マルーブラにある『Greek Cakes by Eleni』は、40年以上お菓子を作り続けているキプロス出身のオーナーが運営する小さなカフェです。
オーナーのファノスさんと奥さんのエレニさんは、1975年に結婚してからすぐにオーストラリアに移住したそうで、彼の作る昔ながらのお菓子には根強いファンが多いそう。
たまにはギリシャのお菓子も良いですね。
マルーブラのギリシャ系カフェ
『Greek Cakes by Eleni』は、たくさんのお店が並ぶ マルーブラの Anzac Parade にあります。
914 Anzac Parade, Maroubra NSW 2035
https://www.facebook.com/
月〜土 7am-5pm / 日 8am-4pm
ショーウィンドウに飾られたお菓子がおいしそう。では中に入ってみましょう。
細長い店内には、色んなお菓子が並べられています。
ショーケースには、ギリシャ系のカフェでよく見掛けるかわいらしいクッキーがたくさん!
ちなみに、知らない名前がたくさんあるので Koulouria って何だろう?と思って調べたら、Koulourakia ともいうギリシャのバタークッキーのことらしいです。
そして小さくて見えにくいですが、上の写真の左上にある Shoushouko は、ブドウジュースをペースト状にしてナッツと一緒に乾燥させた、キプロスの伝統お菓子なんですって!
外から見えた窓際のお菓子も色々あります。
バクラバ (Baklava) は中東系のお店でもお馴染みの激甘お菓子なので分かりますが、聞いたことがない名前のものは調べてみました。
ガラクトブレコ (Galaktoboureko) – カスタードにフィロという薄いパイ生地のようなものにカスタードを挟んで焼き、シロップを染み込ませたもの。ギリシャだけではなく中東でも食べられている伝統的なお菓子。
ブガツァ (Bougatsa) – こちらもフィロ生地にカスタードを詰めたもので、ギリシャやクレタ島などで食べられているんだそう。ギリシャはカスタードを詰めるのが一般的のようですが、場所によってはクリームチーズやミゼトラチーズなどを詰めるところもあり、甘くないものも存在するようです。この店は何が入ってるんでしょうか。
アップルシュトゥルーデル (Apple Strudel) – これはギリシャというよりオーストリアやドイツの伝統お菓子で、リンゴをシュトゥルーデルというパイ生地で焼いたものです。
リコッタフォールズ (Ricotta Folds) – 2010年に書かれた Good Food の記事によると、このお店でずっと作り続けているというキプロス名物のお菓子なんだそう。カリカリのフィロに包まれたミゼトラチーズ (リコッタチーズに似ている) にシロップを染み込ませてシナモンをかけたものらしいですよ。
更に記事では メロマカロナ (Melomakarona) という蜂蜜に浸したシナモンとクローブの風味のクッキーや Paximadiaki というアニスシードとオレンジビスケットのミニチュア版?も紹介されていましたが、この時はなかったような…。
まあ、メロマカロナはクリスマスの時に食べるそうなので時期になれば売られるのかもしれません。
Paximadiaki は調べても出て来なくて、おそらく Paximadia とも言うギリシャ版ビスコッティではないかと思われます。(もしかしたら名前が書かれてないだけで、聞いたらあるかも?)
そして、ティラミスやブラックフォレストなどもありました。
そして、プレゼントやお土産に良さそうなクッキーの詰め合わせも。
$20とちょっと高いですが、いろんなクッキーが入っているのは嬉しいですよね。
ということで、私たちはこれを買って食べたのですが、このクッキーは私のイチオシです!
ギリシャ系のクッキーって激甘なところが多いのですが、このお店のクッキーは甘過ぎずしっとりとしてました。思わずパクパク食べてしまいそうになるくらい、とてもおいしかったです。
でも、もちろんバクラバはお約束通りの甘さでしたよ!そりゃあ、これは激甘じゃないと期待に応えられないですもんね。
ただ、ティラミスはなんかちょっと不思議な味で、生地も固くてうちのパートナーは苦手だと。うーん、確かに想像していたものとはちょっと違いました。
そして私はパートナーが言うまで気づきませんでしたが、生粋のオーストラリア人のパートナー的に面白く感じたのが、アップルパイの形だったようです。確かに通常ベーカリーで買うような形ではなく、一見ミートパイに見える形でした。
オーナーさんは私が生まれる前からオーストラリアに移住していたとはいえ、私たち日本人がこの国の日本食に微妙に違和感を持つ時があるように、生まれ育った国での感覚の違いなどはあるんでしょうね。
そういうのも含めて、色んな発見があって面白かったです。
ちなみに、甘いのばかりではなくミートパイもありますし、スパナコピタ (Spanakopita) というほうれん草やリコッタチーズなどをフィロで巻いた伝統的なギリシャのパイもあります。
今度ゆっくりランチしに来ても良いかも。
ちなみにですが、実はここ、以前は『Athens Cake Shop』というお店だったのですが、そのオーナー家族はアールウッドというところで同じくギリシャのお菓子を販売しています。
昔ながらの素朴なギリシャ系スイーツ屋さん、そんな表現がぴったりな『トリアノン・ケーキショップ (Trianon Cake Shop)』はシドニー中心部から約10km、マリックビル駅から3kmほど南へ行ったアールウッド (Earlwood) […]
キプロスについて簡単にまとめました
おわりに
馴染みのない国の食べ物って最初は戸惑いますが、色々と知るともっと試してみたいような、興味がわいて来ることはよくありますよね。
今度行く機会があれば、キプロス名物も食べてみたいです。
あ、キプロス (Cyprus) は英語だと「サイプルス」みたいな発音になるので、気をつけてくださいね!
ギリシャ系カフェと言えば、こちら↓はシドニー周辺にたくさん店舗があるので、もっと利用しやすいかもですね。
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