クイーンズランド州のリゾート地、ゴールドコーストのサーファーズパラダイス。
そこにあるお土産屋さんと言えば、日本人好みのお土産をバランスよく取り揃えてくれているOK ギフトショップが有名でした。
が、新型コロナウイルスの影響を受けて、なんと残念ながら閉店するそうです。
2021年6月23日から7月6日まで、70%オフの閉店セールをしているそうなので、行ける人は行ってみてはいかがでしょうか?
実は私、ワーキングホリデーの頃にちょっとだけここで働かせてもらった事があったので、ものすごく寂しい気持ちになっています。
なのでそんな懐かしい思い出に浸りつつ、このお店について書いてみたいと思います。
OK ギフトショップってどんなお店?
OK ギフトショップは、芸能人の大橋巨泉さんのお店です。ひと昔は日本のテレビによく出ていた有名な人すが、もしかしたらもう若い人は知らないかもしれませんね。
お店の名前は、大橋巨泉さんの “O” と、共同経営者であるゴードン門田さんの苗字 “K” を合わせて “OK ギフトショップ” なんだそう。
アメリカに憧れを持っていた巨泉さんは、1973年に「日本人が日本語で買い物できるお土産屋さん」をカナダのバンクーバーにオープンさせました。そしてその後、同国にナイアガラ店、バンフ店とお店を増やして行きます。
オーストラリアとニュージーランドにお店を出したのは、冬になると観光客が激減するカナダと季節が逆の南半球だったからとの事で、つい最近まで OK ギフトショップは全7店舗あったんです。
オーストラリアはケアンズとゴールドコースト、ニュージーランドはオークランドとクイーンズタウン (元クライストチャーチ) にありました。
私はオークランド店にも行きましたが、ニュージーランドのお土産がバッチリ揃っていて、さすがの品揃えでしたよ。
しかし2016年に巨泉さんが、2019年にはゴードンさんが他界され、その後も遺族の方々で経営を続けていたものの、新型コロナウイルスの煽りを受けて2020年6月にカナダの店舗は全て閉店したとの事です。
そして、2021年にはついにゴールドコースト店まで…!寂しいですが、これが時代の流れなのかもしれませんね。
ゴールドコーストのお店
ゴールドコースト店はサーファーズパラダイスのオーキッドアベニューにあり、まさに観光地の中心部!このお店は、1995年9月に7号店としてオープンしたそうです。
日本人経営だからこその行き届いた商品
OK ギフトショップでしか買えないものと言えば、コアラとカンガルーのキティちゃん。サイズも色々あってかわいかったです。
これぞ、日本人経営のお店!という感じですよね。
あと、今もあるかは分かりませんが、オーストラリア & ニュージーランドバージョンのキューピー人形やウルトラマンなども人気でした。
あの頃、ご当地キューピー流行ってたんですかね?シドニーでも一番星ラーメンキューピーとか色々あったと記憶してます。
こちらはコアラの絵がついたマカダミアナッツチョコレートのペースト。これ、今考えたらヌテラの類似品のようなものですよね (笑) 隣にあるコアラの時計と同様、在庫処分で従業員側に安くなって回ってきたので、買ってみました。
そして、最近オーストラリアではあまり見なくなったブルームというブランドの化粧品。かわいいので集めていたのですが、社割で少し安くなるので嬉しかったですし、試供品ももらった事があってラッキーでした。
他にもケアンズのマリーバ産マンゴーワインとか色々買ったはずなのですが、写真が残ってないみたいです。残念。
さて、ここからは OK ギフトショップにまつわる私自身の思い出話になります。
個人的に色んな思い出があるお店
私が働かせてもらったのは2007年という大昔、それもたった3ヵ月ほどでした。
でも、もともとお土産屋さん巡りが大好きだった私は、オーストラリアのお土産についてたくさん勉強させてもらいました。
私の「次の仕事はオーストラリア名産のオパールを売る仕事をしてみたい!」という夢も叶いましたし、たまたま運良くオーストラリアワインの基礎を教えてもらえる機会に恵まれたり、プロポリスやらビーポーレンやらマヌカハニーやら色んな健康食品がある事を知り、販売するために味見も出来ました。
考えてみたら、結構この時の経験がこのブログに役に立ってたりするんですよね。
他にもワーホリの人たちもたくさん働いていましたが、給与体制はしっかりしていて、短期しか働いてない私にもスーパーアニュエーションも払ってくれてましたよ。
ただ、働いていたのが冬のオフシーズンなのにスタッフが多過ぎたみたいであまりシフトがもらえなかったので、掛け持ちで仕事をしてました。ワーホリあるあるですね (笑)
あとね、サーファーズパラダイスは、当時ゴールドコーストで知り合って付き合っていた日本人の彼氏を思い出すので、楽しい思い出と黒歴史とも思える甘酸っぱい思い出が同時によみがえって来ます。
一緒にペアの BICO というサーフブランドのアクセサリーを買ったり、ホワイトオパールプレゼントしてくれたなあ…なんて。
ちょうど彼の帰国が6月で、タイミングよくオーストラリアのセールの時期と重なったんで、わざわざ OK ギフトショップで買ってきてくれたんですよね。(普段から私がいかにオパールが素敵かアッピールしていたのもあったかもw)
まあその後、彼とは国際電話で大喧嘩して別れたんですけどね。
それからシドニーに移動して出会ったのが今のオーストラリア人パートナーで、あの頃は「やっぱり一緒になるなら日本人が良いなあ!」と確信を得ていたのに、そして「私の本拠地はやっぱり日本!」と思っていたのに、人生って本当にどうなるか分かりません。
とにかく、色んな地域をうろちょろして2年を過ごした私の中で、サーファーズパラダイスが恋愛面以外でもいちばん人間関係もゴタゴタした場所でした。まあ、今となっては良い思い出ですよ。
とは言え、2018年に再びサーファーズパラダイスに来てみて驚いたのですが、あの頃の面影が少なくなってしまいました。だから OK ギフトショップを見付けてホッとしたのに、そこまでなくなってしまうんですね。そりゃ感傷的にもなっちゃいます。
「あーあ、日本人ばかりとつるんで〜」と思う人もいるかもですが、あの頃のサーファーズパラダイスは日本人と韓国人だらけだったんですよ。“オーストラリアの日本人街” なんて言われていたくらいですから。(…のわりにはジャパレスの仕事さえ見付けるのが大変と思いましたが)
おわりに
という事で、ゴールドコーストの OK ギフトショップがオープンしているのが見れるのもあと少しのようなので、行ける人は行ってみてください。
私は行けませんが、ちょうどうちのパートナーが数週間前からブリスベン・ゴールドコースト周辺に出張に来てるので、彼が行くかもしれません。
というか、シドニーはまさかの1年ぶりのロックダウン中、それも2週間。もしかしたらうちのパートナー、当分帰って来ないかも…。