食べると、焦げだ香ばしさがふわっと口に入って来ます。
だんだんパフェを食べてるような感覚になって来て、ビールに到達すると「あ、そうだこれはビールだった!」と思い出させられる感じ。
ただ、最初の日にクリームを食べ終わった友達のビールを味見させてもらった時、「なんて甘くておいしいビールなんだろう!」とびっくりしましたが、この甘々なクリームの後にビールを飲んでも、酸味は強調されても甘味はあまり感じなかったかもです。
写真を撮ったり色々していたら、クリームがグラスまで落ちて来て手がベタベタになっちゃいました (笑)
ちなみにツイッターで写真をシェアしたらかなり反応が良くて、フォロワーさんがこの次の週に行ったそうなのですが、クリームを乗せたビールは終了していて缶しか売っていなかったとのこと。
…こういうこともあるので、気になるビールがあったらすぐ行った方が良いですね。でも、きっとまた近いうちに面白くておいしいビールを作ってくれる気はします。
カクテルやワインもありました
カクテルやワインも置いていて、Konpira Maru って日本語⁉︎ と思いきや、調べてみたらクイーンズランド州とビクトリア州にワイナリーを持つオーストラリアの会社で、日本は関係ないようです。
メニュー上2つがナチュラルワインとのことで、私はいちばん上のスパークリングワインを頼みました。
そして食事。
食事もおいしい!
アトミックには腕のあるシェフがいるらしく、メニューはアジア系。
テーブルについている QR コードからも注文出来ますが、友人がコリアンダー (パクチー) を抜いて欲しいからと、直接スタッフにオーダーしに行きました。
頼んだのは Poke Bowl $18、Atomic Wings $16、Edamame $8。どれもおいしかったです。枝豆はガーリックとトリュフオイルがかかっていて、手がベタベタになりましたけど (笑)
2回目に来た時は Edamame と Flash Fried Squid $18を。イカは柔らかくておいしかったです。
取り皿やフォーク、割り箸などはセルフで取りに行くようになっています。
久しぶりの来店
2024年7月、久しぶりにここに来ました。
ビール友達とボタニーのブリュワリーに行った帰り、レッドファーンで乗り換えなので、ここでディナーを取ることに。
メニューは変わっていましたが、相変わらずのアジアンメニュー。
ソフトシェルクラブのバオ ($20)、思ったよりも大きかったです。そしてダックのスプリングロール ($16)、コリアンチキン ($18) は結構、というかとても辛かったですねw
ビールは期間限定のチェリースタウト。スタウトなのに軽くて酸味があって、好きでした。
壁にこんなのも貼ってました。ハッピーアワーは平日4時〜6時ですってよ!
それにしても、トイレてこんなに真っ赤っかでしたっけね?全然覚えてなくて。
最初に来てから2年経過、時間が経つのは早いものです。ブリュワリー巡り歴も長くなりました。
アトミックのグッズも!
ブリュワリーと言えば、Tシャツや帽子などグッズ販売!オリジナルのホットソースなんかもありました。
2022年当時はまだ新型コロナウィルスの影響が残っていたので、独自でサニタイザー作っているところも多かったですね。
おわりに
ブリュワリーの多くは人が行かないような工場地帯が多いので、よほどビール好きな人ではないと勧めるのを迷うのですが、ここは自信を持ってお勧め出来ます!
駅やバス停も近いので、ぜひビールや食事を楽しんでください。
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