③ 3月下旬 ワーホリも大変だなと思った新型コロナウイルス日記

3月の中旬辺りから、オーストラリアに住む人たちの生活を一変させてしまった新型コロナウイルス。その変わっていく様子をシドニーに住む私個人の目線で3月上旬、中旬と日記にしました。

今回は下旬に起こった出来事なのですが、まあ濃かったですね。まさか、ここまで変わってしまうなんて誰も思ってもなかったのではないでしょうか。

それに、誰かも言ってましたが2020年にワーホリに来た人たちは、前代未聞と言われた酷いブッシュファイヤーを経験し、そして新型コロナウイルスの蔓延という事態に見舞われて大変でしたよね…。

ひとつの国でワーホリするのは一生に1度だけですし、来て1カ月で帰国になってしまった人もいたようです。

② 3月中旬 感染者が拡大していく新型コロナウイルス日記

 

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3月22日 (日) 次々と閉鎖の発表

この日の正午よりスーパーマーケット、コンビニ、ガソリンスタンド、薬局、輸送、配達以外のサービスの停止されました。

そして更に夜には、翌日23日の正午からレストランもテイクアウェイ以外は閉鎖されると発表され、パブや教会、インドアスポーツなども対象になりました。 これによって、ますます多くの人たちが失業する事になったのです。

ちなみに私はこの時すでに必要最低限は家から出ないようにしていたので、実際の外の様子は見ていません。

https://www.pm.gov.au/

感染も差別も怖い

感染も怖いですが、失業者が増えた事でこれからますます気持ちに余裕がなくなる人が増えるだろうと思うと、少し恐怖を覚えました。

今までもポツポツと人々の隠れた本性が公になるような出来事が起こり始めていましたが、これからもっと深刻になっていくのではないかと。

差別用語を吐き捨てられるくらいならまだ良いですが、実際にどこかの国で襲われたというニュースも見ましたしね…。

だから、ワーホリの人はそういう意味でも日本の方が安全なのではないかとは思いました。まあ、とは言え日本では人種差別はなくても別の差別が待ち構えている可能性も大きいのですけれど。

その一方でこの頃は「仕事がなくなった〜」「シフト減らされた〜」というワーホリ の人たちのツイートが多くて、私は「いやいや、そんなこと言ってる場合じゃないかもよ?命がかかってるかもよ?」とちょっとヤキモキもしてました。

州境閉鎖が決定されていく…

この日、アデレードのお義父夫婦はキャラバンカーの旅行を中断して、ビクトリア州のポートフェアリーまで行ったところで自宅へUターンしています。

州境閉鎖を懸念しての事ですが、その後すぐ24日に南オーストラリア州が閉鎖がする事が発表されました。

実は私たちも8月に初のウルルに行く予定でいたのですが、その時期も微妙ですね…。

3月23日 (月) センターリンクに長蛇の列

この日は多くの職を失った人たちがセンターリンクに押し掛け、長蛇の列だった様子がニュースになりました。

オーストラリアはオンラインが発達しているわりに、初めてセンターリンクを利用する人は直接センターリンクに行って CRN というナンバーをもらいに行かないといけないシステムだったようです。

その後すぐにオンラインで出来るように変更になったらしいのですが (それもアクセスが集中し過ぎてサーバーが落ちたのだとか)、この時期にそんな大勢が集まれば感染リスクが増えますよね。

ダメ元で給付金がもらえないかと並んだワーホリの人もいたようですが、対象外と言われたそうです。(当たり前ですね…。)

ワーキングホリデーの人は対象外

センターリンクは市民や永住者に適用される社会保障で、その人たちも給付金がもらえるか分からない状況の中、ワーホリのような外国人ビジターにお金が支給されるものなのでしょうか。

自分の責任で外国に来てるのに、滞在先でお金ちょうだいというのはちょっと違うのではと思いました。そもそも、こういう時のために、ある程度貯金がある事がビザの申請条件にありませんでしたっけ?

そんなにお金がないなら、万が一感染でもしたら医療費も半端ないですし、帰国すべきです。それもあって、みんな泣く泣く帰国して行ったのですから。

という事で、その行動は永住者からヒンシュクを買ってたのですが「ひどい!日本人って意地悪!」という反応もなきにしろあらずで、ワーホリ VS 永住者 みたいに静かな火花が散っているようにも見えました。

でもまあ、そんな考えの人はごく一部で (多分)、ワーホリさんの中にも「え⁉︎ 何でお金もらえると思ってるの?」とびっくりしてる人もたくさんいたようですが、どうしても悪い方が目立つんですよね、悲しい事に。

この後、スーパーマーケットが大幅に求人を出したりファームが人手不足と言っていたので、仕事はもらえる可能性もあるとは思います。でも、ワーホリで特に海外保険にも入ってない人だとリスクが半端ないですよね。

これから何があっても驚かないように…

ツイッターでそんな騒ぎを眺めつつ、私は “この先、何が起きても驚かない心の準備はしておこう” と思いました。きっとまだまだ何かが起こるというか、まだ序章なのではという気がしていたので。

変わっていくオーストラリアに感情的になっている人もちらほら見受けられましたが、私はまだ大丈夫、冷静だと。

とりあえず、こんな状況下でも前向きに、いかに楽しく家で過ごそうかと考えているうちに、記事がひとつ出来ています。
こんな時なので、家の中で出来る事を40個考えました

3月24日 (火) 新たなルールの発表

この日、ノーザンテリトリー・南オーストラリア州・西オーストラリア州への入州制限 (閉鎖) が開始され、入州する人は14日間の自主隔離が義務付けられています。

そんな事で、オーストラリアにいる多くのワーホリや学生の人たちがどんどんと緊急帰国していましたが、中には残る意思表明をしていた人もいました。(もし私もワーホリだったら、きっとすぐ帰ったと思います。)

前述したようにワーホリや短期ビザの人たちの立場は弱いので、残った人は酷い差別にあったり感染したりしないと良いなと思いつつ、不用意に外を出歩かないで欲しいし、情報は確かなところからアップデートして欲しいと願う事しか出来ません。

ツイッターやニュースで色々と情報を見ていたらやっぱり気分が滅入って、ブログのネタは溜まっているのに気分がソワソワしてとても書く気になれませんでした。

オーストラリア首相スコット・モリソンの発表

オーストラリア政府は次々と新たな方針を発表をするので、ついていくのが大変なくらいでしたが、夜にテレビでパートナーと一緒にオーストラリア首相スコット・モリソンの発表を聞いた時は、ああ、ついに来たかという感じでした。

レストランはテイクアウェイのみ、必要最低限のお店以外のクローズに加えて

  • ビュティセラピーやマッサージ系もクローズ
  • 美容院・理髪店は30分までに制限
  • グループでの活動や必要でない外出は避け、バーベキュー等のホームパーティーも自粛
  • 結婚式は5人以下、葬儀は10人以下
  • ソーシャルディスタンス (1.5m) を守る

などを発表。これでもうオーストラリアにいる人たちは引きこもりが決定したようなものです。

ちなみに、日本で予定されていた2020年のオリンピックが延期されたと発表があったのもこの日でした。

3月25日 (水) ワーホリ、帰国を促される

前夜のモリソン首相の発表により、つい前日まではオーストラリアに残ると決意した人たちも、続々と帰国を決意しているようでした。

あれから更に美術館や図書館等も閉鎖されたようで、オーストラリア人も海外への渡航も禁止。

自宅のバルコニーから見える空はよく晴れていて、少し前まで夏の気配が小学校のプールを思い出させていたのですが、今は秋の風が気持ち良く吹き始めていました。

うちの猫たちも特にいつもと変わった様子はなく、私の生活自体はそんなには変化はありません。

影響を受けたとすれば大部分が食料の事で、例えば今度いつ食パンが手に入るか分からないと思い、冷凍庫で食パンを保存。でも、それをやるとうちの小さな冷凍室がパンパンになってしまい、早く食べ物を消費してしまいたいという衝動に駆られ「それじゃあ冷凍保存の意味ないじゃーん!」と自分ツッコミ。

私は通常通りブログを書く生活ですし、パートナーの仕事も自宅で出来るので当面は大丈夫そうです。

…が、やはり多少は影響があるようで、この日パートナーは仕事がキャンセルになって時間が出来たからと、家の片付けを張り切ってました。それは嬉しいけど、私にまで片付けを強要するのはやめて欲しいなあ…なんて思いつつ、とりあえずは平和です。

でも世間では、仕事を失いこれからの生活が脅かされる人たちが大勢いて、短期で滞在するビザ保持者やそれに関わるエージェント関係やその他もろもろの人たちも、大変な騒ぎだったと思います。

領事館から異例のメッセージ

私はもともとワーキングホリデーでオーストラリアに来た人間ですし、このブログもそういう人たちに向けて書いた記事がたくさんあります。だから彼らがとても気になり、心配でした。

これからオーストラリアはもっと大変になるでしょうから、残ると決めた人はかなりの覚悟が必要だと思います。でも何が幸せかはその人のみが知る事ですし、残るならもし明日命がなくなっても後悔しない選択をして欲しいと思いました。

そんな事をツイートしたら、一気に悲しい気持ちになって泣けて来たんです。

こんな気持ちになるのは予想外で、ツイッターでたまーに交流する人もいるものの、ほぼ会った事もない人たちなのに。帰国を決めた人たちにホッとする反面、寂しさで私の感情が揺さぶられるなんて、思いもしてませんでした。

そしてその頃、各地の日本領事館からワーホリ宛に “直ちに帰国を検討するように” という主旨の異例メッセージが送られていたようです。

在メルボルン日本国総領事館は直々にワーホリに向けて語り掛けています。

※ 文章で読む場合はこちらから。

  • これから仕事がどんどんなくなり、職のない生活が6カ月続くかもしれない
  • オーストラリア政府からワーキングホリデーの人たちへの経済的援助はない
  • 無保険で感染して重篤化した場合、医療費が半端なく高額になる
  • 帰国の手段も減って来ているので、このまま帰らずビザが切れると不法滞在になる可能性

だから現在仕事がなく日本の家族等からの援助を得るのが難しいワーホリの人は、直ちに日本への帰国を検討するようにと。残る事を決意した人たちも、これで帰国した人も多かったでしょう。

ただ、この時すでに多くの日本へ行く便は、普段数十ドルの便が4000ドル円近くに跳ね上がっているという話も聞きました。(探せばまだ安い便もあると言ってる人も複数いましたが、後で6000ドルとか7000ドルとかを払った人がいると聞いて、ビックリです。)

それでも残る決意をしたチャレンジャーなワーホリの人もやっぱりいて、ツイッターで同じ境遇の人たちとの繋がりを求め合っていました。それを見る限りでは、まだそれなりに残っている人がいますね。

州境閉鎖で僻地から空港にいけずに帰国出来なかった人もいるような話もあり、それは同情に値するかもしれませんが、これでもし感染したり資金が底をついたりして誰かに助けを求めようとしても「え?だからあれだけ多くの人が帰国するように忠告したのに、何で残ったの?」と思われるのは仕方ないのですよ…。

残念ですが、人生って何事もタイミングなんですよね。

でも日本は果たして安全なのか?

日本の感染者は、ずっとデータ上では数十人程度だったのですが、オリンピック延期の発表があった辺りから急に感染者が増えています。

政府はオリンピックを開催したいがために感染者数を隠していたのではないか?という説は前々から囁かれていましたが、実際のところは分かりません。

ただ、これまで色んな国で感染が広がって行くスピードの速さと国の対策を見る限りでは、おそらく日本も時間の問題なのは一目瞭然です。

だから日本も決して安全とは言えませんが、少なくとも自分の国ですし家族もいます。ワーホリや学生の人たちは私たち永住者と違って生活の基盤がオーストラリアにあるわけではないのですから。

ただ、イタリアの爆発的感染は都市部から家族のもとに戻ったために広がったので、帰国しても自主隔離するなど十分に気を付けなければいけません。…が、日本政府がゆるゆるの対策しかしていない中、海外帰国組が自主隔離したとしても、今更どれだけ押さえられるのでしょうか?

同日、志村けんさんが新型コロナウイルスに感染し、東京都内の病院で入院しているというニュースが公表され、多くの人に衝撃を与えました。私も志村けんさんのコントを見ながら育った世代ですしショックでしたが、これで明日は我が身と思う人が増えれば…という思いでした。

つづく

オーストラリア打ち出す対策がどんどん出て来てついていくのがやっとな私でしたが、一連の出来事でこの辺りからいよいよ日本も心配になって来たのでした。

私がこの日記を書こうと思ったのはこの頃です。

④ 3月下旬 日本との温度差を考えた新型コロナウイルス日記