オーストラリアの国民的ドリンク レモンライム & ビターズとは?レシピも紹介

オーストラリアでは定番の飲み物として知られているレモンライム & ビターズ (Lemon, lime and bitters、略して LLB) は、国内で年間1億杯以上提供されている人気のドリンクです。

炭酸レモンにビターのアクセントが効いていておいしいんですよね。

ABCニュース記事にはこう書かれています。

あまりにも身近なので気付いていない人も多いが、レモンライム & ビターズはムスクスティックドロップベアと同じく、旅行者を驚かせるオーストラリア独自の国民的ドリンクである。

そう、レモンライム & ビターズはオーストラリア発祥の飲み物なんです。

Eri
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普通にレストランのメニューにありますし、どこでも売ってます。

そんなレモンライム & ビターズ、一体どうやってオーストラリアに普及していったのか?その経緯とレシピを紹介します!

日本にいても、材料を揃えれば簡単に作れますよ〜。

レモンライム & ビターズとは

レモンライム & ビターズはその名の通り、ほんのり苦味のあるシトラス味のドリンクです。基本的にはソフトドリンク扱いですが、本来は微量にアルコールが入っているのでカクテル扱いになっているお店もあります。

ソフトドリンクとして様々なメーカーからも発売されていて、手っ取り早く飲んでみたい人はスーパーマーケットやコンビニなどで買えるのでこちらをどうぞ。

でも自宅でもとても簡単に作れるんですよ!

材料は基本的にライムコーディアルレモネードアンゴスチュラビターズの3つだけです。

アンゴスチュラビターズが決め手

Angostura Bitters

レモンライム & ビターズのアクセントとして欠かせないのが、アンゴスチュラ ビターズ (Angostura Bitters) というリキュール。

と言っても原液は濃くて苦いので、使うのはほんの数滴だけです。

ラムベースにハーブやスパイスなどが濃縮されているもので、アルコール度44.7%。ベネズエラ北東にある国トリニダード・トバゴ (Trinidad and Tobago) で製造されていて、オーストラリアではボトルショップで$20ちょっとで売ってます。

柑橘系の香りで風味が良いので様々なカクテルに使われていますが、地域によってはスープやサラダなどの料理に入れたりする場合もあるみたいですよ。

 

そして注意して欲しいのが、材料のひとつであるレモネード。

レモネード (スプライト)

オーストラリアでレモネードというと、スプライトや7-Up のような飲み物のことを指します。今回必要なのはこのタイプで、黄色いレモン味の炭酸飲料 (Solo や Lift など) はレモンスカッシュと呼ぶので混乱しないようにしてくださいね。

コーディアル

水で薄めて飲むコーディアル (Cordial) のライム味も用意してください。メーカーは何でも大丈夫です。

ちなみにレモンライム & ビターズ味のコーディアルも売られていて、それだと水で薄めるだけなのでわざわざアンゴスチュラビターズを買う必要がなくお手軽かもしれませんね。(ただ、私は飲んだ事がないので味は分かりません)

この3つが揃ったら、さっそく作ってみましょう!

レモンライム & ビターズの作り方

材料 アンゴスチュラビターズ、レモネード (スプライト)、ライムコーディアル、生のレモンかライム (あれば)
① 氷を入れたグラスにレモネードと少量のライムコーディアルを入れる
② アンゴスチュラビターを数滴垂らす
7〜8滴とか色々言われますが、お好みで調整してください。これで出来上がりです。

もしあれば、切った生のレモンかライムを入れると見栄えも良くなります。ライムを絞って入れたりソーダウォーターを使ったり、色々とアレンジしてみても良いですね。

レモンライム & ビターズはいつ生まれたのか

実はこのアンゴスチュラビターズ、最初は健胃強壮剤として考案したものでした。

船酔い治療にも広く使われていて、1840年代頃のイギリス海軍の船にも常備薬として積まれていたそうです。

Angostura Bitters

1824年にベネズエラのアンゴスチュラ(現在のシウダードボリバル)にイギリス陸軍病院に赴任したドイツ人医師、ヨハン・ゴッドリーブ・ベニヤミン・ジーゲルト (Johann Gottlieb Benjamin Siegert) が作ったもので、ラベルにはジーゲルト医師のサインと、1873年のウィーン万国博覧会で獲得したオーストリアの皇帝フランツ・ジョセフ1世が描かれたメダルが描かれています。

このボトルからはみ出しているラベルも特徴的ですが、サイズを間違えたまま作り直していないのでこうなったという噂も。

Photo by Abi Skipp

飲み物に混ぜられるようになったのは、イギリス海軍のセーラーたちが船に積んであったジンとアンゴスチュラビターズを合わせて飲んだのがきっかけで、この時の飲み物が世界でいちばん最初に作られたカクテルとも言われているピンクジンです。

次第にイギリスのロンドンでもレモネードにアンゴスチュラビターズを入れた飲み物が流行っていき、1879年にはシーゲルト医師の息子カルロスがオーストラリアに訪問してプロモーション活動を行っています。

その爽やかな味はオーストラリアの暑い気候とも合い好んで飲まれていたようですが、いつの間にかレモンライム & ビターズという飲み物に形を変えていました。

これは自然と広がっていったもので、いつ誰が始めたかははっきりと分かっていませんが、20世期初期には既に一般的なドリンクとして定着していたようです。

同時にアンゴスチュラビターズは他のイギリス植民地にも浸透していき、地域独自の飲み物が生まれています。

有名なのが、ナイジェリアでよく飲まれているチャップマン (Chapman) や、香港で人気のあるカクテルガンナー (Gunner) など。

こちらはまた別記事で紹介していますので、詳しく知りたい人はそちらへどうぞ。

他にもアンゴスチュラビターズを使ったレシピをたくさん載せています。

 

おわりに

オーストラリア生活が長い人でも、アンゴスチュラビターズが強壮剤だった事やレモンライム & ビターズがオーストラリア発祥の飲み物という事を知らない人も多いのではないでしょうか。

アルコールは飲みたくないけどソフトドリンクではちょっと寂しいという時にぴったりの飲み物だと思います。

という事で、このアンゴスチュラビターズを家に1本常備しておくと便利かもしれませんね!

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そして飲んだ事がない人は、ぜひ一度は試して欲しいです。

(参考: https://www.abc.net.au/ / https://en.m.wikipedia.org/)