パブやボトルショップなど、オーストラリアのあちこちで見かけるジェームズ・スクワイア (James Squire) のビール。
ブリュワリーはシドニー郊外のキャンパーダウンにあるのですが、ブリューハウスはシドニーだけではなく、メルボルンを含むビクトリア州に3軒、クイーンズランド州に3軒、西オーストラリア州パースに1軒と色んな州にあります。 (2023年時点)
でも、やっぱりオペラハウスが目の前という最高のロケーションのシドニーのサーキュラキーにあるブリューハウス『ジェームズ・スクワイア・ランディング (The Squire’s Landing)』がイチオシです!
併設されているレストランにはキッズメニューもあるので、家族連れもオッケーですし、ブリューハウスはひとりでも入りやすい雰囲気なので、シドニー観光の際にもぜひ‼︎
ジェームズ・スクワイアってどんなビール?
ジェームズ・スクワイアのビールは、1998年にオーストラリアビール大手のライオンが、ジェームズ・スクワイア (1754-1822) にちなんで作れました。
彼はオーストラリアで初めてホップの栽培に成功し、オーストラリア最古のビールを醸造した人物です。
現在オーストラリアデーと呼ばれている1788年1月26日に第一船団で囚人としてシドニーに来た彼は、つまりイギリスから航海の末、多くの囚人と一緒にこの場所周辺に着いたことになります。
だから、このブリューハウスは『スクワイア・ランディング(The Squire’s Landing)』という名前なんですね。
ジェームズ・スクワイアのビールの中でいちばん有名なのが One Fifty Lashes (150回の鞭打ち) というペールエールで、これはビールを作りたかったスクワイアが材料を盗んだために捕まり、150回の鞭打ちとビール2樽という判決が出たことに由来しています。
こんな風に、ビールは彼にまつわる名前が多いんですよ。
スクワイア・ランディングがあるのはここ!
スクワイアズ・ランディングは、サーキュラキー駅から見たら左側 (ロックス側)、 オーバーシーズ・パッセンジャーターミナル (Overseas Passenger Terminal) の向こう側です。
Overseas Passenger Terminal, Circular Quay West, The Rocks NSW 2000
https://www.jamessquire.com.au/brewhouses/
月〜金 12pm-Late / 土・日 11am-Late / 祝日 12pm-12am
では、入ってみましょう!
中に入るとすぐ、大きな窓からオペラハウスが目に入ります。どうですかこの景色、素敵じゃないですか?
店内にはテーブル席もたくさんあり、2階はレストランになってます。(メニューはブリューハウスメニューとレストランメニューがあります)
もちろんオージーに人気の外席も。天気の良い日に昼間からビールなんて、最高ですよね。
こんな席もありました
この時は歩き疲れて、ふらっとひとりで寄りました。スイカのビール、おいしかったです。
ブリューハウスのすぐ向かい側は Campbells Cove
夜に来るのもおすすめです!
夜、暗くなってから来るのも雰囲気があって素敵です。特にオペラハウスが特別にライトアップされる日は最高にロマンチックですね。
私が初めてここに来た日もそんな日でした。(この時もひとりでしたが)
ちょっとだけ私の個人的な話になりますが、聞いてください。
オペラハウス50周年記念で無料イベントが開催されていた2022年10月、コーラスやシドニーの歴史になぞったオペラハウスのライトアップなどを見に来ていた時に、たまたまこのブリューハウスを見つけたんです。
色んな角度からライトアップの写真を撮っていて、ロックス側に来た時にふと見たらジェームズ・スクワイアのマークが…。
「こんなところにいつからあったんだろう?」と興味津々。(どうやら2017年からあったようです)
ぐるっと表に回ったら、4種類のビールを少しずつ飲めるテイスティングパドルの看板が出てるじゃないですか!
「これは今度来なきゃ」と思いつつ、ふと「ここ、絶対に景色が良さそうだなあ」と中を覗いてみたい衝動が抑えられず (笑)
ということで、そろーっと足を踏み入れてみました。
ほらね、やっぱりきれい!と、もっと見てみたくてさらに奥へ…。
ここまで来て「あ、ここならひとりでもビール飲めそう!」と感じたので、この際ここまで入ったことだし注文することに。 (もちろんパドル 笑)
パドル ($15)、4種類何にするか迷いましたが、とりあえずベーシックなものとジンジャービアを。
選んだビールについての紙も一緒にもらえます。
それにしても、オペラハウスでイベントをやっているのにお客さんがあまり入ってなくてガラガラ!ラッキーでした。
でもきっと、ビビッドシドニーの頃は混み合いそうですね。
ついでなので、この時に私が見た50周年記念のオペラハウスライトアップ写真もどうぞ。
こんな景色を見ながらおいしいビールが飲めるなんて、幸せな気分になりました。
あ、でもひとつ伝えておきたいことがあります。
たまにオペラハウスが見えないこともあります
このブリューハウスはフェリーターミナルのすぐ横にあるので、大きな船がしょっちゅう停泊しているんです。
その場合、船がブリューハウスの前に立ちはだかるので、残念ながらこのブリューハウスからはオペラハウスは見えなくなります。
これはハーバーブリッジの上から見たところ。完全にブロックされているのが分かりますか?
景色が目当てで来たのに、オペラハウスが見えなかったらガッカリしますよね。でも、そういうこともあり得るということは念頭に置いておいた方が良いかもです。
ブリューハウスは他の州にもあります
ジェームズ・スクワイアのブリューハウスは、ニューサウスウェールズ州だけではなく、クイーンズランド州、ビクトリア州、西オーストラリア州にもあります。
Ruiさん (@rui_monologue) が、ゴールドコーストの『The Lucky Square』について書いてますので、そちらも読んでみてください。※ツイッターアカウントは鍵付きです。
オーストラリアの人気クラフトビールJames SquireのブリューハウスTHE LUCKY SQUIRE(ザ…
おわりに
サーキュラキー・ロックスあたりは雰囲気が良かったり歴史があったりするバブやレストランがたくさんあるので、行きたいところがたくさんあって迷ってしまいます。
でも、間違いなくここはおすすめです!
… といってもまだビールしか飲んだことがないので、いつか食事もしてみたいです。
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