シドニーシティの買い物スポットであるピットストリートモールには、レトロな雰囲気を醸し出すストランドアーケードがあるのですが、そこにはなんと、チョコレートショップが3件も入っています。
ひとつはアデレード発の『ヘーグスチョコレート (Haigh’s Chocolates)』、もうひとつはメルボルン発の『ココブラック (Koko Black)』、それからシドニー発の『ナットショップ (The Nut Shop)』です。
前者2つは店舗を複数持つチョコレート専門店なのに対して、ナットショップはシドニーに2店舗だけの昔ながらのお菓子屋さん。“Nut” というくらいなのでナッツ商品も多いのですが、チョコレートを始めとするたくさんのお菓子が売られていて、どこか懐かしい気分にさせられます。
有名チョコレートショップも良いですが、せっかくシドニーにいるのでシドニーならではのお店にも寄ってみるのも良いと思います!
お気に入りのお菓子を見つけよう!
こちらが1891年オープンというストランドアーケード (The Strand Arcade)。見ての通り、とても古い建物です。
そして、入り口を入って少し行ったところにこぢんまりとした、でも存在感のある『The Nut Shop』があります。
25 Strand Arcade, Sydney NSW 2000
https://www.nutshop.com.au/
月〜水・金 8am – 5.30pm / 木 8am – 7pm / 土 9am – 5pm / 日 11am – 4.30pm
ここは1939年にカール・メンデルス氏 (Karl Mendels) によって設立された家族経営のお店で、当時のレシピは現在でも受け継がれているそう。
特にお店の看板商品であるビエナアーモンド (Vienna Almonds) は南オーストラリア産のアーモンドにカラメルコーティングされたもので、戦時中も大鍋で手作りされ、アーケード周辺に良い香りが漂っていたと言います。
商品は可能な限りオーストラリア産の高品質な原材料で純粋なチョコレートのみを使用しているそうですよ。
50年代初頭からはマジパンやチョコレートコーティングされたオレンジ、ブランデープルーン、チョコレートヘーゼルナッツなどの商品も加わり、現在ではローストされたマカダミア、アーモンド、カシューなどのナッツ類、チョコレートやカラメルコーティングされたナッツ、フルーツやクリームなどが入ったチョコレート、果物の砂糖漬け、ターキッシュデライトなど様々な種類のお菓子が売られています。
それから、オーストラリアのお土産屋さんや免税店などで人気のあるマカダミアナッツですが、90年代に入るとこのお店ではチョコレートでコーティングされたマカダミアナッツが生産や配送が追いつかない勢いで売れたそうです。
買い方はお好みで
商品を購入する際は、あらかじめパッキングされているものを選んでも良いですし、量り売りで買う事も出来ます。
他の高級チョコレート店のようにキレイには並んでいませんが、このゴチャッとした感じが何となく親しみがわく感じ。
値段もわりとリーズナブルなので、ふらっと寄って気軽に買えます。
ひとつ売りもあるので、買い物途中にちょっと甘いものが食べたくなった時にも良いかもしれませんね。
動画は Dan Mendels氏のインタビューです。(英語)
これらの商品は全てウォータールー (Waterloo) にある工場で生産されているのですが、その工場内にはアウトレットのお店もあるので、行けるならそちらもお得ですよ。
ウォータールーのアウトレットショップ
ウォータールーにあるアウトレットショップはシティから少しだけ離れていますが、ストランドアーケード店と全く同じ商品が割安で購入出来ます。
70年代頃には複数の店舗があったそうなのですが、現在は2店舗のみとなっています。
20-26 Allen Street, Waterloo, NSW 2017
月〜木 7.30am – 4.15pm / 金 7.30am – 3.30pm / 土 10:00am – 4:45pm / 日 11.00am – 4.00pm ※ 祝日は休み
サリーヒルズ近くにあった最初の工場は生産や配送が追いつかなくなって手狭になり、1995年にシティのお店と空港へのアクセスが便利な今のウォータールーへ移ったそうです。
店員さんに言ったら、味見させてもらえますよ!
このお店にも私の大好きなフルーツの砂糖漬けがありました。
小さな子が喜びそうなチョコレートから、チェリーのリキュールチョコレートまで。あと、乾燥した枝豆も面白いと思いました!
クリスマスが近かったので、こんなチョコレートも。
ジンジャーの砂糖漬けなんて、ちょっと外国っぽいかもしれません。
殻付きアーモンドも珍しいかも?
オンラインショッピングもあるので、そちらを利用しても良いですね。
創始者のメンデルス氏は、ヨーロッパの不穏な戦争の空気から逃れて来た移住者だったそうです。
おわりに
昔から地元の人や観光客に喜ばれて来た、こんなお店もたまには良いものです。
きっと気に入ったお土産やおやつが見付かると思います!